風の存在は、いろいろな場面や状況、気候etc.で、いろいろと遣(つか)われる言葉である。例えば、少し風が足らない・・と言った場合、気候の場合も当然あるが、吹いていないのに遣う場合もある訳だ。この場合は自分に不利な状況を指す。
とあるテレビ局の天気概況を気象予報士が馴れた口調でペラペラと解説している。^^
『え~~、ですから明日は大陸から春の高気圧が張り出しますので全国的に晴れ渡るでしょう。ただ、中国から黄砂が飛んできます。偏西風により生じる現象です。困った風の存在ですが仕方ありません』
この天気概況をテレビをで観ていた、とある家庭のご主人が独りごちた。
「風の存在か…。そういや、俺には、いい風の存在がある。なにせ、この春から部長に昇格したからなっ! 吹く風が足りてよかった、ははは…」
ご主人はニンマリ笑いながら残ったジョッキの生ビールを飲み干した。
このように風の存在は吹けば悪い場合もあるが、いい場合もある訳だ。^^
完