お約束どおり
前回の『シドニー1』に続き
今回は『シドニー2』のレビューとなる!
まずは『シドニー1』のレビューを読まないと
分からない部分も多々有りますので、
「まだお読みでない」そんな読者諸君は
ぜひ以下のバックナンバーからどうぞ!
↓
https://blog.goo.ne.jp/12mash/e/0b8699d09c1a80ba74e72f9aa56aa420
さて、ココからは
読んで頂いたと認識して話を進めるゾ。
追加公演となった
『シドニー2』
そのお陰で
『連夜のライブ』
となったポール。
当たり前だが、
何よりも『その体調が気になるところ』だ・・・。
『シドニー1』での出来事があったから、尚更だよねぇ。
セットリストは以下
1.A hard day's night 2.Junior's farm 3.Letting go 4.She's a woman 5.Got to get you into my life
6.Coming up 7.Let me roll it/Foxy lady 8.Getting better 9.Let 'em in
10.My valentine 11.Ninteen hundred and eighty five 12.Maybe I'm amazed
13.I've just seen a face 14.In spite of all the danger 15.Love me do
16.Dance tonight 17.Blackbird 18.Here today 19.Queenie eye 20.Lady Madonna
21.Fuh you 22.You never give your money/the Bathroom window 23.Jet 24.Mr.Kite! 25.Something 26.Ob-la-di,ob-la-da
27.Band on the run 28.Get back 29.Let it be 30.Live and let die 31.Hey jude
32.I've got a feeling 33.Birthday 34.Sgt(reprise) 35.Helter skelter 36.Golden slumbers/Carry that weight/The end
オープニングを『AHDN』に変えてスタート!
これは純粋に嬉しいところだ!
次の『Junior's Farm』では
イントロ部で「ハッ!」と
『カンフー的な掛け声を入れるポール』
そして、
『ラストも十分に歌い上げ、声も出ている!』
実に良い気合たっぷりの演奏!
『ポールは十分に元気そう』
である。
好調のまま2023年の目玉
『She's a woman』
へ突入!
いやぁ、ココでも
『気合十分』
なポールよ!
「この日はノリと勢いが違う!」
それに伴い
『演奏もジャンプする感じの名演!』
に仕上がっている。やっぱり
『ポールの歌がイイとバンドもノッテ来るね!』
前日からの『変更曲2曲目』は
メチャクチャGroovyな演奏で始まる
『Coming Up』だ!
いやぁ、コレはホーン隊もバツグンに吹きまくり
エイブのドラムもファンキーで演奏的にもスゴイ!
しかも
『ポールの声がバリバリと出ている!』
ではないか!
「間違いなくベスト・トラックだろ!」
と声が出る俺さ!
「嗚呼、ポオルゥ~!」
次曲はエレキギターに持ち替えての
『Let me roll it』
ここでもポールの声は張り上がり、
「昨夜は余力を残していたのか?」
と思わせる歌唱に圧倒される俺・・・
「もしや連日公演が良かったのかも?」
なんて思っちまうじゃぁねえか。
しかし、すぐさま
「80歳オーバーでソレは無いだろ・・・」
なんて思い直すものの
『強烈な前半には、ただただ圧倒されるだけ・・・』
そんな俺である。
「このパワーが一体どこから出てくるのか?」
皆目見当が付かないのだが、
「それがポールなんだよなぁ・・・」
と思い直す俺。
しかし読んで頂いたとおり
『シドニー1』
の様なこともあるので、
序盤での過度な期待は禁物だ。
そう思った途端
『多少落ち着いたクオリティで数曲が続く・・・』
この辺りが
『ペース配分』
なんだろうね。
しかし、ピアノ・パートに入っての
『My Valentine』
が先ず出色!
ピアノと共に美しく歌い上げ
『誰もがウットリ』
だったハズだ!
そして連日共に良かったのが
『Ninteen hundred and eighty five』
曲間でも「OK!」とポール自身がノッテいる!
その後のラスティによるギターソロも素晴らしく、
前日同様、捨て難いテイクだ!
アコギパートに入っても好調は続く!
『Ⅰ've just seen a face』
が、まずは安定のクオリティでGood!
『In spite of all the denger』
もソコに続き
『Love me do』
で仕上げる!
そしてこの日はココでのMCで
「ジャパニーズ・レッスン」
と名打ち
「サイコーは日本語でファンタスティックの意味だよ!」
という
『いつものセリフ』以外にも「ファビラス」も付け加えている!
さらに
「日本語ではBeatlesをビィトルゥズゥ!って言うんだよ!」
と上機嫌で「ビィトルゥズゥ!」を連呼し
誰もが熱くなった『あの日本公演』の様相に!
そんな感じで
オーディエンスを前にして
『堂々の日本語講座を展開するポール!』
上機嫌は続くゾ!
その後、すぐに余裕の
『Dance Tonight』
をプレイ!
いやぁ、コレも当然の様にイイ!
マジック・ピアノのパートに入り
前日からの入れ替え曲、3曲目は
『Queenie eye』だ!
この曲もライブでは実にイイんだよね!
この日も感動的な演奏だもん。
そして
前日同様
『Fuh you』
も、やはり好調!
なんか
『この日はずっと温かい雰囲気』
なんだよね。
「良い時のポール公演ってこんなだよね!」
って言えばお分かりだろうか?
『聴いているコチラも笑顔になる、あの感じ。』
そして前日のピーク!
『Jet』
は入りのホーンもパワフル!
ポールの歌唱もオンで入るが
「う~ん。俺はシドニー1に軍配を上げるな!」
ただ、もちろん『ハイ・クオリティには違いない』ぞ!
しかし、どうやらココに『Jet』が入ることにより
声の調子を落とすのだろうか・・・
『Mr.Kite!』
『Something』
『Ob-La-Di,Ob-La-Da』
これらの
『ビートル・ソングス』
は
『Something』
を除き、前日よりも声が厳しいのだ。
そして前日も鬼門だった
『Band on the run』
では
「もう相当に鞭を入れて、無理やり気合で歌い上げるポール・・・」
そんな感じで何とか盛り上げ、乗り切ったのであった(笑)
その後も無難に進んだ
『Get Back』
だが
『Let It Be』
では多少傷ついた歌声でスタート。
ブルースマンに聴こえるものの、
ギターソロ以降はポールらしさも復活。
『傷を負いながらも順調に曲を進めていく。』
そんなところさえも感動的なのは
ポールだからなのだろう。
しかし、この日は
『Hey Jude』
で見事な復活劇を演じるのだ!
しかし、この音源
『彼が曲間で気持ちを入れ替えて挑んでいる』
ことまで分かる・・・
そんな生々しい高音質が凄まじい!
アンコールの
『I've got a feeling』
でグイっとギアを上げ、
「いまだにジョンと張り合うポール!」
が素晴らしい。
『やっぱりジョンの声を聴くとスイッチが入るんだね!』
と嬉しくなる俺。
その後の
『ロックンロール大会』
となる3曲を
『ナリフリ構わず、気合十分で乗り切るポール』
こそ、
『天才ポール』
ではなく
『今、そのままのポール』
なのである!
そして
『Helter skelter』
の最後のバースを迫力十分で締めくくり、
結局は『感動的なポールLiveにまとめ上げる』のだから
もう笑うしかないのですよ。
『80歳を超えてツアーに出て3時間近くステージに立つポールの今』
を
『誰もが知るべきであり、誰もが目指すべき』
なのであろう。
エンディング曲
『Golde Slumbers~』
は
ポール体験者なら誰もが知っている
『あの哀愁が胸に迫る・・・』
「嗚呼ポォルゥ~」
『聴き終えて、なお欲する!』
これが
『ポールのライブ音源』
その
『特有の中毒現象』である!
そのことは体験者なら言うまでもない。
聴く者すべてに
「また、俺も頑張ろう!」
と思わせる・・・
『究極の栄養ドリンク音源』
それが『ポールの裏音源』なのだ!
「もう、サイコー!」
そして、俺は『再度聴き直す』のでR
《編集長& Jerry's Guitarオーナー「Mash」筆》
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