(カムチャツカ半島のシベルチ山。昨年12月30日の噴火のようす(volkstat) )
① ""カムチャツカ・シベルチ山 溶岩ドーム急成長 衛星がとらえた!""
2019年01月16日 10時28分
カムチャツカ半島東部のシベルチ山で15日、衛星からの観測で山頂火口内に巨大な溶岩ドームが成長していることが明らかになった。昨年末から続く噴火活動は衰えることを知らず、いつでも高さ10〜15キロの噴煙が噴出する危険性があるとして、航空カラーコードは、危険度が2番目に高いオレンジを維持している。
シベルチ山は昨年末に相次いで発生した爆発的噴火によって、高さ10キロを超える噴煙が立ちのぼり、大量の火山灰を降らせた。
ロシア科学アカデミーのカムチャツカ火山噴火対策チーム(KVERT)によると年明け以降も中規模爆発が続いており、5日には噴火に伴って火砕流と雪崩が発生している。
(欧州の地球観測衛星センチネル-2がとらえた15日のシベルチ山上空(Copernicus EU) )
② 欧州の地球観測衛星センチネル-2は15日、火口から押し出される赤いマグマをとらえた赤外線画像を公開。この日は、山頂上空を覆う噴気が途絶えたことから、火口内の状況がはっきり確認でき、斜面に流れ落ちる溶岩のオレンジ色の光まで見える。
(噴煙は170キロ近く運ばれる可能性がある(KVERT) )
③ 噴煙は170キロ先へ
KVERTは、「次に爆発が発生した場合、気流に乗って東南東へ170キロほど運ばれる可能性がある」として、周辺を航行する旅客機に警戒を呼びかけている。