◎◎ 日本株大幅高、ワクチンと米金融政策への期待-バイデン氏勝者認定も
牧綾香
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バイデン氏を勝者と認定、一般調達局-トランプ大統領は協力へ
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バイデン次期大統領、財務長官にイエレン氏指名へ-関係者
△△◯◯ 24日の東京株式相場は大幅高。TOPIX(東証株価指数)は取引時間中で2018年10月以来およそ2年1カ月ぶりの高値を付けた。英アストラゼネカなどが開発しているワクチンが高い有効性を示し、経済活動正常化への期待が高まっている。米次期政権がイエレン前連邦準備制度理事会(FRB)議長を財務長官に指名する計画が明らかになったことや米一般調達局がバイデン氏を勝者認定したことも追い風。
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<きょうのポイント>
◯◯◯⇧ 日経平均株価の上げ幅は600円を超え、一時1991年5月14日以来の高値を付けた。TOPIXの上昇率は2%を超え、33業種すべてが上昇している。
¤¤¤⇨ りそなアセットマネジメントの下出衛チーフストラテジストは、前日の米国株式市場でNYダウ工業株30種平均指数が他の指数に比べて強かったことから分かるように、成長株からバリュー株へ投資家の関心が移っているとみる。「その文脈で景気敏感株の占めるウエートの高い日本株に海外投資家を中心とした資金が入っている」と話した。
¤¤¤⇨ みずほ証券の三浦豊エクイティ調査部シニアテクニカルアナリストは、ワクチンを巡るポジティブなニュースに加え、イエレン前FRB議長が米財務長官に指名されることが分かり「ハト派のイエレン氏が財務長官になればFRBとの対話もスムーズに行われて米国の金融緩和長期化への期待が高まる」と述べた。