子どもが「つまらない」 親はどうする?新型コロナウイルス
2020年3月15日 11時39分
新型コロナウイルスの感染が広がる影響で休校中の子どもたち、中にはストレスからつまらない、寂しいなどネガティブなことばを発する時があり、専門家は「子どもが心にフタをしてしまわないよう保護者はことばを否定せず共感してあげてほしい」と訴えています。
子どものメンタルヘルスが専門の国立成育医療研究センターの田中恭子医師によりますと、休校で友達と過ごす時間がなくなったり、楽しみにしていた行事が中止になったりしていることからいま子どもがストレスを感じやすくなっていると言います。
目に見える災害と違ってなぜこうした事態になっているのか、子どもの理解も追いつかない状況で、ストレスから「留守番ばかりでさみしい」「毎日つまらない」といったネガティブなことばを発する時があります。
その際、保護者が否定すると心にフタをしてストレスが高まってしまうことから「そうだね、さみしいね」など共感し気持ちを受け止めてあげてほしいと訴えています。
また頭やおなかの痛み、眠れないなど体調の変化がでたり、攻撃的になったり、いつもよりおしゃべりになったりするなど不安やストレスに対する防衛機能が働いて、ふだんと違う様子になることもあります。
1週間に1回でもよいので、食事や入浴などの時間に、子どもが自分のことばで不安な気持ちを伝えられる場を作ってあげてほしいということです。
田中医師は「つらい時期を親子で一緒に乗り越えようとしているいまは、子どもが強くなれる機会ととらえることもできます。また保護者の方にとっても負担の多い大変な時期ですから、子どもを気遣いながらがんばっている自分自身のこともほめてあげてください」と話していました。