2月29日

日々の思いつき及び読書の感想

読書 斎藤貴男著『機会不平等』(文春文庫)

2011-07-12 16:39:52 | 読書
1990年から2000年頃までの、教育問題、派遣労働問題、労働組合問題、介護問題を取り上げ、そして新自由主義的な政策を主張する学者を批判する。
著者は、「現代の指導者層に最も不足している」ものが「他者の心や境遇に対するごく常識的な想像力と、人間としての最低限の優しさ」だと言う(350頁)。こんな最低限のものさえも持っていない連中が国策を左右しているのが、悲しい現実である。だから、ほとんどの被災者の生活は一向に改善しないのは当然か。
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