(日本人の多くは「考え方の力」を知らない)
「大きく考えよう!」というのは、一見、当たり前のことのようですが、意外に教えてくれないことです。学校でも教えてくれませんし、社会に出ても、教えてくれる人は、ほとんどいません。たまたま、ものの本で読むことはあっても、自分とは違う世界のことのように感じてしまい、自分の問題としては感じられないことが多いのです。
そのため、みなさんは、“Think Big !”がどういう意味なのか、よく分からないかもしれません。
しかし、アメリカの書店に行くと、この考え方に関する本が一棚(ひとたな)ぐらいは置いてあるため、「アメリカでは、こういう考え方に対して、いかにニーズがあるか」ということがよく分かります。
日本では、そういう本は数が少ないので、日本人は、実際には、まだ、こうした「考え方の力」を体得していないのではないかと思います。
アメリカ的な流動社会、要するに、いろいろな国から移民がたくさん入ってきていて、個人の努力によって道が開け、いくらでも出世できるような社会にいると、「考え方の力」の大きさが分かるのですが、日本では、どちらかといえば、放っておくと平準化し、平等化していく力が働いてきます。
この「平等化する力」とは何であるかを考えてみると、やはり、嫉妬(しっと)と関係があるように思えてしかたがありません。自分よりも進んだ人がいると、嫉妬の気持ちがどうしても出てきますし、自分が他の人より進んでいると、やはり、引きずり下ろされるような雰囲気(ふんいき)が強いので、それを恐(おそ)れ、なるべく“頭”を出さないようにすることが多いように思います。
日本の社会では、「とにかく目立たないようにすれば、安全に生きていける」という考え方が、現代においても、まだまだ行き渡っています。それが、繰り返し起きる「バブル潰(つぶ)し」であったりするのでしょう。
そのように、成功者たちの足を引っ張って転落させるようなことが繰り返し起きますが、そこには嫉妬の力が働いているように思います。
人間は中身も大事ですが、実際には、「考える態度」というものが大きく影響(えいきょう)するのです。このことを、本当の意味において、まだ知らない人が多いようなので、一言、述べておきたいと思います。
---owari---
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます