◎◎ 日本株続伸、米追加経済対策や企業業績に期待-情報・通信や電機高い
伊藤小巻
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米追加経済対策、民主党要求項目盛り込まれる見通し-関係者
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米地区連銀経済報告:経済は緩慢なペースで拡大-雇用の伸びは減速
△△ 14日午前の東京株式相場は続伸、日経平均株価の上げ幅は400円に迫った。バイデン次期米大統領が14日に発表する追加経済支援策や日本企業の業績への期待から電機、情報・通信、サービス、機械、銀行などが買われている。
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<きょうのポイント>
¤¤¤⇨ 三井住友信託銀行の瀬良礼子マーケット・ストラテジストは、「東京市場の朝方から力強く押し上がるのは、日本の投資家が動き始めたということだろう」と指摘。「ドル建ての日経平均は最高値を更新して海外から見ると1つの節目を越したが、円建てではバブル経済時の4万円と比べてまだまだ低い」と話した。
¤¤¤⇨ 野村証券の伊藤高志エクイティ・マーケット・ストラテジストは、経済指標で示される景気回復が緩やかであれば金融緩和政策は続くと指摘。米追加経済対策発表を控えていることもあり「回復鈍化の影響は相殺され市場は気にしていない」と話した。「昨年末から日本企業の業績のモメンタムが主要地域の中では突出して強くなっている」と指摘。安川電機を皮切りに決算シーズンが始まり、日本株は独自の業績要因で上昇圧力があるとみている。
- 東証33業種ではゴム製品、証券・商品先物、情報・通信、サービス、建設、銀行、機械、電機などが上昇
- 鉄鋼、海運、空運、パルプ・紙、鉱業、精密機器などは下落