ふぶきの部屋

皇室問題を中心に、政治から宝塚まで。
毎日更新しています。

今時の女の子に読ませたい昭和の少女漫画12

2014-05-13 08:00:00 | 昭和の少女漫画

かわりどころで。

今回は「くらもちふさこ」です。

くらもちさんといえば「いつもポケットのショパン」でしょうか。

でもその作品のずーーっと昔から描いていた方です。

美内すずえや和田慎二や三原順がどこか非現実的な世界を描き、

河あきらがさっぱり路線、市川ジュンが上品路線を突っ走っていた頃

いわゆる「普通」路線を貫いた人・・・というイメージが。

彼女は学園物や、普通のコンプレックス持ちの女の子を主人公にする事が多く、

まさにこれぞ「少女漫画」って感じですよね

槇村さとるなんかもこの系統かな。

 

ちなみに「はみだしっ子」に出てくるフーちゃんはくらもちさんがモデルです。

 「白いアイドル」(昭和50年 別マ)

登場人物・・・澄川純一 (表紙右)

        笑 (表紙左)

ストーリー・・・高校の同級生だった純一と笑は友達同士。

       しかしある日、純一は高校を去り、アイドルとしてデビューした。

       心ならずも「歌手」になった純一は回りに心を開く事が出来ない「笑わないアイドル」

       心配した笑が彼に近づき、やがてお忍びのデート。

       しかし、その事が純一の取り巻きに見つかってしまい、笑はリンチに。

 

一言でいうと「アイドルとお友達から恋人になっていく過程がいいわーー憧れちゃう

って感じです。女の子なら誰だって一度は思いません?

隣の席のあのかっこいい男子がアイドルになって、白馬の王子様のごとく

私を迎えに来てくれたら・・・・・ って。

そんな願いを叶えてくれる作品。

なんせ、ジュンはかっこいいし、男らしいし。特にラストシーンは もうね・・きゃあ

 

 「青いリサイタル」(昭和50年 別マ)

ストーリー・・・・「白いアイドル」の続編です。

       堂々と交際宣言したはいいけど、嫉妬に狂うファンのおかげで生傷の絶えない笑。

       純一のコンサートでもファンの心無い行為がスキャンダルを呼び、純一は

       一時的にイギリスへ行く事に。

       その見送りの為、空港へ行った笑は・・・・・

 

今やアイドルが出来ちゃった結婚する時代ですし、堂々と交際宣言しても

「ふーん、よかったね」で終わる時代ですが、あの当時、つまり昭和50年代。

そう、新御三家やたのきんがアイドルだった頃は、「恋愛」の「れ」の字もご法度

噂が出ただけで一大スキャンダルっ ってな時代で。

澄川純一、今ならさしずめ還暦前のおじさまかあ。実力派俳優とかになってたりしてね。

で、初恋を貫いて結婚とか?

そんな幸せを夢に見る漫画です。

 

 「クローバーの国の王子様」(昭和49年 別マ)

登場人物・・・マリ(表紙)

        ケイ

 

ストーリー・・・ケイはちっともハンサムじゃないけど優しい男の子でマリの事が大好き。

       でもマリはハンサムな彼氏が欲しいーーと恋に恋する乙女。

       ケイがプレゼントしてくれた四葉のクローバーをぽいっと投げ捨ててしまい。

       そしてマリはいつしかクローバーの国に紛れ込んでいた。

       そこにはケイそっくりの王子様と可愛い妖精たち。

       でもマリは回りに立つ鎧の騎士たちからケイが実はとてもハンサムな青年だった事を

      聞き、もう一度、彼をハンサムにしてと彼の口から「ハート」を取り出してしまう。

 

まさにメルヘンチックで大好きなお話ですが、いわゆる定番ですね。

人間のよさというのは顔じゃなくて心ですよ」という教訓があふれているもので

小学生にでも読ませたい感じ。

わかっちゃいるのよ。彼氏は顔より心だって。

でも、それでもハンサムならなおいいよなーーと考えるのが女の子なのよね。

何度も読み返して「それでもハンサムなら・・・」と思っていた自分を思い出します。

 

 「ジュンのほほえみ」(昭和49年 別マ)

登場人物・・・ジュン(表紙真ん中)

        山本さん(表紙左)

ストーリー・・・山本さんは非常に引っ込み思案で人と話す事が超苦手。

       ほぼ一日中誰とも口を聞かず、笑いもしないので回りから浮いている。

       一方のジュンは明るくて社交的で人気者。

       彼のようになれたらいいな・・・と思いつつ、結果的に何もできない山本さん。

       でも、彼に勇気を貰い、思い切って告白したけど彼は転校・・・・

 

私も決して社交的だったとは言えないけど、一日中黙り込んでいたり、人と話すだけで

ドキドキしたりという経験はなかったので、正直、山本さんの気持ちがよくわからず。

でも、ジュンみたいに明るくて人気者男子に「気にされたい」と思った事はあります。

男女共学だったのは中学まで。高校は女子校で男子と縁がなく、大学はゼミが全員男子

だったのに、彼らは2年間一言も口をきいてくれず。

なーんか避けられちゃって 話しかけるとうろたえるっていうか?みんな山本さん状態?

面倒なので話すのをやめて。つまんない4年間を送りましたけどね。

 

 

 

 

 

 

 

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頑張れベトナム

2014-05-12 07:36:39 | 政治

 実際問題、アジアでこんな理不尽な事が起こっても世界は何も出来ないし

何もしようとしない。

昔、社会で習った時には国連って強いんだなーーとか、安心だなーーとか思っていたのに

今や国連ってなあに?状態では?

池上さんによると、東西冷戦の終結が世界のバランスを崩し、一人勝ちした中国が

何をやりだすのかアメリカもヨーロッパも想像がつかず。

ロシアがそれに組するかどうか。

 

ベトナムの西沙諸島で起きたベトナム船と中国船の衝突に関してベトナム国内では

反中デモが拡大。

怒るのが当然の反応。突如「この島は元々中国のものだった」なんて言われたら怒るでしょ。

怒らないのは日本くらいだよ。

確かフィリピンでも同様の事が起きている筈。

中国は東南アジアを手中におさめようとしているのですか

70年も前の話を持ち出して「賠償しろ」と言い出すかと思えば、同時進行で

「侵略」を始める・・・・・

戦前の日本はこんな事しなかったぞーーー

世界は中韓の「嘘を100回言って真実にする」手法に慣れていないから

どう対応していいのかわからない。

あくまで冷静に大人の対応とか言ってる間にどんどん侵略は進むでしょう。

中韓には「力」しか対応できないのです。

でも、それをやっちゃったら世界大戦だし

じゃあ、アジア一つくらいは中国にくれてやるか?

弱きもの・・・・常に東南アジアやアフリカ諸国だよ・・・・・

 


何とかしてあげられないもの?他人事じゃないですよ。日本。

 

そうそう。この映像を探していたら拾いものが。

こんな風に少しずつ拡散出来たら何かが変わるかもしれませんね。

 

 <!-- 雅子妃の振舞 -->

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レディ・ベス

2014-05-11 11:00:00 | ヅカOG その他舞台

 いやーー本当に宝塚で「ルパン三世」やるんだーー

脚本は小柳奈穂子。彼女「フットルース」「シャルウイダンス?」と立て続けに映画を宝塚化

してて、今回はアニメですか

早霧せいなと咲妃みゆならまあ、それなりにとは思うものの。

なーんだか路線が間違っていませんか?

 

 レディ・ベス 

体調がいい間にちょこっと。

5月3日に「レディ・ベス」を見て来ました。

配役

レディ・ベス・・・花總まり

ロビン・ブレイク・・・山崎育三郎

メアリ・・・吉沢梨絵

フェリペ・・・古川雄大

アン・ブーリン・・・和音美桜

ロジャー・アスカム・・・山口祐一郎

キャット・アシュリー・・涼風真世

 

 脚本

これは「エリザベート」のミヒャエル・クンツェの脚本で

シルベスター・リーバイの音楽。

日本における演出は小池修一郎。

世界初上演なので、この演出でヨーロッパを回るんでしょうか?

 

このトリオで見てきたのは「エリザベート」「モーツアルト」「MA」ですが。

正直、エリザベート程の作品にはめぐり合ってない。

特に「MA」は問題外の作品で。

「モールァルト」も再演を重ねているので人気があるんだろうなとは思うものの

個人的に面白かったという印象がなかった。

人の一生を舞台化するという事が、どんなに難しいものか、よくわかった3作品です。

 

で、今回の「レディ・ベス」の場合。

「MA」「モーツァルト」よりは面白い。でも「エリザベート」には届かずと言ったところでしょうか。

ストーリーはわりと単純。

レディ・ベスが庶民のロビンと出会って恋をして、ついでに民の心を知り。

その間にメアリ女王はベスを殺してしまおうと考えていた。

結果的に姉妹は若い。女王の座はベスに。ロビンとは失恋。でもその代わり

二度と結婚はしないわ・・・・と誓う。

こんな話です。

 

どこらへんが面白いかといえば

 ベスがロビンとデートする所

 戴冠式

です。で、どのへんがつまらないかというと

 同じ事を繰り返し歌っている部分

 山場がない

って所でしょうか。

レディ・ベスは偉大なるヘンリー八世の娘としてプライドを持って生きています。

しかし、メアリ女王は母と自分が父に疎まれた原因をアン・ブーリンとベスのせいだと思い込み

散々ベスを「私生児」とののしるわけです。

小さな事をきっかけとしてレディ・ベスを陥れて死刑に導こうとする・・・・そのあたりはわかるんですが

同じようなシーンが何度も続き、さらにベスは「死ぬのが怖い」と歌う場面は、日本人には

ちょこっと違和感かも

なんせ日本人は「潔く死を受け入れる」文化です。

まして王族であれば、冗談でも「怖い」とか「死にたくない」とか・・延々と歌ったりはしないだろうなあと。

 

レディ・ベスとロビンの恋物語はそれなりに見れるけど、他の登場人物が雑に描かれ過ぎです。

家庭教師のロジャー・アスカムとお付のキャット・アシュリーは何の役にも立たずに

ただ歌うだけ。

そもそも若い王女が庶民と街に出る事を知らなかったアシュリーってなんだ?と思うし

二人がベスの為に何をしたのか?と思えば・・・・なーんも。

2大俳優を使っているわりには意味がない登場人物。

それからメアリ女王ですが。

この人は父から愛されなかった事で傷つきベスを憎みますが、2幕目では和解します。

さらに1度はスペインのハンサムなフェリペと結婚しますがあっさり別れます。

どのシーンも唐突で、感情の機微が見えず。

スペインのフェリペはなぜレディ・ベスをどう思い、メアリをどう思っているかが見えず。

ベスにふられるとあっさり帰国。

つまり、レディ・ベスとロビン以外はどうでもいい登場人物ばっかりだった・・・・という話です。

今後、少し脚本を見直した方がいいんじゃないでしょうか?

 

 出演者について

花總まり・・・・2幕目最後の戴冠式では思わず泣けてしまって。

        「女帝陛下」と頭を下げたくなる程の貫禄でした。

        ロビン役の山崎などより歳は上の筈なのに、若い衣装も髪型も違和感なく似合い

        まるでレディ・ベスがそのまま現代によみがえったかのよう。

        このミュージカルはまさに花總の為の舞台なんだという事がよくわかりました。

        衣装の豪華さは言う事なかったけど、出来ればもう2・3枚着替えて欲しかったわ。

山崎育三郎・・・古川君曰く「ネコのような?」ロビンなんだそうで。

         ロミジュリのような作品は似合わないけど、今回のようなベテランを相手にすると

         それなり?

吉沢梨絵・・・メアリ女王。歌は上手だし、演技も言う事がないんですが、妹に花總まりというのは

       お気の毒。すっかり影が薄くなってしまった印象。

山口祐一郎・・・途中まではナレーターのような役割なんですが、あとはわかりません。

        地位を捨てて恋人と逃げようとするベスに「よく考えなさい」と諭す為だけに

        必要だった?もう少しベスを守るとかすればいいのにと思いました。

涼風真世・・・まるでこの人が主役のように出てきて、花總に対して「王女さま」と腰を低くするのは

       違和感ありまくり。しかもアシュリーは大事な姫とロビンの恋を阻止するでもなく

       守るでもなく。勿体ないなあと。

和音美桜・・・見事なアン・ブーリンでした。花總よりずっと下級生なのに見事に「母」になりきって

       いましたし、ソプラノの見事さといったら。

古川雄大・・・踊れるしイケメンだし「日本一カボチャパンツが似合う男」というのに、何でこうも

       素人っぽいんだよっ

       いい加減、大きな舞台に慣れなさいよ。いちいちおどおどして表情が硬くて・・・

       自分に自信がないんだろうなとは思うんですが。主役をやるのは俺だーーくらいの

       意欲を持って頑張って頂きたい。

       どこら辺が素人っぽかというと、アンコールの時、山崎・花總組は、山崎がちゃんと

       お花様の手をとってエスコートし、お辞儀をして引っ込んだけど、古川君は吉沢の手を

       とりもせず、さっさと引っ込もうとし、慌ててお辞儀した・・・所?気遣いが今一つ出来ないのね。

 

舞台の後にトークショーがございまして。

山崎・花總・吉沢・古川の4人が出てきて話したのですが、古川君のマイペースぶりというか

おどおどする姿にみーんな微笑ましく笑っていました。

特にお花様は古川君がお気に入り?ずーーっと彼ばかり見て笑っていました。

確かに彫像のように美しく「日本一コスチュームが似合う男」だし?

からかうにはちょうどいい・・・いや、可愛がるのにはちょうどいい青年です。

退場する時、お花様が吉沢さんのドレスがひっかからないように立たせてあげてて。

ああ、彼女も大人になったんだなあと思いました。

出来ればもう一度「エリザベート」をやってーー

 

なかなか体調が戻らず、自分でも焦ってます。

昼間はそれなりに元気なので仕事には行くのですが、帰宅後、次第に熱が上がってくる

というような状態で。

今の職場がわりとへんぴな所にあるので、帰りに病院に・・・というわけにもいかず

夜になると寝込む日々です。

なのでブログの更新が遅れるかと思いますが・・申し訳ございません。

 

あ、でも6月下旬の土曜日にオフ会をやりますよっ

お申込みがまだの方はメールでね。

ご自分のアドレスを忘れないようにお願いします。

 

 

 

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皇室ウイークリー

2014-05-10 17:00:00 | 皇室ウイークリー

ご日程

両陛下

5月2日・・・皇后陛下 → ご養蚕

5月7日・・・天皇陛下 → 信任状奉呈式

        両陛下 → 在インド大使夫妻と昼食

                帰朝大使夫妻とお茶

5月8日・・・両陛下 → 葛飾区立花の木小学校訪問

                皇宮警察本部長表彰の永年勤続功労者に会う

 

皇太子殿下

5月8日・・・皇宮警察本部長表彰の永年勤続功労者に会う

 

秋篠宮家

5月7日・・・秋篠宮殿下 → 山階鳥類研究所会議

        両殿下・眞子内親王 → 昭憲皇太后百年祭記念 「

                        明治の皇后 明治天皇と歩まれた昭憲皇太后」展鑑賞

5月8日・・・眞子内親王 → 第45回現代女流書100人展鑑賞

       両殿下・眞子内親王 → 日本盲人会連合日本盲人福祉センター視察

       両殿下 → 平成26年度日蘭協会年次総会・懇親会出席

 なんていうか・・・・皇太子の公務の少なさにあらためて唖然。

  一体、毎日何をしてお過ごしなのかと思いきや、つき指ですってよ。ちょっと笑いました。

 眞子様は1日に2件の公務をなさっています。

本当にお美しくなられて。これぞ内親王という感じです。

姪っ子より働かない皇太子ってどうなんだろう。とかいうと、「公務は義務じゃない」とか

言い出すのが東宮家ですけどね。

 両陛下の小学校訪問は今年が最後。来年からは皇太子が?それとも秋篠宮夫妻が?

もっと早く公務を継承すべきだったのではないかと思います。

両陛下の頑張りにはいつも心打たれるのですが、もう少し「次世代」を信じてもいいのでは?

いえ、それは決して東宮家ではなく、たとえば眞子様や佳子様をお連れになるとか

紀子妃と一緒とか。

香淳皇后はいつも嫁をいじめていたーーとか言われるけど、今の皇后よりはずっと嫁や

孫との写真が多いと思うんですよ。今上陛下、皇后陛下、ともに水臭いというか、それが

今時だーーとかおっしゃるんでしょうけど、結果的にその「遠慮」が今の皇室を生み出したと

いっても過言ではありません。

 

 皇太子殿下、つき指 

 小町東宮大夫の定例記者会見

 皇太子は7日、東宮御所内でつき指をした。

 なぜか・・・という事は明らかにされなかった。

 すぐに侍医が診察。9日は宮内庁病院で検査。

 左中指をつき指。腱を痛めた可能性があり2か月は指を固定するかも。

 何でこんな事がニュースに?よっぽどネタがないのか?と思ったけど、よくよく考えると

  これって意外に重要なニュースなのかもと思いなおしました。

  皇族が自宅でつき指。想像した事もない。しかも事情は・・・秘密?

   夫婦喧嘩の末

   皇太子が酔って転んだ

   愛子内親王の家庭内暴力

 とまあ、ネガティブな想像しか出来ないんですが。どの想像も怖くないですか?

  でも、今の東宮家ってそういう感じです。

  これが他の宮家なら「テニスかバレーボールでもしてた?」とか「滑って転んじゃった」とか

  軽い想像ですむのですが。

  ただのつき指ならいざしらず、精密検査を受ける程だった?腱を痛めるって・・・・どんな怪我の

  仕方をしたのか。

 これをチャンスに、何年も受けてないだろう健康診断も受けたと思うんですが。

  っていうか・・・今週、公務は1日のみ。7日はオフ・・オフ・・オフ・・・・どうやったら

  つき指出来るのよーー教えてっ

 今年に入って、皇太子はインフルエンザにかかり、足首をねんざし、そしてつき指。

・・とおもっていたら

 

 皇太子殿下、6月にスイスへ 

 6月17-23日に皇太子がスイスへ行く事を検討

 日本・スイス国交樹rつ150周年行事の為。

 雅子妃の同行は体調をみて決める

 この発表があtt・・そっかーー皇太子妃が暴れたのかなと。

 「行くなら公務もって宮内庁が」

「私にとってスイスは思い出の地なのよ。公務が出来なくたって一緒に行くというべきでしょ。

さっさと宮内庁を説得してきて」

そして花瓶がばーん!だったらおおいにありうる話かと。

 普通に考えて「国内公務はしたくないからやらないけどヨーロッパ旅行は体調の波が

  来ないからいける」という状況を容認する事はよくないと思います。

  国民に力がないばかりにみすみすオランダ旅行を容認してしまった。容認されて

  いつしかそれが「あたりまえ」のようになってしまった・・・・という事が問題なのです。

  かといって、一体何が出来るか。

  つき指の件も本当は「理由」をいう義務がある筈ですのに。

 

これ以上はお熱が出て来たのでやめます。

 

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今時の女の子に読ませたい昭和の少女漫画11

2014-05-04 07:00:00 | 昭和の少女漫画

今回も萩尾望都ですが、「ポーの一族」のその後を・・・・

時代が変わるに従ってエドガーたちの服装がそれなりい変わっていく楽しみもあります。

 

 「メリーベルと銀のばら

                                 (1972年 少女コミック)

登場人物・・・エドガー

         メリーベル

        オズワルド

        ユーシス

ストーリー・・・エドガーとメリーベルはエヴァンズ伯爵の愛人だったメリーウェザーの子供達。

         小さい頃に捨てられてポーの村で拾われ、育てられる。

         ある日、ポーツネル男爵がシーラを連れて来て、彼女がバンパネラになるシーンを

         目撃してしまったエドガーは成人後にバンパネラいなる約束をする。

         メリーベルはよそへ養女に出される。

         ポーの村が魔女狩りに合い、老ハンナが死に、エドガーは長老によって少年で

         ありながらバンパネラになる。

         一方、メリーベルは成長し、そうとは知らず、エヴァンズ家のオズワルドとユーシスに

         出会い、やがてそれはエバンズ夫人の知る所になり・・・・

         迎えに来たエドガーに連れられてメリーベルは旅立つ。

 

「ポーの一族」シリーズの中でも名作の誉れ高い作品です。

特にメリーベルがユーシスに髪にからみついて沈丁花の枝をとってもらうシーンは

後に、河原泉の「笑う大天使」に使われていますね

第一話におけるメリーベルは非常に病弱で意志も弱いように描かれていますが

この「メリーベルと銀のばら」「エヴァンズの遺書」では元気な彼女を見る事が出来ます。

メリーベルにとってオズワルドは兄。という事はエドガーにとっても兄だったわけで。

そのエヴァンズ家の行く末をエドガーは見守る事になるのです。

 

 「エヴァンズの遺書」(1974年 少女コミック)

登場人物・・・エドガー

        メリーベル

        ヘンリー・エバンズ

        ロジャー・エバンズ

        エレン

ストーリー・・・嵐の夜に馬車が転落して怪我おしたエドガーは、通りかかったヘンリー・エバンズに

        拾われる。ヘンリーはオズワルドの孫で、オズワルドが残した遺書、

        「エドガーという少年が現れたら全財産を彼に譲る」を大切に保管している。

        エドガーと出会った事は運命と思い、ヘンリーは毎日記憶を失ったエドガーの

        世話を楽しむ。

        そんな兄を心配し、メリーベルは貴族の娘としてエバンズ家に滞在。エドガーの

        記憶が戻るのを待つ。

        そしてある日、エドガーは本能を発揮してしまい・・・・

 

個人的にはこのお話に出てくるメリーベルが一番好きです。

明るいし元気だし、いつも兄に庇護されていた彼女が逆に守る立場になる。

バンパネラになって、ある意味ずぶとくなった彼女を見るのは非常に楽しかったです。 

       

 「アロイス」(1975年 花とゆめ)

登場人物・・・ルカス・キップハルト(表紙右)

        アロイス (表紙左)

        ハーゲンハインツ

        リースベルト

 

ストーリー・・・ドイツの田舎、シュワーベンの夏休み。寄宿学校から帰ったルカスと友人達。

        作家のハーゲンハインツも一緒になる。

        ルカスの中には「アロイス」という別人格がいて、ルカスはそれを信じているが

        ハーゲンハイツ他、両親もそれはルカスの「心の病」であると決めつける。

        母が臨月で転んでしまい、双子のルカスは助かり、アロイスは死んでしまった。

        その罪悪感がルカスの中にアロイスを生んでいるのだと・・・・

 

まだまだ精神医学が発達していない70年代。

二重人格の原因をどこに求めるか・・・という研究はまだ、なされていない時代の話です。

ルカスの中のアロイスの存在理由は、母の思いとルカスの思い。そこから抜け出た時に

アロイスとルカスが同化するだろうとハーゲンハインツは言うのですが。

その事に怒ったアロイスは暴走。そしてルカスの人格を取り込んでいまうのです。

非常に怖い話だし、今なら色々な意味で納得できるなあと思う作品。

名作だと思います。

 

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皇室ウイークリー

2014-05-03 07:00:00 | 皇室ウイークリー

ご日程

両陛下

4月25日・・・両陛下 → オバマ大統領にお別れ

                 勤労奉仕団に会釈

                 「みどりの式典」及びレセプション

       天皇陛下 → 通常業務

4月26日・・・両陛下 → 春季雅楽演奏会

4月28日・・・皇后陛下 → 島多代の本棚から-絵本は子どもたちへの伝言-鑑賞

         両陛下 → 皇居の第II期生物相調査について説明を受ける

4月29日・・・両陛下 → 皇宮警察退職職員主催皇友会総会

4月30日・・・皇后陛下 → 養蚕始めの儀

        天皇陛下 → 経済産業事務次官から進講を受ける

        両陛下 → 退職部課長と昼食

5月1日・・・天皇陛下 → 旬祭

      両陛下 → 新最高裁判所長官夫妻と夕食

 

皇太子殿下

4月30日・・・外務省国際情報統括官から進講を受ける

5月1日・・・開山・栄西禅師800年遠忌 特別展「栄西と建仁寺」及び特別展「キトラ古墳壁画鑑賞

 

秋篠宮家

4月25日・・・紀子妃殿下・眞子内親王 → 春季雅楽演奏会

         両殿下 → 外務省儀典統轄官より進講を受ける

4月27日・・・両殿下 → 細胞診60周年記念式典出席

4月28日・・・紀子妃殿下 → 母子愛育会総合母子保健センター所長から進講を受ける

4月30日・・・紀子妃殿下 → 長田功先生を偲ぶお別れの会参列

 皇太子殿下の公務は進講と鑑賞のみ。

月刊テーミスには雅子妃のありようはすでに確信犯と書かれています。

 今年に入って、まるで当然のように公務をしない雅子妃ですが、小町東宮大夫は

  しどろもどろで「愛子様の中学校生活をサポートしている」と言ったとか。

  中学生になってもサポートってどんだけーと言いたいけれど・・・・普通、中学に入って

  くれると親の出番が急激に減って、非常に親は助かるものなのに、雅子妃はどういう意味で

  何をどうしようと思っているのでしょうか?

  お弁当を作る必要もないし、勉強を教えるって事もさすがに・・ねえ。

  体操着のゼッケンも女官がつけるだろうし、遠足系の準備も自分で出来る筈。

  心配な事といえば、中間テストとか?

  今度は順位が出ますし、まさかほとんど白紙状態で出しても「1番」という事はないでしょうし。

  東宮家としては学習院の教師たちの弱みを握って、何とか「ねつ造」しようと企んでいるのかも

  しれません。

  だとしたら公務をしている暇もないですね。

 毎年、GWは静養に行くのに今年はなし。

  通常、中学生にもなれば今までのように那須でキティちゃんの美術館だの

  どうぶつ園だのに行く筈もなし

  という事は夏休みのスイス・フランス周遊旅行を狙っている?

  何にせよ、「健常」をアピールしようにも出来ない環境になりつつある事は確かです。

 

最近、悠仁親王殿下が御茶ノ水で「苛められている」という報道がうるさいですが

よくよく読めば、単に休み時間に一人でいる事がある・・・といった程度のもので。

枕詞のように出てくるセリフとしては

「お茶の水は学習院と違い、家柄や環境が様々な子供が多い。悠仁親王が特別枠で

入学した事を快く思ってない父母もいる」

という事で。私達庶民からみると御茶ノ水だって十分に名門だし・・・・いくら国立で

抽選といっても皇族の場合は本当に抽選するわけにいかないじゃないですか。

その代わり、皇族には「学問」という義務が課せられるわけで

学問嫌いの皇太子夫妻にとっては最悪の環境なのかもしれませんが。

 

悠仁親王はお姉さまが二人。15歳年上と12歳年上。末っ子。

年の離れたきょうだいのいる末っ子」の特徴を申せば

 自分を嫌いな人がいるなんて想像もつかない

 競争心がない

 マイペースで言葉巧み

 同年代が知らないような事を知っている

 鷹揚で差別意識がない

 甘えん坊で泣き虫・・・

といったような事でしょうか。

実は我が家のヨンジュナも保育園の年長時代にちょこっと浮いた事がありますし

苛められました。親の私はハラハラしていましたが、本人は苛められている事にすら

気づかなくて・・・・

上の子達にあったような「嫉妬」「悔しい」「嫌な気分」という感情がないのです。

だから「お兄ちゃん」「お姉ちゃん」を求められる同級生からは「なんだかわからないけど

ムカツク奴」と思われてるかも。

 

秋篠宮家はゲームなんか絶対させないだろうし、テレビも見せないでしょう?

世の中、あの年頃は「ポケモン」「妖怪ウォッチ」が大ブーム。

3DのDSを一台は所持。誰かの家に遊びに行ってもゲームしちゃう・・・みたいな感覚からすれば

「え?ゲーム出来ないの?交換出来ないの?」

とかーー

「悠仁君は虫が好きなの?それってバタフリーとかヘラクロス?」

「ヘラクレスオオカブトだよ」

「何に進化するの?」

みたいな変な会話になっているかもしれないです。

でも、それでいいんですよ。

どこぞの内親王みたいに国民の税金をえらそうにチャリティに寄付したとか

友達のスマホを取り上げてえんえんと遊んでいたーなんてエピソードはなくても。

殿下には特別な御役目があるのですから。

 

殿下は幼稚園入園の時からちょっと細身で小さい印象があります。

栄養満点でぷくぷくしていた父君とは正反対。

父君のように「しぇー」とか「おっかさーん」とかやって叱られたりはしないんでしょうし。

そのうち、段々と同級生のありようを受け止め、それはそれとして対応していかれるのでは?

許せないのはそうやって秋篠宮家を貶める勢力がいる事です。

テーミスによると、どうやら雅子妃は悠仁殿下がお茶の水を選んだことをよくは思っていない。

うちの愛子のせいだって思ってるんでしょ」と逆恨みしているようなので。

(だってそうじゃないですか?そちらのせいですよ・・・と言ってやりたいけど)

そもそも夫婦そろって学習院育ちの両殿下がどんな思いで悠仁殿下を御茶ノ水に行かせたと

思っているんでしょうか?

そういう所が本当にKYすぎて東宮家には呆れます。

 

今の雅子妃は「責める」所がなくてイライラしているかも。

愛子内親王が学校で何か問題を起こせば、生き生きとしてしゃしゃり出てくるかも

しれませんね。

 

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今時の女の子に読ませたい昭和の少女漫画10

2014-05-02 07:00:00 | 昭和の少女漫画

GW,みなさま、いかがお過ごしですか?

飛び石だから休みなんて関係ないわーーと思うけど、でも世の中なーんとなく

連休モードですよね。

さて、今回はまず青池保子を。

青池保子といえば何と言っても「エロイカより愛をこめて」です。

でも私は・・・ちょっとエロイカが苦手だったりして。

あまり読んだ事がなかったのです。

その後、「アルカサルー王城」を通じて、一連の青池作品を読む事になるのですが

そのとっかかりとなった作品です。

 「」 (昭和54年 花とゆめLaLa)

登場人物・・・Z

       エーベルバッハ少佐

ストーリー・・・エーベルバッハ少佐の部下で新人諜報員の「Z」が初仕事から

        少しずつ成長していくお話。

 

「エロイカ」を全く読まずにこの作品を読んだのですが違和感なし。

エーベルバッハ少佐のきびしーい叱責に焦りながら仕事をしていくZが可愛くて

かっこよくて

私、エーベルバッハ少佐は好きだなーーと。

あ、でも今時の子に「NATO」なんて言ってもわからないっか。

そもそも、ドイツが東西に分かれていた事ですら知らないだろうし、ロシアが

その昔「ソ連」と言われ、KGBという秘密警察があった事も。

いわゆる東西冷戦だの諜報活動だーーと言われてもピンとこないでしょうね

いい時代になったもんだと思うべきかしら?

余談ですが「ラスト・タイクーン」に共産主義者が出てきますが。私達の世代にとって

共産主義者といえば「恐怖」の代名詞で

モンローが気軽に会って取っ組み合いをするあんて考えられないのですよ。

そこらへんの雰囲気は「Z」で味わえるかもね。

 

次は木原敏江です。

木原敏江と言えば「あーらわが殿!」とか「天まであがれ!」とか・・いわゆる

週刊少女マーガレットに連載していた人で。

別マ読者の私には全く縁のない漫画家だったのですが、彼女が

花とゆめLaLaに描いたのがこの作品。以後「摩利と新悟」という名作を生み出すのですが。

 

そもそも木原作品は非常にミュージカル風です。

池田理代子が古典文学のような格調高さを持っているのに対し、木原敏江は

オペレッタ風というか、紙面に音楽があふれている。

しかも、この当時から「和」へのこだわりが強く和洋折衷的な作風。

プラスドイツ語とドイツ文学に通じているので、読み手は自分がちょこっと

物知りになれたような気分になります

木原作品を読む事でドイツ語と古典に目覚めた人も多いのではないでしょうか。

 「日なた日かげへのロマンス

                     (1976年 LaLa)

登場人物・・・暁生

        こぞ

ストーリー・・・昭和23年軽井沢。施設を抜け出して迷っていた「こぞ」を拾ったのは

        暁生。二人は一緒に生活を始める。

        こぞは空襲の時に母親を亡くし、それがきっかけで声が出なくなった。

        暁生は父がアメリカ人で母は日本人。いとこの風子と駆け落ちして軽井沢へ

        きたものの、風子は病気で死んだという過去を持つ。

        やがて、伯父が暁生を連れ戻し、アメリカへ返すという。

 

口のきけないこぞの喜怒哀楽豊かな顔と、暁生の浮世離れした育ちのよさに

すっかりはまったんですが、ラストの衝撃に暫く読み返す事が出来なかった作品です。

 

 「夢幻花伝」(昭和54年 LaLa)

登場人物・・・鬼夜叉(藤若) 表紙

        亜火

        足利義満

        紗王

ストーリー・・・田楽の猿若一座の鬼夜叉は一座と己の出世の為に義満の庇護を受け

        花の御所に移り住む。

        日々、貴族達の中で苛められつつも必死に頑張る鬼夜叉。

        幼馴染で南朝の血を引く亜火とは恋仲だったが、耐え忍ぶ。

        しかし、亜火の兄、紗王が南朝を復活させる為に亜火を仲間に引き入れ

        義満暗殺をたくらみ、その流れに巻き込まれた鬼夜叉は・・・・

 

これって、いわゆる鬼夜叉&亜火&義満の三角関係の話なんですよ。

通常、一人の女性を巡って男二人が争うならわかるんですが、美少年一人を

巡って女性と男性が対立する構図というのは非常に珍しい。

珍しいけど違和感がない。

鬼夜叉に対する感情が亜火と義満では性格が違うからでしょうかね

このお話の中に「伊勢物語」が出てきます。

筒井筒 井筒にかけしまろが丈 老いにけらしな妹見ざるまに

(あなたが恥ずかしがって家から出てこない間に私はこんなに背が高くなり

立派な男になりました)

くらべこし 振り分け髪も肩すぎぬ 君ならずして 誰かあぐべき

(私の髪もこんなに長くなりました。あなた以外に私の髪を上げてくれる人はいません)

この二つの歌が物語の芯となるのですが、「歌」というものがこんなにも

雅なものなのかと初めて知りました

こんな風にさりげなく昔の歌や物語を教えてくれるのも木原作品の特徴。

 

後々、「紫子」「大江山花伝」が宝塚歌劇で上演されましたが、私としては

「夢幻花伝」の方がずっと歌劇として面白いだろうと思っています。

なんせ私の中で「世阿弥」といえば鬼夜叉=藤若なもんですから。

 

 「愛しき言つくしてよ」(昭和52年 LaLa)

登場人物・・・インゼル虹比古(表紙左)

         パウル彩比古

         那智(表紙右)

         靖子

         マクシミリアン

         まゆら

ストーリー・・・ババリアの名門・ブラウバッハ家に生まれた双子のインゼルとパウル。

        母は日本人で名門舞踊一族「笛吹流」

        ドイツで暮らしていたが、ある事がきっかけで母はパウルを連れて日本へ。

        母に捨てられたと思ったインゼルは舞で母とパウルに復讐を誓う。

        やがて、母と彩比古を連れ出したのが那智の父であると知った

        インゼルは・・・・・

 

この話の中の母・まゆらの「恋」の気持ちが、当時の私には理解できなかったのですが

今ならわかります。

舞踊の家に生まれたまゆらが事故で足をダメにして、その時、慰めてくれたのが

ブラウバッハ家の当主。彼といると安らいでそれを恋を思ってドイツまでついて

いったものの、本当に恋をしたのは弟のマクシミリアンの方だった。

疑いつつも波風立てないように努力していた夫、でも妻と息子が日本へ帰って

しまった事で心のタガが外れてしまい、やがて心中をはかり、そこでマクシミリアンは

インゼルを助ける為に目を失う。

日本に帰ったパウル彩比古は笛吹流の若手舞踊家。

インゼル虹比古はバレエダンサー。

育ちも性格も全く正反対の二人が日本舞踊とバレエを通して対立するというのが

面白かったです。

大元をたどれば二人の母である「まゆら」への3人の男の愛情が主題なんですよね。

隠れた主役のまゆらさん・・・・すごすぎです。

 

 

タイトルの「愛しき言つくしてよ」ですが万葉集から

恋ひ恋ひて逢へるときだに 愛しき言つくしてよ

 長くと思はば」

(恋しいあなたにやっと会えたの。優しい言葉のありったけを言って頂戴

 二人の仲がいつまでもと思うなら)

から来てます。なんとロマンチックな歌で。

これともう一つ、古事記が出てきます。

かの有名なヤマトタケルの歌

大和は国のまほろば たたなずく青垣 山ごもれる やまとしうるはし

が出てきます。

 

物語の中に和歌や古典をさりげなく取り入れるという手法はありそうで

なかなかなかった事。

そういう意味では木原敏江は非常に稀な才能を持っていたんですよね。

この「愛しき言つくしてよ」もヅカにふさわしい内容だなあ・・・と思いつつ。

誰か書いてくれないかしら?

 

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今時の女の子に読ませたい昭和の少女漫画9

2014-05-01 07:00:00 | 昭和の少女漫画

どんどんいきますよ。

 まずは竹宮恵子です

竹宮恵子といえば「風と木の詩」ですが

昔から男女の愛を描くのが苦手。どちらかといえば少年愛一本のイメージ。

地球へ・・・」という名作も生み出しています。

 「ファラオの墓」(1975年 少女コミック)

登場人物・・・サリオキス(表紙)

        スネフェル

        ナイルキア

        アンケスエン

        アウラ・メサ

ストーリー・・・エステーリアはウルジナに滅ぼされ、王子サリオキスは奴隷に、

         ナイルキアは宰相の娘・アンケスエンに助けられる。

         サリオキスは「砂漠の鷹」として蘇り、ウルジナを滅ぼす為に戦う。

         一方、ナイルキアはスネフェルと恋におち・・・

 

後から考えると白い肌のエジプト人という設定が何だか変ですけど

サリオがかっこいいからまあいいやって感じです。

これでもかというくらい、サリオキスのカリスマ性を見せつけるシーンが出てきて

それがちょっとウザイといっちゃウザイんですが、作者がノリノリで描いて

いたんじゃないかと思います。

 

次は上原きみこです。

実はこの本は高校の時に友人からもらったもの。

「もういらないの。捨てようと思っていたから」と言われて引き取ったんです。

だから彼女の漫画はこれ一冊。

「ロリィの青春」も読んだことなくて。

でも確実に一時代を築いた漫画家です。

 「炎のロマンス」(1975年 少女コミック)

登場人物・・・レドビィ(須田譲治)表紙右

        亜樹 (表紙左)

        ルイ

ストーリー・・・高校になった一之瀬亜樹は転入生の須田譲治に出会い、恋に落ちる。

        しかし、彼は黒いかつらをかぶり、黒のカラーコンタクトを入れて素性を

        隠していた。そしていきなり亜樹の友人にプロポーズ。

        恋愛より「結婚する」事が重要という須田。

        それでも亜樹はあきらめず次第に須田の心をつかんでいく。

        ところが、ある日、亜樹は拉致されて船に乗せられ、ついた場所は

        南太平洋の孤島「コーラル王国」そこは金髪と碧眼しかいない島。

        そして日本語が通じる島。亜樹は黒髪の女王として王子ルイの花嫁に・・・

 

この奇想天外なストーリーと盛り上げ方に当時は脱帽。すっかり夢中になった記憶があります。

今時の女の子なら「ありえない」とか言い出すんだろうなあ

でも、ありえないから漫画であるともいえるわけで。

とにかくレドビィのようなかっこいい王子様が国と彼女の為に必死に頑張る姿は

見てて楽しいです

 

 「山の上に吹く風は」(1977年初版)

 

登場人物…4人

       アルフィー

       ジョイ

       シャーリー

       ブラウン

 

ストーリー・・・雪山に行くバスに乗った4人。が、途中でジョイがバスをハイジャックし

        それからバスは崖からおちて、それぞれ命からがら逃げ出す。

    ジョイ → 拳銃自殺

    シャーリー → 麻薬中毒で自殺

    ブラウン → マックスに殺される

    グレアム → 父に虐待された傷が悪化。シャーリーから痛み止めと称する

            麻薬を貰いかろうじて自分を保つ。

            しかし、マックスが目の前でブラウンを殺した事がきっかけで精神的に

            おかしくなってしまう。

    アンジー → 一度は雪山でジョイの拳銃を使い、自殺しようとするが弾が残って

             いず、助かってしまう。その後はグレアムを見守る役に。

    サーニン → スキーで雪山を降り、助けを呼びに行く。

    マックス → 眠っている時にブラウンがマックスの首をしめ、それが昔、父親の

            記憶と重なり、夢の中で拳銃を撃ってしまう。

            しかし、それはジョイから取り上げた拳銃で、マックスは無意識のうちに

            ブラウンを殺してしまった。

 

この話ははみだしっ子シリーズ最大の山場ともいうべきお話で。

難しすぎて、何でこんな話を描いたのかいまだによくわからず。

それというのも、ここで起きた事件、つまりマックスが無意識に人を殺した事が

後々、グレアムの精神状態に大きな影を落とすからです

今でも思うのですが。

この時、マックスは7歳くらいで人を殺しても罪にはならない筈。

ましてや無意識で・・・・もし責められるとしたらマックスに拳銃を預けた人という事に

なりませんか?

また、事件はその後、迷宮入りになってブラウンが死んだことなど誰も気にしません。

なぜってブラウンはシャーリーという売れないヤク中歌手のマネージャーに過ぎず

雪山に上るというのも、一種の都落ちというか、やっと仕事にありつける・・といった

ヤクザな生き方をしていたからです。

ハイジャック犯のジョイにしたって、自殺したわけですし。

そもそも撃った本人には全く記憶がない事件について、どうしてグレアムがそこまで

落ち込み、後々、おかしくなってしまうのか・・・・わからないんですよねーー

読み直そうと思ってページをめくるけど、あまりの重さに挫折したりして・・・・

誰か、お読みになった方の解説を待ちます。

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