多分、絵画名としては、最も長いでしょう。
『我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか』
そして、この絵画名の意味するものは、人間の存在に対する最も
森厳な問いでしょう。また、ゴーギャン自身にとっても深い意味を
持っています。以下、主にwikipediaに拠っています。
① ゴーギャンは、故郷のフランスよりも素朴で単純な生活を求めて、1891年にタヒチ島に渡った。タヒチ滞在時代の1897年から1898年に描き上げたこの作品は、高度に独自の様式化された神話の世界を描いた他の作品と同様に、ゴーギャンの代表作とされており、ゴーギャンの精神世界を最も描き出している作品と言われている。
※ タヒチは当時フランスの植民地でした。
② ゴーギャンは、『我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか』を描き上げた後に自殺を決意しており(自殺は未遂に終わる)、この作品に様々な意味を持たせた。絵画の右から左へと描かれている3つの人物群像が、この作品の題名を表している。
画面右側の子供と共に描かれている3人の人物は人生の始まりを、中央の人物たちは成年期をそれぞれ意味し、左側の人物たちは「死を迎えることを甘んじ、諦めている老女」であり、老女の足もとには「奇妙な白い鳥が、言葉がいかに無力なものであるかということを物語っている」とゴーギャン自身が書き残している。
自分も混迷と喧騒の世界から離れて、楽園のような「タヒチ」に行きたいが、今や
ショッピングアーケードや溢れる観光客では、ストレスも解消できないでしょう。