ふぶきの部屋

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李香蘭死去

2014-09-15 09:00:00 | ドラマ・ワイドショー

本当に昭和史が終わったような。

 

 李香蘭死去 

 「李香蘭」として戦前の大スターだった山口淑子さんが7日に心不全で死去

 享年94歳。

 大往生でしょうか。戦前の大陸歌謡の生き証人がいなくなったという感じで

  とても残念でたまりません。

 2007年ですか。上戸彩主演でドラマ化されたの。でも私は見てません。

  私はそのずーーっと前、1989年、沢口靖子主演の「さよなら李香蘭」を見ています。

  沢口は演技力と歌唱力はダメダメだったけど、見た目がいかにも「李香蘭」で。

  内容的にも面白かった記憶が。

   無論、劇団四季の「李香蘭」も見てます。浅利慶太氏の妻、野村玲子さんの出世作でしたよね。

 満州生まれ。お父様が中国語の先生だったので小さい頃から中国語を叩き込まれて

  バイリンガル。発音はネイティブであの見た目ですから、一見して日本人には見えず。

  しかも父の友人、李際春将軍の養女となって「李香蘭(リーシャンラン)」という名前になった。

  当時の中国では、義兄弟の契りを結ぶ儀式の一つとして、娘を養女にするという風習があったらしいです。

  淑子さんは「李香蘭」として中国の学校へ通い、普通の日本人が経験出来ないような日中の

  政治の狭間に置かれていたのです。

 彼女のヒット曲で大好きだったのは「夜来香」ですが、もっと好きな曲に

  「売糖歌」(映画「萬世流芳」)があり、その曲を聞きたくてCDを買ったりしました。

  「売糖歌」はマイタングエと呼び、李香蘭は飴売りの役だったと記憶してます。

  アヘンを吸うと喉が渇くので飴で潤す・・・そんな内容だったでしょうか?

 あの当時の誰もが彼女を中国人だと思っていたようです。

  彼女自身は自分が中国人と日本人とも言ってないけど、名前が中国名で見た目があれで

  ネイティブに中国を喋って大陸に住んでいれば・・・普通は中国人と思いますよね。

  後に漢奸として裁判にかけられた時、問題になったのは「支那の夜」のワンシーン

  長谷川一夫にばしっつと頬を打たれ、その瞬間、彼に恋をしてしまう中国娘を演じたから。

  以前、戦前の映画を色々見た事がありますが、その中の李香蘭はとてもきれいで、映し出される

  中国の景色も本当に美しくてエキゾティックで、いわゆる「中国を侵略中の日本軍が作った映画」とは

  思えなかったのを覚えています

 意図的ではなかったとはいえ、彼女が中国人と間違われるような行動をしていたことは確かだし

  それについて「道義上の責任がある」と言われ「若かったとはいえ、過ちを認めます」と

  おっしゃったんでしたね。

  ミュージカルでは「以徳報恩」の歌が盛り上がって涙涙・・・だったなあ。

  (今思えば「徳をもって恨みに報いる」なんて事、中国がするわけないんですけどね)

 今頃、天上でお友達のリューバさんに会っておられるでしょうか。それとも川島芳子が

  お迎えに?彼女を取り巻いていた歴史的な人達がみな待っているのではと思います。

  心からご冥福をお祈りします。

コメント (5)
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