人みな、「幸せ病」に罹(かか)っている。
執行草舟の本(12冊めくらい)を読んで、そう思う。彼が明確にそう言っていたわけではないかもですが。
「タテに生きる こちら」ことをモットーとしている執行草舟さんは、幸せなんか求めてない。
生前の、幸せなんかを求めることが、ヨコ野郎。現世の幸せを求めるのは、小人であり、志が小さい。
神を目指せ。「古今第一等」の人物を目指せ(佐藤一斎)。崇高を目指せ。絶えず向上せよ。エンドレスに美を追求せよ。完全に死ぬまで憧れ続ける未完全であれ。
これが執行草舟の思想。
だから、現世の「幸せ」を求めること自体が、間違っている。ヨコ野郎。
何か、タテ的な、大きな円の完成を飽くなき努力で求めよ。死ぬまで頑張れ。死ぬまで踏ん張れ。
それが執行草舟の考え。
だから、そもそも現世で自分の幸せを願っているようでは、ヨコ野郎。
それは「幸せ病」に罹患しているようなもの。
自分の利己的な幸せを求めるのではなく。
文化文明の発展に貢献しましょう。
生まれたときよりも死ぬときの方が1ミリでも良い世の中になるように。
大きな志を抱き、その「円の一部」(日野原重明)になって死にましょう。