先日、YOASOBI『アイドル』の記事に賛否両論があったと書いた。
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https://blog.goo.ne.jp/12mash/e/a6df4b394757e65c608a39864b1f28e5
『賛』は「分かります!」というものが多かったのだが、逆の『否』について・・・その代表的な感想を以下にお届けしたい。
『感想さん』からのコメントである
「機械的な作曲方法」「気持ち悪さ」などを批判していますが、具体的な分析や根拠が弱いと感じました。ラジオで聴いただけで評論すると宣言している点が、音楽評論家としての信頼性を損ねているし、それを名乗れるレベルに達していないのではないでしょうか。少なくとも、仕事としての依頼があるようには思えません。
まずは感想を頂き感謝申し上げたい。要約すると「ラジオではなく、もっと聴き込んで具体的に根拠を示し論評しろ!」とのことであろう。そう思うことは全く構わない。ただこのご意見は「数回聴いただけで何が分かるんだ?」とのお考えによるものだとも思われるので、まずはソコを申し上げたい。俺をリアルで知る人はともかく、本紙だけでしか知らない読者の多くは「ご尤も」と感じる方もおられるであろうから・・・。ここで言っておこう。俺は「音楽なんて1度聴きゃ、何が良くて何が悪いか大体のことは分かるんだよ!」ってね。
早40年間に渡り『音楽』ってモンを『演奏(ミュージシャン)』『発信(録音・プロデュース)』そして『文筆(主に音楽記事執筆)』と3拍子、それと共に『レコード会社経営』&『ヴィンテージギター実店舗経営』という4拍子まで揃えプロでやって来ている手前、それこそが『職業病』であり、「耳が出来上がってしまうとは、そーいうコトなんだよ。」と言うしかない。だからラジオで十分。You Tubeで繰り返し聴くなんて俺にとっては時間の無駄だし、嫌なんだよ。聴き方は誰もが自由でいいハズだろ?
そして分析、根拠と言われるが、音楽とは『気持ち良い』か『気持ち悪いか』という『Feeling』を大切にして自分に正直にいて欲しいと俺は思っているんだ。何を思おうと自由なんだよ!分析、研究なんて要らない!それに根拠を挙げるほどポップスは崇高じゃねえし、お勉強するもんじゃないからね。まあ、今回の記事は『俺にとって、どうか?』というシンプルなお話しを書いたまでだから、真逆の意見があっても当然と考える。読者のみんなも『本人にとって気持ち良い音楽だけを聴けばイイ』話なんだよ。俺の意見が決して答えではない!むしろ答えなんて無いのさ!また、『コード展開云々』『録音技術云々』を具体的に根拠を示し本紙にて書くことなんてそれほど意味があるとは思っていない。コーいうお話しは男の子過ぎてツマランし、評論の根拠なんて「言い出したら切りが無く馬鹿らしい!」もんだよ。それを言い出すと俺も聴いていた『Perfume』とか酷い文章になるでしょ?もう悲惨な評論になるモンだよね?まあ後々は書くけれどね(笑)
文末に『仕事としての依頼があるようには思えません』と有り難くご心配を頂戴したが、まあ俺を知る人間ならこの部分で一番吹き出していることだろうと思うな・・・。そう!「俺は依頼されて嫌な仕事なんてしないし、カネの為に働かん!」一昨日も「バックでサポートギターを弾いてくれませんか?」というオファーがSNS経由であったけれど、丁重にお断りした次第。「自分がヤリたいと思う事しかしませんので!」ってね。俺は「1日100万円のギャラで!」と言われても躊躇無く断るよ。『雇われ仕事なんてしない』という生き方なのさ。だからご心配なく(笑)
前々から書いているが『何も制約無く非営利で書ける』それが本紙である。俺は今後も本音を本紙にて書き放つだけ!『出版界に身を置いていてライターを使う側にもいた俺』だからこそ『業界の構図』もよく分かっているさ。以前に俺が書き、出版された数々は全てツマラン文章ばかりで退屈だろう?(いまだにそれを読まれファンレターをくれる読者には感謝しているが・・・苦笑)。まあ諸先輩評論家の先生たちの中には素晴らしい先生もいたし、全く駄目な先生もいる。でも、彼らは『それで稼いでいる』ワケで『個々のスタイル』だから一向に構わないんだよ。ただ『間違ったことを書いたり言ったりしちゃあいけない』だけ!そこで言えば『俺は間違ったことは書いていない』よ。
そして、そもそもポピュラー音楽の評論家なんて過去の大先生達の原稿を見返せばお分かりだと思うが「ビートルズの音楽とはジョンとポールという天才が同じグループにいた奇跡のお陰で出来上がった!」とか「ポップでオシャレなシティ派音楽、それがスタイルカウンシルなのだ!」とか「エディの唸るギターは本家キンクスのYou really got me をゆうに超えてしまったのである!」みたいなもんだったでしょ?だから俺もその流れを大切にしているだけだよ。好きなんだよ、ああやって根拠を挙げずに言い切る大先生たちの耳と自信がさ!根拠を挙げ「あーだこーだ」言うのが今の主流評論家なのかもしれんが(そういうのを目にすると万人には伝わんねえよ・・・と溜息だが)これこそスタイルの違いさ。みんな違ってイイんじゃねえの?って思うだけさ。
結果的にこの曲で俺は『名曲に成り得る』と結論付けた。まあ、詞に関しては高く評価したわけだよ。この様に俺も含め『リスナーそれぞれが感じる』ことが正しく、俺が感じることも『君たちと同じひとつの意見と捉えるべき』である。『音楽評論家が書く事が答え』では危ないぜ!俺はこの文章でカネを稼いでいないし『カネを稼ぐなら良いことばかりを書かないとダメ』だから振り回されるのは嫌なのよ。
本来の評論とは『自分の意見を入れ、気に入らない部分もシッカリと指摘する』点にあると考える。「音楽評論家と政治評論家、この2つが全く違う印象なのはナゼだい?」と問いたい。前者のショボイ点は『カネで音楽を紹介する職業』に成り下がってしまった点だと思うね。昔のライナーノーツや書籍では大先生が大いに批判をしていたもんさ。ある時期からこれらが見られなくなったのは残念ながら『彼らがビジネスに取り込まれたから』なんだと思うね。音楽評論が無くなりつつあるんだと思うな。カネ重視だと『応援する記事』しか溢れない・・・
まあ、徒然と書いてきたが『誰もが自由に言えて、書ける』ソレが本紙であり、この様に編集部には様々な意見が届く。今後もコメント欄から大いにお待ちしているぞ!
今日はココまで!
《編集長& Jerry's Guitarオーナー「Mash」筆》
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