瀬戸内寂聴さん99歳。
1922年生まれは、92歳で亡くなった母と同じ。
今年の春のオンライン演説会に寄せられたメッセージは、私たちに残してくれた宝物。
今、読み返して、なんと素敵な贈り物をいただいことかと、改めて思う。
以下はその全文です。
日本共産党のオンライン演説会、ご盛会おめでとうございます。
私は1922年5月生まれです。共産党はその年の7月に創立されたのですね。
私の方がちょっとお姉さんですが、ともにことし99歳。数えで100歳になることをまずは喜び合いたいと思います。
私は太平洋戦争を体験しました。中国・北京から帰ってきたら、実家は焼け野原、母は防空壕で焼け死んでいました。父もあのあとを追うようにすぐ死んでしまいました。
戦後、私は戦争にも原爆にも反対してきました。
集会に出たり、国会の座り込みに行ったり、自分のできる行動はやろうと思いました。
去年から新型コロナウイルスの感染が全世界で広がり、大勢の人が亡くなりました。私たちは外を歩けなくなりました。
かっての戦争を思い出すようです。
このコロナに立ち向かうためには、やっぱり政治がしっかりしていないといけません。
ところが我が国の政府は、まず「自助」をとなえ、対策も後手後手に回っているようです。
自民党の議員たちは、庶民が自粛しているのに、自分たちは銀座で遊び歩いていました。
それどころか、国の役人が業界から接待漬けになっていると非難ごうごうです。こんな政治は変えなくてはいけませんね。
仏教の教えで
「忘己利他(もうこりた)」という言葉があります。
自分を忘れて他人に尽くすという意味です。
アフガニスタンで亡くなられた「ペシャワール会」の中村哲さんはこの精神を貫かれた方で、 私は、政治の世界でこれを貫いているのがあなた方、共産党ではないかと思うのです。
戦争に反対し、常に女性、子ども、お年寄り、弱い、貧しい人の側に立ち、頑張っています。
私は以前よく「いつも選挙では共産党に入れているのにどうして伸びないのかしら」と共産党の人に会うたびにいっていましたが、最近は少し様子が変わりましたね。
以前は正しいことを言っても、共産党が言うと、何かかみしもををつけた硬い感じがしていたのですが、最近はとても柔軟になりました。
若い人たちも関心を持ち始め、野党が力を合わせて政治を変えようと努力されていることにも期待がもてます。
お互い数えで100歳になりましたが気持ちはまだまだ「青春」です。
私は若い人たちに「青春とは恋と革命よ」といつも言っています。
そんな気持ちでいい世の中にするためには共に若々しくがんばりましょうね。
私は1922年5月生まれです。共産党はその年の7月に創立されたのですね。
私の方がちょっとお姉さんですが、ともにことし99歳。数えで100歳になることをまずは喜び合いたいと思います。
私は太平洋戦争を体験しました。中国・北京から帰ってきたら、実家は焼け野原、母は防空壕で焼け死んでいました。父もあのあとを追うようにすぐ死んでしまいました。
戦後、私は戦争にも原爆にも反対してきました。
集会に出たり、国会の座り込みに行ったり、自分のできる行動はやろうと思いました。
去年から新型コロナウイルスの感染が全世界で広がり、大勢の人が亡くなりました。私たちは外を歩けなくなりました。
かっての戦争を思い出すようです。
このコロナに立ち向かうためには、やっぱり政治がしっかりしていないといけません。
ところが我が国の政府は、まず「自助」をとなえ、対策も後手後手に回っているようです。
自民党の議員たちは、庶民が自粛しているのに、自分たちは銀座で遊び歩いていました。
それどころか、国の役人が業界から接待漬けになっていると非難ごうごうです。こんな政治は変えなくてはいけませんね。
仏教の教えで
「忘己利他(もうこりた)」という言葉があります。
自分を忘れて他人に尽くすという意味です。
アフガニスタンで亡くなられた「ペシャワール会」の中村哲さんはこの精神を貫かれた方で、 私は、政治の世界でこれを貫いているのがあなた方、共産党ではないかと思うのです。
戦争に反対し、常に女性、子ども、お年寄り、弱い、貧しい人の側に立ち、頑張っています。
私は以前よく「いつも選挙では共産党に入れているのにどうして伸びないのかしら」と共産党の人に会うたびにいっていましたが、最近は少し様子が変わりましたね。
以前は正しいことを言っても、共産党が言うと、何かかみしもををつけた硬い感じがしていたのですが、最近はとても柔軟になりました。
若い人たちも関心を持ち始め、野党が力を合わせて政治を変えようと努力されていることにも期待がもてます。
お互い数えで100歳になりましたが気持ちはまだまだ「青春」です。
私は若い人たちに「青春とは恋と革命よ」といつも言っています。
そんな気持ちでいい世の中にするためには共に若々しくがんばりましょうね。
春を告げる京都・嵯峨野、寂庵から
瀬戸内寂聴
瀬戸内寂聴