「Jerry's Mash」のアナログ人で悪いか! ~夕刊 ハード・パンチBLUES~

「Jerry'sギター」代表&編集長「MASH & ハードパンチ編集部」が贈る毎日更新の「痛快!WEB誌」

《ボブのこと徒然・・・》「ボブ・ディラン」という「人」と、その「素晴らしい音楽」を今こそ語る。俺「MASH流 ボブとの接し方」をコッソリと教えちゃいます!

2021-01-20 15:33:02 | 編集長「MASH」のレコード&CDラック(音楽紹介)

「ボブ・ディラン」という男がいる。
そして彼の造る「音楽」がある。

彼は詩人と呼ばれたりもするけれど
ソコには「深い物語」や「思想」
はたまた「とんでもない殴り書き」などなど(笑)
本当に様々な文章があるからだ。

最初に俺が「ボブ」と接した時期って
まだ「子供」だったワケだけれど
インパクトとして残ったのは、あの
『We are the world』
での「個性的な歌いっぷり!」
に他ならない。

十分に「ひと癖ある男」を感じたが
あのビデオでは当時のアニキ、
そう!
「ボス(Bスプリングスティーン)」
のカッコ良さ!

そして
以前からレコードで聴いていた
「レイ・チャールズ」
の「黒さ」に
俺はヤラレテしまってね(笑)。

結局「ボブ」はその次点だった様に思うな。
子供には分かり難いんだよ「ボブ」は!
とは言え「ボブ」の音楽は出る度に、
勿論ずっと聴いていたんだ。

ナゼだと思う?
だって、ちゃーんとレコード屋さんの
「今週のビルボード・ベスト20」棚に
新譜が並ぶんだもん(笑)。
そこそこ売れていたんだよ。

ただ、俺の生きた80年代の「ボブ」は
彼の音楽も衰退期にあり、
「ジョージ」との「ウィルベリーズ」まで
その復活を待たねばならなかった様に思うね。
まあ、実際あのキラビヤカな80年代では
「ボブ」の存在自体が埋もれていたのよね・・・。

80年代って
「化粧したヤツ」や「オカマなヤツ」
はたまた「凄く踊るヤツ」だったり
「見掛けだけ派手なハードロックバンド」
だったり・・・(笑)
とにかく変な時代だったよ。

「ビートルズ」は「古くてダサい」
と俺もクラスメートに言われたりしてね。
彼は「ワムが最高!」と言っててさ(笑)。
「なんでビートルズなんか聴くの?」
って感じでね・・・(苦笑)。

まあ、その後の「ボブ」は尻上がりに良くなり
アルバム『Time out of mind』で爆発する!
コレが出た時は俺も26歳になっていたのだが
本当に泣けたのよ・・・。

「音楽の素晴らしさ」とは、
こーいう作品を言うんだよ!
その「深み」と「情緒的サウンド」は
類を見ない傑作でね、
まだ聴いていない人は
絶対に聴いた方がイイ作品だゼ!

とは言え、個人的に言えば
俺自身「ボブ」を「アイドル視」したことは
たった一度も無い。
ただ「ボブの音楽」
人生にベッタリとクッ付き
コトある毎に、寄り添う音楽なんだ。

俺にとっては「ボブ」と言うと
「この音楽」が全てなんだよ!
ホント、凄まじい音楽クリエイターだから、
もう「その歌と音」
ノックダウンさせられる・・・
まったく、1ラウンドで即KOさ!

20代頭「4年間」という「長い恋愛」を終えた時
雨の夜に聴いた
『You are Big girl now』
の深さが染みたっけ・・・
そこで初めて「ボブの言葉」が
本当の意味で入ってきたんだ。
人生と重なってね・・・。

後にも先にも
「あんなにも心を痛める恋愛」を
もう俺は経験しないだろうけれど
この恋愛の「置き土産」として
俺は「ボブの音楽を理解する」
という
「最高のプレゼント」
を手に入れたのよ!

あの夜は本当に幸せだった・・・
そして俺は救われたんだ。
逆に言えば、あの夜で
俺にとって「ボブが特別な存在」
になったと言えるね!

先にも書いたが
元々この経験以前から
「ボブ」は大好きだったんだ。
当時、特に好きだったアルバムは
『フリーホウィーリン』
『Highway 61』
『プラネット・ウェイブス』
『血の轍』そして『キリスト3部作』。

今は
ある時期からずっと好きな『1st』と
やはり『キリスト3部作』
そして『Time out of mind』以降に出した
全スタジオ・アルバムとなるかな!
それと、異色だが『Under the red sky』は
優しく聴けて、ずっと好きなんだ。

自分が造る音楽にも
当然「ボブ」の影響は大きいよ。
と言うか、「ボブとビートルズ」によって
ポップスは60年代に既に完成しているから・・・。

まあ、みんなが
「その焼き直し」
を、ずっとヤっているだけなのでねぇ・・・。
「俺も含めて」だけどさ。

だから、今の音楽はツマラナイ・・・。
少なくとも俺はあまり聴かないねぇ。
まあ、そんなワケで俺もヤらない・・・
んだけれど・・・(笑)。

結果的に、この世に
「完成されたポップミュージック」
という音楽があるならば
それこそ「ビートルズ」と「ボブ」だけでしょ!
「他はクズ」と呼んでしまう人がいても
俺は全く異論を唱えないゼ。
ある意味「そうとも言える」からね。

恐らく削ぎ落としたら
「そーなる」だろ?
「それだけ聴いていれば満足するんだ!」
と思うのなら、それでイイ。
と俺は思うゼ。

そんな俺は
今も時々ロックミュージックを聴くぜ。
しかし、それは

『ビートルズやボブの影響を
どこまで他のミュージシャンが受けているか・・・・』

そんな「音探しの研究」
をしている様でもあるんだ。
そしてソレは
「とても面白い作業」
でね!

「ハウリンメガネとの対談」
でも、分かるだろ?
深い深い、この「底なし沼」は
「ビートルズ」
そして
「ボブ・ディラン」
から始まっている!

聴けば聴くほどに、
つくづくと、そしてヒシヒシと
そいつを感じるのよ!

《 編集長「MASH」筆 》
https://hardp.crayonsite.com/