東欧と西欧のCOVID-19による100万人当り死者数
東欧はCOVID-19による最も悲惨な地域になっている
人口100万人当たりコロナ死者数 上位10ヶ国(人口10万人以上)
1 ペルー 6007人
2 ブルガリア 4368人
3 ボスニアヘルツェゴビナ 4036人
4 ハンガリー 3899人
5 モンテネグロ 3776人
6 北マケドニア 3741人
7 チェコ 3264人
8 ジョージア 3261人
9 ルーマニア 3049人
10 クロアチア 2920人
(Our Wold in Data 2021.12.16)
東欧(一部中欧も含む)は、COVID-19によるパンデミックで、その状況が大きくは報道されない地域である。報道されるのは、アメリカ、西欧や中国、インド、南米の感染状況ばかりである。それは、情報発信がアメリカと西欧からという事情とインド、ブラジルなど人口の多い国ではどうしても1ヶ国当りの感染確認数と死者数が多くなり、ニュースになりやすいという要因によるものだと思われる。それによって、実際のCOVID-19による感染被害は東欧が最も悲惨な状況にあるということが隠れてしまっている。
上記の表は、人口100万人当たりコロナ死者数 上位10ヶ国であるが、その内東欧が9ヶ国も占めているのである。上位20か国でも、15ヶ国が東欧に集中しているのである。82万人もの死者を出したアメリカが18位で、100万人当りでは2476人である。また、西欧は、ベルギーが21位、同2380人など、順位では20位以降に並んでいる。アジアでは、日本が148位、同146人、韓国が160位で89人であり、インドネシア113位、同518人、タイ125位、同305人、フィリピン116位、同453人、ベトナム128位、同295人となっている。確かに、アジアに比べてアメリカと西欧は、人口比死者数が1桁上の位であり、その惨状さが際立っている。しかし、東欧はそれを上回る惨状に見舞われているのである。
アジア人が欧米人より感染が少ない要因は、統計データで表せないが、生活習慣、習俗が関係しているのは、COVID-19が主に口・鼻を通じて感染すること考えれば理解できる。欧米人は、挨拶でキス、抱擁をするし、見知らぬ同士でも、会話をすることが多い。アジア人はキスをするのは愛情を持つパートナーだけに限られ、挨拶にハグなどという習慣はない。また、見知らぬ同士は、ほとんど会話はしない。こういう物理的な他人との距離の取り方の遠近が感染に影響するのは理解しやすいことだ。
上記のグラフは、100万人当たり感染確認数推移を西欧英国、ドイツ、フランスと東欧チェコ、ポーランド、ハンガリー、ブルガリアの表しているが、感染状況は大きな差がないことが分かる。にもかかわらず、その死者数は東欧は西欧の数倍になっている。そこには勿論、東欧の医療体制が西欧より劣るという原因があると考えられるが、さらに大きな違いはワクチン接種率の差異によると考えらえる。
フランス、ドイツなど西欧はワクチン2回接種率が70%を超えるが、東欧は10~20%もそれよりも低い。チェコやハンガリーは61%程度で、ルーマニアやブルガリアは16~40%程度(10月以降、政府データが公表されていない)である。EU加盟国には、ワクチン供給が西欧と同様、一定以上なされているのに、接種率は低いのである。これには、政府に対する信頼度が低いことと情報の取得をSNSに頼っていることが考えられる(アメリカの共和党支持者の多い地域が軒並み接種率が低い理由にも、情報の取得をSNSに頼っていることがある)。
コロナ危機は、資本主義化し、「自由民主主義」を手に入れた後の東欧が、欧州内「後進国」の地位を脱していないことを暴き出している。
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