森羅万象・考える葦  インターネットは一つの小宇宙。想像、時には妄想まで翼を広げていきたい。

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【国立天文台】 過去記事 ; 12月9日22:50分、""すばる望遠鏡、アイソン彗星のアンモニアから太陽系誕生の「記憶」をたどる””

2019-12-09 22:55:57 | 🚀🛰宇宙 ; 人類のロマンと挑戦、国立天文台、JAXA、NAS各国・宇宙開発…

※ 本日、最後の記事のUPです。

 ➡ 宇宙を知るためには、化学(ばけがく)の知識も必要なのですね。凡太郎はどちらかと言うと苦手でした。

 

① ""すばる望遠鏡、アイソン彗星のアンモニアから太陽系誕生の「記憶」をたどる””

2014年2月19日

【概要】

  京都産業大学の新中善晴 (しんなか よしはる) さん (同大学院・博士後期課程3年次) と河北秀世 (かわきた ひでよ) さん (同大学神山天文台・台長 / 同大学・理学部教授) を中心とする研究チームは、2013年11月にすばる望遠鏡の高分散分光装置 (HDS) を用いてアイソン彗星を観測し、単独の彗星としては世界で初めて 15NH2 (アミノ・ラジカルの窒素同位体) の検出に成功しました (図1)。

  15NH2 は彗星に含まれる窒素の主な担い手であるアンモニア分子の由来を知る上で手がかりとなる物質です。今回の観測により、単独の彗星においてもアンモニア分子の窒素同位体比 (14N/15N 比) は、太陽や地球大気の値に比べて「15N がより多く濃集している」ことが明らかになりました。

 また、分子雲環境との比較から、今回の観測結果は、彗星に含まれているアンモニア分子が、低温度の星間塵表面で形成されたことを示唆しています。さらに本研究結果は、彗星に取り込まれたアンモニア分子の形成温度 (約 10K) は従来考えられていた温度 (約 30K) より低いことを示唆しており、太陽系形成期の温度環境について再検討を迫る成果です。

 

 

 

 

 

 

 

 

図1:アイソン彗星の NH2 輝線 (NH2 が特定の波長で放つ光特定の波長で放つ光) を拡大したスペクトル (波長ごとの放射の強度)。赤色の実線は観測スペクトル、緑色の破線は誤差を示します。右図の青色の実線は今回単独彗星として世界初の報告例である 15NH2 輝線を、左図は 14NH2 輝線を示します (それぞれ黒色の矢印で示されています)。背景画像は、ハワイ時間11月5日明け方にすばる望遠鏡に搭載された別の観測装置 (HSC) で取得されたアイソン彗星の写真 (すばる望遠鏡2013年11月17日プレスリリース)。今回の観測では、四角で囲まれた彗星核付近の分光観測が行われました。スペクトルのみの画像はこちら。(クレジット:国立天文台)

 


【本文】

☆彡   彗星は太陽系外縁部にある氷や塵などでできた小天体であり、太陽系誕生の現場であった「原始太陽系円盤」の中で形成された微惑星の残存物であると考えられています。

 つまり彗星は 46 億年前の太陽系誕生時の母体である分子雲の情報を「記憶」しているのです。そして多くの研究者が彗星の観測を通じて、誕生時の太陽系の環境を調べようと研究を行っています。2013年末頃には肉眼で見えるほど明るくなると期待されたアイソン彗星 (C/2012 S1) も重要な研究対象の一つでした (注1)。

  

☆彡  彗星の様々な分子に含まれる同位体の存在比 (注2) は、太陽系の元になった物質の化学的な進化を理解するための重要な手がかりです。

 たとえば、彗星の重水素と水素の比から太陽系形成の初期の温度は 30K (−240℃) 程度だったと推定されています。一方、彗星の窒素同位体比 14N/15N (〜150) は、地球 (〜272) や太陽 (〜441) で得られた値に比べて明らかに小さく、15N が濃集していることが知られていました。

 しかし、彗星の窒素同位体比における 15N の濃集の原因は不明なままでした。彗星の窒素同位体比は彗星核から昇華した CN (シアン・ラジカル) や HCN (シアン化水素) のガスの観測から求められています。どのような環境だったがために、このような小さな窒素同位体比になったのでしょうか?

 彗星における窒素原子の担い手は NH3 (アンモニア) です。アンモニアは生命の基本であるアミノ酸に必須なアミノ基を有するという点でも重要な分子です。そのため、彗星におけるアンモニアの窒素同位体比を明らかにすることは、極めて重要と考えられています。

  これまで、アンモニアの窒素同位体比の直接的な観測は困難とされていました。アンモニアは特定の波長の赤外線や電波を出したり吸収したりしますが、その強度は非常に弱く、特にアンモニアの窒素同位体である 15NH3 の直接測定は現在の観測装置では極めて難しいからです。

  そこで研究チームは NH2 (アミノ・ラジカル) という物質に着目しました。彗星のコマでは、太陽紫外線によりアンモニアのほとんどが壊されて NH2 になるため、NH2 の窒素同位体比からアンモニアの窒素同位体比を推定することができます。

 また、NH2 は可視光域で比較的容易に観測できるため、窒素同位体 15NH2 の検出にも望みがありました。2013年末には、ヨーロッパの研究チームが、口径8メートルの超大型望遠鏡 VLT で観測した 12 個の彗星の観測データを足し合わせることで、15NH2 の検出に成功しています。

 

📹  今回、京都産業大学などの研究チームは、アイソン彗星において単独の彗星からの 15NH2 の検出を目指し、ハワイ時間2013年11月15日早朝 (日本時間11月16日0時過ぎ) に、すばる望遠鏡に搭載された高分散分光器 (HDS) で観測を行いました (すばる望遠鏡2013年11月21日プレスリリース)。

 今回の観測はすばる望遠鏡の集光力を最大限に発揮したものであり、アイソン彗星の急増光直後という非常に貴重なタイミングのデータの取得に成功しました。

  今回のアイソン彗星の観測により、研究チームは単独彗星としては世界で初めて 15NH2 の検出に成功しました (図1)。また、同時に観測された 14NH2 の輝線と合わせて、窒素同位体比 (14NH2/15NH2) 〜139±38 を得ることができました。この値は、ヨーロッパの研究チームが 12 個の彗星の平均値として得た値 (130) とおよそ合致しています。

  NH2 の窒素同位体比という観点からは、アイソン彗星は平均的な彗星と言えます。また、NH2 は彗星核中のアンモニアを起源としていますので、この値は彗星アンモニアの窒素同位体比と考えられます。

 この値は過去に観測された彗星の CN や HCN における窒素同位体比 (〜150) と同程度となっています (図2)。このことは、彗星に取り込まれた窒素元素を含む分子が似た環境下で形成されたことを示唆しています。しかも、その環境の温度は、約 10K (−260℃) と極めて低かった可能性があります。過去の研究では、「彗星の氷に含まれている分子は約 30K (−240℃) で作られた」と考えられていますから、本研究成果によって従来の観測結果の解釈を見直す必要があります。

  現在の太陽系は、分子雲で形成された物質が元となって作られたと考えられています。

 そのため、太陽系形成時の情報を保持している彗星に含まれた物質の起源を語る際には、惑星系誕生のもともとの母体である分子雲との比較が欠かせません。

 本研究で得られた成果をふまえ、分子雲環境と彗星とで窒素同位体比を比較すると、HCN では似た窒素同位体比を示すのに対し、アンモニア分子は異なる値を示すことが明らかになりました (図2)。

  この結果は、彗星に含まれるアンモニア分子の形成環境が、これまで考えられていたような分子雲のガス中ではなく、分子雲に含まれる低温の塵 (固体微粒子) の表面である可能性を示しています。

 低温塵の表面では様々な複雑な分子が作られることが実験室で分かっています。

 

 アンモニア分子が低温塵の表面で形成されたのであれば、アンモニア以外にも生命の起源と関連した複雑な分子が彗星には含まれていて、彗星が地球にこうした物質を大量に持ち込んだ可能性もあるのです。 ☆彡➡🌎

 

 

 

 

 

 

図2:彗星と星間分子雲から得られている分子ごとの窒素同位体比。値が小さくなる (上にいく) ほど 15N の濃集を意味します。青い線は地球大気の窒素同位体比を、黄色の帯は太陽風から得られた原始太陽系星雲の値を示します。彗星に含まれる分子から得られている窒素同位体比は、どれも似た値を示すことが確認されました。一方、分子雲から得られている窒素同位体比は分子によって異なる値が得られています。この結果は、彗星に含まれるアンモニア分子の形成環境が、これまで考えられていたような分子雲のガス中ではなく、分子雲に含まれる低温塵の表面である可能性を示しています。(クレジット:国立天文台)

 


 ☆彡  アイソン彗星は太陽に近づく途中で核の崩壊が起こり、明るくなる前に大部分が蒸発してしまったと考えられる、数奇な運命をたどった彗星です。しかし、我々が太陽系形成期の環境や物質形成の状況を理解するための手がかりを残してくれました。

 

  単独彗星としては世界で初めて 15NH2 の検出に成功した本研究により、彗星に含まれるアンモニア分子の形成プロセスの理解に展望が開けてきました。今後、観測天体を増やすとともに、実験室における 15NH2 の性質のより精密な測定なども進めることで、口径 30 メートル望遠鏡 (TMT) 時代に向けての研究基盤を整えることが重要です。研究チームは「アイソン彗星の起源やアウトバーストのメカニズムを通して、太陽系進化の更なる解明を目指したい」と意気込んでいます。研究チームは、アイソン彗星のこれ以外の観測成果についても、今後論文誌で報告予定です。

 

📘   この研究成果は、2014年2月20日に発行される米国の天文学専門誌『アストロフィジカル・ジャーナル・レターズ』に掲載される予定です (Shinnaka et al. 2014, ApJ, 782, L16)。

 

研究チーム: 新中善晴、河北秀世、小林仁美、長島雅佳 (京都産業大学)、Daniel C. Boice (Science Studies and Consulting)


(注1) アイソン彗星は、2012年9月21日にキスロヴォツク天文台 (Kislovodsk Observatory) にて Vitaly Nevsky と Artem Novichonok によって発見された彗星です。アイソン (ISON) という名前は発見者が所属している国際科学光学ネットワーク (International Scientific Optical Network) に由来します。

 近日点距離 (太陽中心と最接近した時刻の距離) が約 190 万キロメートル (0.001247 天文単位、2.7 太陽半径) と非常に近いため、2013年末頃には肉眼で見えるほど明るくなると期待されていました。しかし、太陽に近づく途中で核の崩壊が起こり、明るくなる前に大部分が蒸発してしまったと考えられています。


(注2) 同位体とは、同じ原子番号を持つ原子において、質量数 (中性子数) が異なる核種のことです。同一元素の同位体は、化学的性質は同等ですが、質量数が異なるため化学反応の速度や放射輝線の波長などに微小な差が現れます。この微少な差を利用して、元素の同位体比から形成起源や化学進化過程を調べることができます。


【発表雑誌】

 

  • 雑誌名:Astrophysical Journal Letters (2014年2月20日発行)
  • 論文タイトル:14NH2/15NH2 ratio in Comet C/2012 S1  (ISON)  observed during Its Outburst in 2013 November
  • 著者:Yoshiharu Shinnaka, Hideyo Kawakita, Hitomi Kobayashi, Masayoshi Nagashima  (Koyama Astronomical Observatory of Kyoto Sangyo University), Daniel C. Boice  (Scientific Studies and Consulting)

 

【関連リンク】

 

 

 

 

 

 

 

 


【nhk news web】 12月9日21:16分、""NZの島で火山噴火 5人死亡 生存者なしか””

2019-12-09 21:58:49 | 海外震災状況(異常気象;ハリケーン、火山・地震・津波・感染症…)

 

 

 

① ""NZの島で火山噴火 5人死亡 生存者なしか””

※ 他のニュースでは、"""火砕流"の発生があったと報道していました。

 

 


【Bloomberg】 12月9日15:24分、””日本株は続伸、素材や金融高い-米指標改善や米中合意期待で""

2019-12-09 21:45:37 | 経済;投資、負け犬個人投資家の必死の反撃、統計・CP/AIを活用…

 

  ””日本株は続伸、素材や金融高い-米指標改善や米中合意期待で""

牧綾香、伊藤小巻

2019年12月9日 8:06 JST        

 更新日時         

 2019年12月9日 15:24 JST                  

 

  • 米雇用統計1月来の大幅増、米消費者マインド指数7カ月ぶり高水準
  •  7-9月GDPは大幅上方修正、為替相場は1ドル=108円60銭近辺            

   9日の東京株式相場は3日続伸。米景気の好調を示す指標など世界的な景気改善期待が高まり化学や鉱業などの素材、保険や銀行などの金融が上昇。米中貿易協議の発動期限など重要イベントでのサプライズを警戒し、為替が円安に振れなかったことからアドバンテストなど電子部品やトヨタなど自動車の一角は下げた。 

  • TOPIXの終値は前営業日比8.71ポイント(0.5%)高の1722.07
  • 日経平均株価は76円30銭(0.3%)高の2万3430円70銭

〈きょうのポイント〉 

  • 11月の米雇用統計、非農業部門雇用者数は市場予想を上回る26.6万人増
  • 米消費者マインド指数が7カ月ぶり高水準-株高が高所得者に恩恵
  • 中国11月輸入は増加に転じる、輸出は予想に反して減少
  • 米10年債利回りが3ベーシスポイント上昇の1.84%
  • 7-9月GDPは年率1.8%増に上方修正-設備投資が上振れ

  米株高を受けて買いが先行し、日経平均はこの日の高値で取引開始。その後、上げ幅を縮小し午後の取引も伸び悩んだ。

  寄り付き前に公表された7-9月期の実質国内総生産(GDP)改定値は速報値から大幅に上方修正されたが、証券ジャパンの大谷正之調査情報部長は「為替相場が変動しなかったことの物足りなさから輸出株の一角に売りが出た」 とみる。

 
    今週は、10、11日に米連邦公開市場委員会(FOMC)、12日の英総選挙、15日には追加関税の発動期限となる米中貿易協議と大きなイベントが控える。
 
 
👤   ニッセイ基礎研究所の井出真吾チーフ株式ストラテジストは、「日経平均株価はこの1週間で上昇したため短期の投資家はいったん利益を確定しており、リスクのある複数の重要イベントを控えて上値追いは難しい」と話した。
 
 
  イベントでサプライズが出れば市場が変動するリスクがあり今は様子見になりやすい。井出氏は、日経平均株価は前月の高値だった2万3500円~2万3600円で上値が重くなる相場は続きそうで、今週は2万3000円台前半でもみ合うと予想した。
  • 東証33業種では保険、鉄鋼、石油・石炭製品、鉱業、非鉄金属、繊維製品、電機、化学、銀行、機械が上昇
  • 医薬品、精密機器、不動産は下落

 

 

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【ロイター】 12月9日18:13分、""東京マーケット・サマリー(9日)””

2019-12-09 20:35:03 | 経済;投資、負け犬個人投資家の必死の反撃、統計・CP/AIを活用…

 

(日経平均先物)

海外(株価・指標):原則15分ディレイ(指数によって異なります)

現在値 23,410.00 (19/12/09 20:18)
前日比 -30.00 (-0.13%)
高値 23,470.00 (16:35) 始値 23,450.00 (16:30)
安値 23,380.00 (18:18) 前日終値 23,440.00 (19/12/09)

 

 

① ""東京マーケット・サマリー(9日)””

2019/12/09 18:13

   
  ■レートは終値(前日比または前週末比)、安値─高値   

 

   <外為市場>                   

  ドル/円<JPY=>          ユーロ/ドル<EUR=>           ユーロ/円<EURJPY=>  

午後5時現在

             108.56/58               1.1064/68                    120.12/16

  NY午後5時   

            108.59/62               1.1057/61                    120.07/11    

 

   午後5時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の108円半ば。

 今週は米国の対 中関税の賦課期限、英国総選挙、米欧中銀会合など注目材料が相次ぐため、週明けのきょうは取引を見送る参加者 が多く、値動きは小幅だった。
 


<株式市場>

  日経平均                 23430.70円               (76.30円高)

  安値─高値             23360.01円─23544.31円                            

  東証出来高               10億8518万株                                      

  東証売買代金             1兆8170億円                                           

 

   東京株式市場で日経平均は、続伸した。前週末の米国市場が上昇したことを受けて、日本株も好地合いを引き 継ぎ買い優勢で始まったものの、その後は模様眺めで目立った動きが見られない。

 日経平均は終日プラスを維持し ながらも、寄り付き天井となり、東証1部の売買代金が2兆円割れとなるなど商いも細った。

 市場では米国が対中 追加関税の発動を予定する12月15日まで見送りムードに支配されるとの見方が出ている。

 東証1部騰落数は、値上がり1423銘柄に対し、値下がりが624銘柄、変わらずが109銘柄だった。     


 

<短期金融市場> 17時19分現在

  無担保コール翌日物金利(速報ベース)       -0.008%  

 ユーロ円金先(20年3月限)                99.975                  (-0.010)

  安値─高値                               99.975─99.985                                     

 3カ月物TB                              -0.107                  (変わらず)

  安値─高値                               -0.105─-0.107                                             

  無担保コール翌日物の加重平均レートは、速報ベースでマイナス0.008%になった。「引き続き資金調達 意欲が強く、レートはほぼ上限付近」(国内金融機関)という。ユーロ円3カ月金利先物は弱含み。
 


<円債市場> 

  国債先物・19年12月限                     152.26                  (-0.19)

  安値─高値                               152.18─152.45                                     

 10年長期金利(日本相互証券引け値)         -0.010%                (+0.010)

  安値─高値                               -0.005─-0.020%                                        

   国債先物中心限月12月限は前営業日比19銭安の152円26銭と続落して取引を終えた。

 10年最長期国 債利回り(長期金利)の引け値は、前営業日比1bp上昇のマイナス0.010%。一時、マイナス0.005% まで上昇したが、11月米雇用統計を好感したリスクオン相場は限定的で、3月6日以来となるゼロ%には届かな かった。
 

   <スワップ市場> 16時43分現在の気配

  2年物       0.03─-0.07

  3年物       0.02─-0.07

  4年物       0.03─-0.06

  5年物       0.04─-0.05

  7年物       0.08─-0.01

  10年物      0.15─0.05  

 

 

 

 

 

 

 


【nhk news web】 12月9日17:20分、""国内初 顔認証の改札 大阪メトロが導入へ あすから実証実験””

2019-12-09 20:14:25 | 近畿地方、滋賀県  京都府  大阪府  兵庫県  奈良県  和歌山県

 

 

 

① ""国内初 顔認証の改札 大阪メトロが導入へ あすから実証実験””


 

 

(^^)/ 顔認証による改札の試作機は大阪メトロのドーム前千代崎駅に設置されました。

 改札に取り付けたセンサーが利用客の顔の輪郭や目や口のバランスなどの情報を読み取り、事前に登録した顔写真の特徴と一致するか判断する仕組みです。

🚋📘 試作機ではマスクやサングラスなどで顔の一部が隠れてしまうと正しく認証ができませんが、大阪メトロでは10日から来年9月まで、4つの駅に設置した試作機で、社員による実証実験を行うなどして改良を重ね、2024年度にはすべての駅で顔認証システムを導入することにしています。

🐉 切符もICカードも使わず顔認証だけで改札を通るシステムは中国ではすでに導入されていますが、国内の鉄道事業者では初めてです。切符もICカードも使わず顔認証だけで改札を通るシステムは中国ではすでに導入されていますが、国内の鉄道事業者では初めてです。
 導入後も切符やICカードは使えるということですが、大阪メトロは将来的には顔認証で乗客の乗り降りをすべて管理したいとしています。

👤 大阪メトロを運営する「大阪市高速電気軌道」の井手貴大係長は「最新の技術を取り入れることでICカードをかざす手間をなくし、お客様にとってより便利で快適な鉄道を目指していきたい」と話していました。

 

大阪メトロ 万博前にチケットレス化実現目指す

 🚈 阪メトロは、将来的には既存の改札をすべてなくし、顔認証だけで乗客の乗り降りを管理したいとしていて、まずは2025年に開かれる大阪 関西万博を前に2024年度までに顔認証による「チケットレス化」を実現したいとしています。

👤 利用者は、乗車券やICカードを使わず、いわば「顔パス」で地下鉄に乗れるようになり大阪メトロは利用客の利便性が高まるほか、駅の混雑解消にもつながるとしています。

 大阪メトロ側にとっても、乗車券の発行など駅での業務が削減でき、コストの削減につながるほか、駅構内や地下街の商業施設などでも顔認証を導入することで利便性を売りに利用客の囲い込みを進めたいねらいもあります。

🏢💻 一方で顔写真とともにいつ誰がどこに移動したかといった膨大な個人情報について、大阪メトロは「本社にあるサーバーで厳格に管理する」としていますが、具体的な方策については示していません。

🚔 また警察が捜査目的で提供を求められた際には協力するとしているほか、個人情報から性別や年齢などの属性データを抽出して活用する考えを示していて、この際のルールについては今後、利用客の意見を聞きながら決めていきたいとしています。

 

利用には大きなリスク 専門家から懸念の声

    顔認証が社会のさまざまな分野に広がっていることについて、専門家からは懸念の声も上がっています。

👤 顔認証を含む生体認証について詳しい国立情報学研究所の越前功副所長は「顔の情報と、それにひもづく個人情報がひとたび漏れれば、あらゆる情報を第三者が入手できてしまうし、パスワードなどと違って変更することもできない」と述べ、利用には大きなリスクが伴うと指摘しました。

📘➡ そのうえで「データをどのように活用されるのか利用目的などをしっかりと確認することが必要だ。みずからが差し出す個人情報と、受ける利便性を比べ、利用すべきかどうか、これからの時代はみずからで判断していかなければならない」と話し、個人情報を企業などに差し出すリスクを個人が慎重に判断する必要があると強調していました。