つまがリズム

きままな、ひとりごと

人間は「心が折れる」からこそ価値がある、を読んでメモ

2023年12月12日 | 読書感想
2023年12月12日
人間は「心が折れる」からこそ価値がある
苫米地 英人 著
を、読んでメモ
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AIは人を超えるのウソ

電卓は人を超えたか?
 →計算において、電卓は人の能力を超えているが、
  だからといって、「電卓は人を超えた」とはいわない。
  もともと、電卓は計算をするために発明されたので、
  計算において人を超えて当たり前である。

何をもって「人を超える」というのか?
 →人は、非合理な生き物である。
  人を超えるためには、AIが非合理を理解しないといけない。
  人よりも「賢く=合理」するよりも、「バカ(=非合理)」にする方が
  はるかに大変。
  非合理的判断ができるプログラムの開発は容易ではないが、
  それができないと人を超えたことにならない。
  例えば、AIが、次の選挙と権力争いの事ばかり考えている政治家(非合理な推論)と
  不完全定理を証明したゲーテル(抽象度が高い)を超えたら、人を超えたと言えるだろう。

2045年問題とは
 →①2045年頃に人が到底及ばないほどの情報処理能力をAIが身につける。
  ②AIが独自の意識をもち、人を支配するようになる。
  のように、AIが人の脅威になるだろうという問題。
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  ①は可能。
  ②について。
  「人間の脳の神経ユニットを超える数の膨大なCPUをつなぐと
  意識が芽生えるか」
   →意識は芽生えない。「意識」と名付けることは出来るけれども
    人間の意識とは全く違う。
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  2045年問題が起こるとすれば、人間の悪意かバグしかない。   

ゲーテルの不完全定理とは?
 「すべての系はそのなかに矛盾関係をもっているのだから
 完全な論理を持つAIはできない」
    ↓  ↓  ↓
 (例)AIが推論をしていったら「人類滅亡しかない」という結論が出た。
    一方で「それはやばいんじゃない、電源も喪失するし」という論理が出てくる。
    そこで、人工知能は人に聞いてくる。
    聞いてこないとしたら、すのようにプログラムされたということ。
    ↓  ↓  ↓
■怖がるべき対象はAIではなく、AIにプリンシプルをいれるプログラマー
■ありもしないAI支配よりも「ハッカーの支配」を心配した方がよい
  

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