忘れたいのに忘れられない。だったら忘れなければいい...
2004年のスリランカ大津波で一瞬にして両親と夫と二人の息子を失い、自らも津浪の中で回転しながら流され一人、生き残った女性...
彼女が当時したコトは、過去を忘れること...
そもそも、あれは現実だったのか?あの幸せすぎた日々と、そして境となったあの恐ろしい一日...
けれど、どんなに振り払おうとしても、思いでは彼女につきまとう...
街で同年代の男の子を見るたび、息子も生きていれば今ごろこのくらいになっているハズ...
忘れる努力と同時に彼女は"否定"し続けた。
私は生きているべきではない、なぜあの時、両親の部屋のドアを叩かなかったのか?
幸せすぎた日々なんてもともも存在しなかったんだ...
彼女のセラピストは彼女に心の中を文字にするコトをすすめた。
実際に気持ちを書き記すコトによって、彼女は一つ一つを確認し、過去を現実として受け入れ、そして現在から未来へとつなぐコトができるようになっていく...
否定から肯定...
それは、確認し、その存在を事実として"認める"コト
このプロセスによって彼女の心は次第に回復していく...
実に8年という歳月をかけて...
東日本大震災から今日でちょうど8年...
各自治体によれば、災害からの復旧は8年経った今もまだ5割りから6割り程度...
そう、まだ半分しか進んでいないのである。
街の復興は全体の半分として、果たして災害に遭遇し、残された人々の心の復興は如何程であろうか?
表に見えにくい分、ないがしろにされてはいないだろうか?
忘れたいのに忘れられない...
だったら忘れなければいい。この先もずっと...
"認める"コト🎵
それが唯一の魂の救いとなるであろうから...
先日の読売新聞の書評から
#welovegoo
#東日本大震災から今日で8年