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【絵画】 "aufheben"=昇華、ピカソの怒り・哀悼・そして祈り…

2018-04-30 15:16:55 | 美術/夢の美術館、 ; 絵画、彫刻、城・神社・寺院、庭園…

 『ゲルニカ』(Guernica)
 スペインの画家パブロ・ピカソがスペイン内戦中の1937年に描いた絵画、およびそれと同じ絵柄で作られた壁画である。ドイツ空軍のコンドル軍団によってビスカヤ県のゲルニカが受けた都市無差別爆撃(ゲルニカ爆撃)を主題としている。

 
製作年
1937年

寸法
349 cm × 777 cm (137 in × 306 in)

 兎に角、寸法=大きさに驚かされる。社会科や美術の本に多く表示されているが、
そのような小さな写真では、この大きさ、迫力を知る術(すべ)もない。

 この巨大な絵画に要した時間、つまり制作期間は自分は数年かかったと考えて
調べてみたが、スケッチなどの期間を除くと僅か1か月あまりで一気に描き上げた
ことになります。
 次の記述を見ると、その制作過程が判ります。

 
 ① 「ゲルニカ」の初期スケッチは、1937年1月から4月後半にかけてスタジオで丹念に行われた。しかし、4月26日にゲルニカ空襲が発生。この事件を詩人のフアン・ラレアはピカソに主題にするようアドバイスをすると、ピカソはそれまで予定していたプロジェクト(フランコの夢と嘘)を中止し、「ゲルニカ」制作のためのスケッチに取り組み始めた。


 ② 1937年5月1日に制作を開始。6月4日に完了。写真家で当時のピカソの愛人ドラ・マールは、1936年からピカソの「ゲルニカ」制作に立ち会った唯一の人物で、当時のピカソの制作の様子を多数撮影している。

 ③ 愛人ドラ・マールの撮影している多数の写真から見ても、この1か月あまりで
   制作したことを裏付けています。

  とするならば、何というエネルギーでしょうか。彼の怒りと犠牲者に対する
 哀悼の心の深さと広がりがいかなるものかを感じられます。








 
 

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