〔 マーケットアイ〕外為:ドルは一時108円割れ、株価下落や米長期金利低下で
2020/03/03 11:01
[東京 3日 ロイター] -
<11:00> ドルは一時108円割れ、株価下落や米長期金利低下で
ドルは108.10円付近。一時107.99円まで下落した。前営業日比で上昇していた株価が下落に転じたことや、米長期金利が再び下げ始めたことなどが背景。
「前日の米国株の爆騰を受けてきょうの日本株は大幅に上昇すると思っていたが、はしごを外された格好だ」(アナリスト)という。
株価の下落に先駆けて、前日急上昇したユーロ/円が、利益確定売りによって下落したことも、ドル/円の上値を重くした。
ユーロ/円は朝方の高値120.93円から120.25円まで下落。現在は120.33円付近。
<10:22> ドル108円前半に下落、ユーロ/円の下げがドル/円を圧迫
ドルは108.09円付近で朝方の高値108.53円から下落した。
ユーロは1.1148ドルから1.1120ドルへ下落した。ユーロ/円も120.93円から120.30円に下落し、ドル/円の上値を抑えている。
株価の上げ幅縮小も円買い安心感を誘っている。
韓国で新型コロナウイルスの感染者が600人増え4812人になり、感染による死者が累計で34人に達したことが伝わり、リスク回避のセンチメントがやや強まっている。
市場では「ドル/円では前日未明の107円付近が円高のピークとなったが、ユーロは前日海外市場の1.1185ドルでピークを打ち、現在は揺り戻しの過程になっている」(国内銀)とされ、基本的にドル/円の動きをコピーしているユーロがドル/円に遅れて今、弱含んでいるという。
中国国家衛生健康委員会の3日の発表によると、中国本土で2日に新たに確認された新型コロナウイルスの感染者は125人と、前日の202人から減少し、当局が1月に集計結果の公表を開始して以降で最小となった。
<08:45> ドル108円前半、豪中銀が緩和に動けば円高リスク再燃も
ドルは108.33円付近。ユーロは120.75円付近。
きょうは日本時間夜に主要7カ国(G7)財務相が電話会談を行い、新型コロナウイルスの感染拡大による経済的な影響への対応策を協議すると報じられているが、それに先立って豪中銀による政策金利の発表がある。
「クロス円相場はまちまちだが、総じて円の強さがまだ残っている。豪中銀が利下げを実施したり先行きの緩和姿勢を強めたりすれば豪ドル安/円高が予想され、ドル/円の上値が重くなる展開もあるだろう」(FX会社)という。
豪ドル/円
前週実施されたロイター調査によると、オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)は、政策金利のオフィシャルキャッシュレートを過去最低の0.75%に据え置くとの見方が大勢。多くが、その後年末までに2度の利下げを行うと予想した。[nL3N2AS1NJ]
一方、きょうG7の電話会議が行われた場合、協調的な利下げが合意されるとの観測のほか、各国の財政出動も話し合われるとの観測も出ており、「財政出動の観測はユーロの支援材料となっている」(国内銀)という。
ユーロは1.1147ドル付近。前日一時1.1185ドルまで上昇し、1月7日以来の高値をつけた。
※※ でかける時間になりました。また、夕方に…