旅の終わりに

　今回の旅の目的は、5年ぶりのヨロンマラソンに参加するコトだった。

　だが、5年前と感動の度合いが違った。確かに戦場と化した？船上の酒盛りは、久々の仲間と合流し、それこそ5年前、同じ宿だった仲間に出会えて感激したし、ウルトラ仲間のイケイケ仮装(同じ宿だったら、私にも役回りがあったそうだが、ズンバで仮装する私も、まだ、ランニングでは仮装したコトが無い。)も見ながら楽しんで走るコトが出来た。

　が、終わった後の感動が薄れているのだ。フルマラソンで消費した以上のカロリーの飲食物、もちろん、実行委員会や宿の人のご厚意は、有難い。食べ物でもてなす、というのは、特に南の島に共通したものだ。
　
　だけど、私、そんなに走ってないし..フルマラソン完走したの？スゴイね。って言われても、私にとっては、もはや当たり前のコトだし..

　走り終えた後の饗宴(狂宴?)は、現在の私には、おままごとの世界にしか見えなかった。だけど、ご厚意で提供される飲食物を口にしないわけにはいかない。そうして、沖縄を出て来た時より、2.5kg近く増量した我が身に嫌悪感すら覚えた。

　原因は..オロロンチャレンジを完走してしまったコトにある。まる3日間、ほとんど寝ずに、北海道の夜の闇に一人で放り出され、国道を走れば真横で甲高い野性動物の鳴き声がして、そいつが追いかけてくる‼もう、尋常ではない世界だ。

　そんな世界を見てしまった者として、このような状態は、かえって居心地の悪さを覚えてしまう。どうせなら、このようなもてなしは、オロロンチャレンジを完走した時になされるべきだった。あの時なら私は喜んですべての提供物を平らげただろう。だって、それだけスゴイ思いをしてきたんだから、私...

　ストイック過ぎる？いえいえ、自分に正直なだけ。宿の常連さんによる管理され過ぎた？宴席の場所取りや買い出しも、ちょっとうんざりだ。

　もう、フルマラソンは卒業しよう、そう思いつつ来てしまった。

　来年は、どうしようか？ウルトラ仲間と一緒の宿に泊まって仮装デビューを果たすか？はたまた、5年前の宿に泊まって、独身酒豪女性のグループと飲み明かすか？

　たぶん、船上の戦場感覚を味わいたいがために、来年もエントリーすると思う。そして、独身酒豪女性グループの宿に早めに予約を入れておこう💖

　そのためにも、少々太っても罪悪感を感じないよう、真夏のトランスエゾ、秋のオロロンチャレンジでガッツリ絞った身体を冬にどれだけ維持できるか？が問題だ。

　今回、2つの大会で理想体重以下にまで落ちた私だったが、真冬の寒さによって、12月以降、あえなく元の体重、プラスアルファに戻ってしまった。

　何なら、真冬は沖縄、も寒いから？いっそ、ベトナム辺りにでも行ってしまおうか？(笑)

追伸・ちなみに、昨年、ある人が、ヨロンマラソンのコースにウルトラの部も作って欲しい、ってアンケートに書いたところ、実行委員会で却下されたのだとか？ヨロンマラソン参加のウルトラランナーの皆さん、来年のアンケートには70kmの部を要望しましょう‼

#welovegoo