ふぶきの部屋

皇室問題を中心に、政治から宝塚まで。
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プリンス オブ ブロードウエイ

2015-11-16 07:00:00 | ヅカOG その他舞台

 はっきり言って、シアターオーブって大嫌いっ

 劇場にたどり着くまで迷路のようだし、12時半開演なのにレストランは11時から?

しかも人でごった返し、食べ終わって劇場に行くのがまた大変。

劇場自体も入口と出口がよくわからない作り。おしゃれというよりやっぱり迷路。

そんなわけで、11時かっきりにレストランに入ろうと、店の前の椅子に座ったら

あっという間に人が後ろにどどどーー ぎょっ

と思っていたら、そこを涼しげな顔で真風涼帆さんが通りかかり。

え?彼女も食事しようとレストラン街に?

でも、もうどこのレストランもずらーーと人が並んでるよーーー

食事して話し込んでたら10分前。慌てて劇場へいくも遅刻しちゃった

二階席なので、そっちの方に案内されて暫く待とうとロビーを歩いていたら・・・・・

あれ?また真風さん?あなたも遅刻?なぜかロビーの椅子にお座りに。

「真風さんも遅刻だからまあ、いいっか」ととんでもない言い訳を持って席についたのです。

そしたら舞台終了後、そりゃ、あのお顔ですから目立ちますって。

みんなに取り囲まれちゃって・・・お辞儀したり頷いたり笑ったりしながら出ていく真風さん。

それを二階席からじーっと眺めて「今日は真風づくし」と悦に入った私でした。

 

で、本題。

「プリンス オブ ブロードウエイ」の客入りが悪いというのは週刊誌にも書かれてしまいました。

「10年に一人の逸材柚希礼音の芸能界デビュー作品がこけちゃった」くらいの書かれ方。

10年に一人の逸材、「レジェンド」とまで言われた柚希礼音。

宝塚時代に武道館を満杯にするなどの実績を持っていた柚希礼音。

彼女を獲得したのはアミューズ。

そしてさらに付加価値をつける為にブロードウエイに進出っ

最初はファンが頑張ってチケットを買ったけど、次第に売れ残るように。

さらにふたをあけてみたら、柚希はお飾り状態。

宝塚の男役癖が直らないし、レベルが違う?彼女だけ日本語で歌う?

天海祐希だってブレイクするには時間がかかった。ここは地道に脇役路線でいくべきでは?

というような書かれ方でした。

 

さらにテレビの深夜番組での宣伝を見たけど

ブロードウエイからやってくるそうそうたるメンバー・・・ってのはわかるけど

そこに柚希礼音が紹介されると。

「柚希礼音は大スターなんだよ」と紹介されると、なぜかみんな大爆笑する。

それに柚希もつられて笑っちゃうみたいな映像をみて、かなり心配してしまいました。

 

実際に見た感想は。

確かに柚希礼音が出ていなかったら見ないよね・・・と。

だって知らないミュージカルナンバーばっかりなんだもん。

スウイニートッド」「キャバレー」「ウエストサイドストーリー」「エビータ」

「オペラ座の怪人」「屋根の上のバイオリン弾き」

くらいまでは何とか。でもそれ以外の現代的なミュージカルに関しては

全く知らないし。

一幕途中で寝そうになったし。

ただ・・・そういう本場のブロードウエイミュージカルを知らない私にとっては

彼らの歌唱レベルやダンスレベルがとにかく一品である事はわかりました。

ブロードウエイミュージカルって日本でいうと歌舞伎のようなものなんだなと。

一つ一つのシーンや歌唱法が伝統の技になってる。

発声も独特だし、ダンスはタップが中心だし、ストーリーもどこかみな似ているような気もするし。

私が特に素敵だと思ったのはジョシュ・グリセッティさん。

若手注目株だそうだけど、何となく目が離せませんでした。

 

で、件の柚希礼音。

まず体型。それはアメリカ人と並んでも遜色なし。背が高いって得。

でも色気がない。胸がない。寸胴で足が太い…要するにがっちりしているので

いわゆる「とにかく胸が出てればいい」が好きなあちらの人の好みではないでしょう。

でも日本人的にはこれくらい色気がない方がいいかも。

そんながっちり体型の柚希が網タイツはいて男に迫ると、それはもう恐怖の一言で。

そこって・・・・女性の色気に圧倒されてきゃーーてきなシーンじゃないの?

なぜこんな風に?その時点でもうあっちの方々からは「・・・・」が聞こえてきそう。

演出家が宝塚を意識してきたのか「フォーリーズ」ではいきなり羽根しょって

階段降り。二幕目では「蜘蛛女のキス」

コムちゃんのさよならを思い出すようなコスチュームで日本語で歌いまくり。

でも、それが観客的には一番ウケていました。

また。フィナーレでは男役の格好で出てきて、これまたみんな大ウケ。

 

どっちがどうとはいえないと思います。

ブロードウエイミュージカルも宝塚もそれぞれが伝統だと思います。

宝塚の「型」は貴重なものですし、それを無理やりそぎとる必要もないと思うのです。

今回のショー・・・っていうかミュージカルっていうか、その断片は

いうなれば伝統を垣間見て、ちょっと興味が出て来たらアメリカに見に行こうかな程度のもの。

そこにお客様として柚希礼音が入った。

悪いけどなじんでいなかった。

歌舞伎に出てきた香川照之ぐらい違和感があった・・・・・という感じです。

ダンスも下手じゃないの。

でも、タップの世界で正統派のクラシックバレエを見せられてもちょっと違うと思う。

柚希のスタイルのよさや姿勢のよさがかえって、あっちの人とは全く異質に見えます。

無理してブロードウエイに出なくてもいいんじゃないかと。

むしろ、アメリカに対して「日本の宝塚歌劇」のよさを売り込むくらいのものがあってもいい。

アミューズはその点、確かに間違ったというか、心のどこかで

「ブロードウエイミュージカルの方が上」って思っているんでしょうね。

 

色々なミュージカルナンバーを聞かせられて、日本人が感動したのは

やっぱりコスチューム物の時であった事とか

ほとんどが柚希ファンでその身内ばかりで、男役の柚希にみんなが

どれほど感動するかとか、アメリカの人達にとっても新鮮だったんじゃないかと。

そこにいて、何となく落ち着かなかったのは事実ですけど

「レジェンド」柚希礼音は、やっぱりそのままがいいなと思います。

 

 

コメント (3)
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