「Jerry's Mash」のアナログ人で悪いか! ~夕刊 ハード・パンチBLUES~

「Jerry'sギター」代表&編集長「MASH & ハードパンチ編集部」が贈る毎日更新の「痛快!WEB誌」

毎週火曜日は『今週のハウリンメガネ』Vol,45 (2024年11月12日発行) 『ディレイ』の秘密!

2024-11-12 08:38:01 | 『ハウリンメガネ』コラム集

毎週火曜日にご機嫌よう!『今週のハウリンメガネ』

今週はライブなし!(来週はあるぞ!)

故に『私の一口コラム』のみお届け!

ディレイ……再考中!

なんだコノヤロウ!ついこの間ギターの本質がどうだこうだと吐かした舌の根も乾かぬうちにまたエフェクターの話に戻りやがったか!やはりテメエはただのエフェクターファンの唐変木のコンチキチー!

と、怒られそうな気もするが、いやいや、事態は逆であります。

弾き方が変わると同時にエフェクターを使って出る音もまた変わってきたのです(故に"再考中"なのです)。

その中で俄然評価が変わってきたのがディレイ。

これまでも折に触れてディレイについては書いてきた気がするけれど、ディレイというエフェクターは大雑把にいえば「エコー」としての使い方と、「リピートサンプラー」としての使い方に分かれる。

私はどちらといえば後者、つまりディレイのリピート音を活かすようなジ・エッジ、アンディ・サマーズ的なアプローチに偏っており、前者の「エコー」としての使い方についてはアンプのリバーブがあればディレイは別に……という考え方であった。

ところが最近、右手と左手のタッチで音をコントロール出来るようになると(未だ修行中の身の癖に偉そうに書いているのは御容赦くだされい)ディレイのエコー感(リピート音の音量)ギターのタッチでコントロール出来るようになることに気づいた(我ながらビックリ)

こうなると面白いことに、リバーブの質感を調整するエフェクターとしてディレイを使えるようになるのである

リバーブの残響は気持ちいいけれど、あまり深くかけると残響が鬱陶しい、でもリバーブ感は多めに欲しい。

そんな時、ショートディレイをオン。

ロングトーンの消え際に長めの残響が欲しいけどリバーブを深くかけてもちと違う。

そんな時、ロングディレイをオン。

アンプのスプリングリバーブ自体の音は気持ちいいけど、少し暗めの響きに変えたい。

そんな時、ハイカットしたディレイをオン(こうするとディレイ音だけハイカットされるので原音は素のまま残響のトーンだけ暗くできる)

……こう書くと一般的なディレイ/エコーの使い方そのものなのだけど、今までの私だとリピート音と実音のコントロールができておらず、どうにもリピート音が目立ってしまい、「これならリバーブだけの方が……」と、なってしまっていたわけです。

が、今!

ようやくギターの音の出し方が分かってきた今の私なら!

ディレイをリバーブと組み合わせることでギターの残響をより美しく響かせることができる!という歓喜とともに……ディレイの使い方!再!考!中!ということだったのですねぇ(そもそもディレイ自体、単独でリバーブ的にも使えるエフェクターではあるのだけど、私の場合はあくまで先にリバーブありき。リバーブの良さをより補強、補完するためにどうディレイを使うか?というのが今の課題なのでございます)

というわけで決して掌を返して「やっぱりエフェクターだよ!エフェクター!」となっているわけではないことを念押ししつつ、また来週!

……あ、今週の土曜は私の担当か。また土曜!

<ハウリンメガネ筆>

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