⑥今回は「作家・津本陽さん」によるシリーズで、豊臣秀吉についてお伝えします。――――――――――――――――――――――――石松丸が生まれたあとで、南殿(みなみどの:秀吉の側室)に嫉妬をもったおねが、安土の信長のもとへご機嫌うかがいに参向(出向くこと)し、夫の行状について訴えたことがある。のちに、その件について信長からつぎのような手紙がおねに届いた。「そなたはどの女人を二度とめとれぬのに、あの禿( . . . 本文を読む
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