こんにちは! ただち恵子です

政治と社会、日々の暮らしの小さな喜び。思いつくままに綴ります。

少年の心の闇

2015-09-06 19:52:07 | つぶやき
この数日、一般質問の組み立てを考えながら、頭から離れないことがあります。


少年が祖父母を殺害、現金8万円とキャッシュカードなどを奪い、強盗殺人罪に問われた事件の控訴審判決が4日、東京高裁であった。

事件当時17歳だった少年の生育歴などが伝えられている。

実母、義父からの虐待。虐待する親とともに住む家もなく転々とし、学校にも行っていなかったという。

そんな中で生まれた妹の世話をした。オムツを替え、ミルクを飲ませて。

母親は1ヶ月も帰って来ないこともあった。


今、少年は19歳。


生まれてから19年間。その日々に思いをめぐらせ、言葉を失う。


彼を守ることができなかった社会のあり方を問わなければならないと思う。

その社会に生きているおとなのひとりとして、自分が何をするのかも考えなければならないと思う。


少年は14歳のときに、自分で市役所に行って生活保護を受けることができた時期があったことも伝えられていたが、それは本当に奇跡的なこと。

一番支援が必要な子ども、保護者は、自ら支援を求めることができないことが多い。

情報もない。どこへ行ってどんな手続きをすればいいのか知らない。

「申請主義」では、救われない。


だから、暗闇の中にいる子どもと保護者を、行政と地域が見つけ、救い出すための仕組みがいる。

そんな思いをもって、子ども・子育て新システムの中で始まった「利用者支援事業」というものについて質問します。





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2 コメント

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Unknown (ただち恵子)
2015-09-09 22:14:04
tweetyさんへ

最初に事件の報道を聞いたときは「またか」という気持ちでした。10代の青少年の凶悪な犯罪が、ニュースになることは、これまで何度もありましたから。
それから、加害者の少年の生い立ちについて、いろんな情報が伝えられる中で、とても辛く悲しく、そして考え込みました。どんな親のもとでも、生まれてきた子どもは、社会によって守られなければならない。

行政が本気でとりくめば、それはできると私は思っています。
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寂しい (tweety)
2015-09-07 10:14:13
何だか寂しい事件ですね。大切な反抗期も経験せず妹の世話。
怒りのぶつけ方もわからなかったのかもと。幸いとは言えませんがまだ、祖父母で他人には危害加えてなくてよかったし、そこは少年自身どこか自制できたのかなと。
彼は確かに悪いことはした。でも親に責任しっかり問うのも大事だし。
私の近所は、小さい地域で私自身近所のおばさんとこに上がり込んじゃうくらいよく知られてます(笑)
昔と比較してるだけでは何もならないけどせめて民生委員にすぐに伝えれる体勢になれば変わっていくのかなと考えてみたりします。
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