◎◎ ほしぞら情報 ;東京の星空・カレンダー・惑星(2021年1月)
概要
2021年注目の天文現象は、しぶんぎ座流星群で幕を開けます。今年は明るい月の影響があり、条件があまり良くありませんが、1月4日の夜明け前の2~4時間、空の暗い場所では1時間あたり最大20個程度の流星が見られるかもしれません。
惑星では、火星の見頃が続いています。21日には、宵の南の空で赤く輝く火星に月が接近します。下旬になると日の入り後の西の低空で、水星が見つけやすくなります。
東京の星空
📆 カレンダー(1月)
1日 | 元日 |
2日 | 地球が近日点通過 |
3日 | 23時頃、しぶんぎ座流星群が極大(見頃は4日未明。1時間に20個程度。極大時刻と日本での見頃が近い点では好条件だが、月の条件は悪い。流星数は当たり外れが大きい) |
5日 | 小寒(太陽黄経285度) |
6日 | 下弦 |
11日 | 成人の日 |
13日 | 新月 |
14日 | 天王星が留 |
17日 | 土用の入り(太陽黄経297度) |
20日 | 大寒(太陽黄経300度) |
21日 | 上弦 |
24日 | 水星が東方最大離角/土星が合 |
29日 | 満月/木星が合 |
30日 | 水星が留 |
流星群の極大日、時刻は、IMO(International Meteor Organization/国際流星機構)の予報をもとに掲載しています。流星群の流星出現個数は、見頃の時期に、天の川が見えるような暗い空で一般の方が観察したときに、1時間あたりに見られる最大の流星数の目安です。街明かりの中で観察したり、見頃でない時期に観察したりした場合には、数分の1になることがあります。反対に、空の条件や観察者の熟練度などによって、数倍の数の流星を見ることができる場合があります。
惑星
- 水星
- 日の入り後の西の低空に位置しています。下旬に向けて高度が上がり、24日に東方最大離角となります。東京では21日から28日の間、日の入り30分後の高度が10度を超え、観察しやすくなります。21日から28日の明るさはマイナス0.8等から0等。
- 金星
- 日の出前の南東の低空に位置しています。見かけの位置が太陽に近く、観察は難しいでしょう。
- 火星
- うお座を東に移動し、上旬にはおひつじ座に入ります(順行)。宵の南から南西の空に見え、明るさはマイナス0.3等から0.4等。
- 木星
- 見かけの位置が太陽に近く、観察には適していません。29日に合となります。
- 土星
- 見かけの位置が太陽に近く、観察には適していません。24日に合となります。
(参照)暦計算室ウェブサイト:「今日のほしぞら」では、代表的な都市の星空の様子(惑星や星座の見え方)を簡単に調べることができます。こよみ用語解説の天象の項では、最大離角、衝、合、留などの惑星現象の用語について解説しています。