後期高齢者の旅とひとりごと

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祖国とは国語

2007-01-18 19:43:42 | 日記・エッセイ・コラム

藤原正彦氏の 祖国とは国語 を読んだ。敗戦後同じ少年期を過ごした者として共鳴できる本である。幼少期から国語の基礎力をつける事が涵養であり、特に読書を通じてのみ情緒豊な人間形成がなされると説く。最近すぐに切れやすい人が多くなり、短絡的な犯行におよぶ事件が多く発生し、世の中を震撼とさせている。誠に嘆かわしい。今まさに日本は病んでいる。氏のいうように国語はただの情報を伝達するだけのものではない。日本には素晴らしい国語の文化遺産が沢山ある。

万葉集、平家物語,徒然草、方丈記、奥の細道など日本の言葉でしか表現できない情緒に満ち溢れた日本独特の国語文化である。昨今のナシヨナリズムの台頭で他国の文明ばかりを取り入れ、小学生の授業に英語の必要性を説く教育者に批判的である。ゆとり教育、個性尊重教育の偏重が我慢力をつけるのを難しくしていると 親や教育者はもっと子供に厳しくせっすべきだと  

かって、司馬遼太郎さんがなにかの本に書いておられた事が印象に残っている。それは文明は輸入したり輸出したりできるが、文化は輸入も輸出も出来ないと・・・・国語は日本民族固有の文化であり単なる情報伝達の道具ではないと思う。子供たちにはもっと国語を学ばせ基礎力をつける事が教育の再生につながる様な気がする。 美しい言葉 美しいマナー そして美しい日本 この本の解説者である斉藤 孝先生と同じ私も文部科学大臣になってもらいたいのはこの本の作者藤原 正彦先生である。<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4122040639?ie=UTF8&tag=ocnblog06-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4122040639">流れる星は生きている</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=ocnblog06-22&l=as2&o=9&a=4122040639" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />

藤原先生の母上である藤原ていさんの 流れる星は生きている 父上 新田次郎さんの八甲田山死の彷徨や孤高の人、風林火山も心に残る作品である。<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=ocnblog06-22&o=9&p=8&l=as1&asins=B000FQUB3U&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>