この作品の場合は、今までとはちょっと違うタッチが浮かんできて、その勢いであらかた全体に着彩した。二日目はその調子守って手が進み、一気に完成した。
NHKのサポートする「明日へブログ」のブロガー,井上淑恵さんの2015.12.22投稿記事、「北緯36°51’行きたくても…行けない海域」からイメージした作品ができた。画題もブログの題から「北緯36°51’」とした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/2d/8f39640c3bd6505717d508c786e78100.jpg)
五浦の崖の向こうは行けない海域。繋がっていない海や空気などないのに立ち入り禁止の線引きをする。それはまだ事故の始末ができていない証。現にこうして事故が起こって解決の道ができていないのに、心配ないと言われるとますます不安が募る。再び大事故が起きたらどうするのかと問うたら、大事故は起きないからその問いに答える必要がないと答えるほかに答えようがない。福島から遠い九州でも、大事故が起きたら想定外だったと言うのだろう。
交通事故死は戦後70年の積算でざっと50万人を超えると思うが、保険制度や、交通法制で車社会を容認している。放射能の存在を容認する社会など考えられない。