「Jerry's Mash」のアナログ人で悪いか! ~夕刊 ハード・パンチBLUES~

「Jerry'sギター」代表&編集長「MASH & ハードパンチ編集部」が贈る毎日更新の「痛快!WEB誌」

毎週火曜日は『今週のハウリンメガネ』Vol,47 (2024年11月26日発行) 『カート・コバーン』からの飛躍が生んだコーラス・サウンドとは?

2024-11-26 10:23:15 | 『ハウリンメガネ』コラム集

毎週火曜日にご機嫌よう!『今週のハウリンメガネ』

今週はライブなし!(来週はあるぞ!)

故に『私の一口コラム』のみお届け!

うーん、アナログ……

はい、上のセリフはチャールズ・ブロンソンの真似をしながら読んでください(うーん、マンダム)

ここ最近自身のプレイスタイルの変化とともに機材見直し中の私ことハウリンメガネ

買ったはいいが何度か遊んでみては棚にしまい、たまに引っ張り出してはまたしまいを繰り返していたペダルの使い道を再検討の真っ最中。

先日はディレイの使い方を見直していたのだけれど、その流れで引っ張り出してみたのがこちら。

はい、みんな大好き、エレクトロハーモニクスの名機スモール・クローン・コーラスでございます。

カート・コバーン(ニルヴァーナ)のコーラスペダルといえばスモール・クローンスモール・クローンといえばニルヴァーナ、というほどカート・コバーン・サウンドと紐付けられたイメージで語られがちなこのペダルでありますが、別にあのディープにウネウネと揺れるコーラスサウンドしか出ないというわけではなく、セッティング次第では山下達郎先生のような爽やかコーラスサウンドも出せる優秀なコーラスペダルであります(まあ、ヤマタツやるなら素直にボスのコーラスを買ったほうがいいとは思うけど)

元々ニルヴァーナにヤラれた中学生だった私。

このペダルも数年前、たまたま安売りに出ていたのを見つけて勢い任せに買ったはいいものの、ひとしきりニルヴァーナを弾き倒して満足した後、「自分の曲での使いどころが見つからん!」という理由で棚の肥やしと化しておったのでありますが、では何故このペダルを引っ張り出してきたのか。

それは先日ディレイを触っていた際のこと。

カッティングで少しだけリバーブに響きを足したいぞ、と悪戦苦闘していた私。

ほんの少しだけディレイの響きが欲しいのだけど、どうにもディレイの音で音がダブつき、切れ味がでない。素直にアンプ直で弾いた方が話が早いが、ヒントは見えている気がする……

そこで思い出したのです。

コーラス=超ショートタイムのモジュレーションディレイであることを(詳しい仕組みが知りたい方は各々お調べください)

部屋の片隅に転がしていたスモール・クローンを引っ張り出し、オンしてみると、おお、なるほど、小さなクローンとはよく言ったもの。ディレイほど主張せずにダブリングディレイ的な響きが得られる。

特にカッティングで使うと、なるほど、ショートディレイほど音がダブつかずに少しだけリバーブの響きがソリッドに聴こえる(ちょっと12弦ライクな響きもあり、ついツェッペリンを弾き倒してしまう私……)

そしてこのちょうど良い加減で効くモジュレーションと音の太いダブリングディレイはやはりアナログコーラス特有!(デジタルコーラスだと音はキレイなのだけど太さがないのよねぇ……)

コーラスとはダブリングディレイと見つけたり。

名前の印象に縛られず、音と感覚で使い道を見つけてこそ機材好きの面目躍如というもの。

というわけで今日も研究に勤しむのでまた来週!

<ハウリンメガネ筆>

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