① ""日本株は小反落、米中合意の詳細見極め-輸出や医薬品安い""
牧綾香2019年12月16日 8:06 JST
更新日時
2019年12月16日 16:00 JST
- 米中第1段階の貿易合意、既存関税の税率は維持とトランプ大統領
- 1月第1週に署名を想定、中国は米農産物購入額確認に消極的
TOKYO, JAPAN - AUGUST 26: Pedestrians are reflected in an electronic stock board outside a security firm on August 26, 2019 in Tokyo, Japan. Japanese stocks dropped and the yen climbed against the U.S. dollar after U.S. President Donald Trump said Friday he would raise tariffs on $550 billion in Chinese imports. (Photo by Tomohiro Ohsumi/Getty Images)Photographer: Tomohiro Ohsumi/Getty Images
16日の東京株式相場は小反落。
米中が妥結した第1段階の貿易合意の詳細を見極めたいとのムードが広がる中、主要株価指数は前週末に年初来高値を更新したために高値警戒感が出た。
🌤 輸送用機器や精密機器などの輸出関連や医薬品が売られた。不動産や小売など内需関連の一角は上昇した。
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〈きょうのポイント〉
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東証
Photographer: Keith Bedford/Bloomberg
👤 SBI証券の鈴木英之投資調査部長は、米中合意の内容で 「米国の対中関税の引き下げが限定的だったことを嫌気している」との見方を示した。一方で、現段階で知的財産権や政府補助金の話まで協議されて対立が深まっているわけではないと市場はみており、「成果としては想定通りで懸念するほどではない」 と指摘した。
前週末の大幅高に対する反動が警戒される中、きょうの中国株がいったん下落した後に持ち直したことも売りを抑制した。この日同国で発表された11月の工業生産と小売売上高はともに市場予想を上回った。
鈴木氏は「中国経済が回復に向かうという期待は織り込まれていなかったため、持ち直しに向かっていることが確認でき相場を支えた」 と話した。
- 東証33業種では医薬品や輸送用機器、機械、陸運、精密機器、ゴム製品が下落
- サービスや不動産、小売が上昇
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