2月29日

日々の思いつき及び読書の感想

読書 鎌田慧著 『非国民 法を撃つ人びと』(岩波書店)

2012-05-31 12:40:36 | 読書
本書は、政府や大企業に対して、戦いを挑んだ人びとの記録である。その戦いで、「法はわたしたちを規制するばかりでなく、まだまだ人権のたたかいの武器にな」ること(「法を撃てば響きあり」)がわかってくる(270ページ)。 本書で触れらているのは、自衛官合祀拒否訴訟、指紋押捺拒否訴訟、大潟村訴訟、成田空港代執行事件、三井三池CO訴訟、伊方原発訴訟などである。 指紋押捺拒否訴訟のところで、鎌田さんは「日本人の . . . 本文を読む

読書 濱田政則著 『液状化の脅威』(岩波書店)

2012-05-30 12:39:11 | 読書
「震災と社会」シリーズの1冊である本書の目的は、「将来の地震に対して、いかに液状化の被害を軽減する」ことである。 著者は、神奈川、東京及び千葉の臨海コンビナートでの地盤の液状化、長周期地震動による石油タンク火災及び津波を心配している。東京湾で火災などが発生すると、航路の大幅な制限、12箇所ある火力発電所の運転停止による電力不足の恐れがあるという(121から122ページ)。 昨年の震災時には、千葉県 . . . 本文を読む

読書 外岡秀俊著 『3.11複合被災』(岩波新書)

2012-05-29 12:37:24 | 読書
本書は、大地震、火災、大津波そして原発事故という「複合被災」について、書かれています。 「はじめに」で、崩れたものとして、「地震予知」と「安全神話」があげられています。いずれも、専門家と呼ばれる人々に慢心があったことがその原因となったのではないだろうか。 第一部の「地震と大津波」では、著者が被災地に行った際のルポ、第二部の「原発被災」では事故の経緯、避難及び被曝低減に関することが記載されている。 . . . 本文を読む

好調千葉ロッテ

2012-05-28 22:12:35 | Weblog
今年の千葉ロッテは交流戦も好調で、今日も広島カープを下した。 . . . 本文を読む

読書 千葉悦子、松野光伸著 『飯館村は負けない』(岩波新書)

2012-05-24 12:35:56 | 読書
本書は、東電福島原発事故後の村の対応、村づくりの歴史、事故後の村人の暮らしなどが書かれている。 本書を読むかぎりでは、飯館村は、村人の努力に支えられて、かなり魅力のある村だったようだ。 そんな村も、原発事故によって、台無しになってしまったが、村人は決して諦めてはいない。 著者たちは、飯館村に20年も前から関わりを持ち始めたので、かなり詳細に村のことを知っていることが、本書の内容の濃さにつながってい . . . 本文を読む

読書 石橋克彦著 『原発震災』(七つの森書館)

2012-05-14 22:43:05 | 読書
本書は、東電福島原発事故後に書かれた文章の他、原発震災、科学者の責任、原発安全神話、そして現在の社会文化の見直しの必要性についての論文が収められている。 石橋さんは、「本質的な問題は、事業者・規制庁・御用学者を含めた原発業界の、活断層・地震・地震動・津波・地殻変動全般にわたる「値切り」(意図的過小評価)の体質だろう」という(22ページ)。この体質は現在も変わっていない。 過去に書かれた文章は、今回 . . . 本文を読む

読書 白石草著 『メディアをつくる』(岩波ブックレット823)

2012-05-14 22:10:18 | 読書
著者の白石さんが、テレビ朝日の報道部門でビデオエンジニア、続いてMXテレビで番組制作に携わった後の2001年(911の米国同時多発テロ事件)に、OurPlanet-TVという名のインターネット放送局を立ちあげる経緯や、米国や欧州の市民メディアの状況、そして日本での市民メディアを立ちあげようとする各分野での動きを紹介している。 この本は、クレヨンハウスで購入して、白石さんのサインをもらった。 . . . 本文を読む

読書 森達也、綿井健陽、松林要樹、安岡卓治著 『311を撮る』(岩波書店)

2012-05-14 22:00:30 | 読書
本書は、映画『311を撮る』の映像を撮った四名が「それぞれの視点から振り返ったもの」で(xページ)、四名がそれぞれ1章を書いている。最後の第四章の後に、特別寄稿として佐藤忠男さんの「災害を記録する映画とテレビ」と題する一文が収められている。 森さんは、「状況が悲惨であればあるほど、記事や映像は価値を持つ。だって人は人の不幸を見たいのだ。そして僕たちは、人のその卑しい本能の代理人だ。つまり鬼畜」と正 . . . 本文を読む

土曜日仕事

2012-05-12 20:19:16 | Weblog
今日も仕事で、土曜日の仕事は三週連続。さすがに疲れが蓄積してきた。 . . . 本文を読む

読書 高杉良著 『乱気流(下)』(講談社文庫)

2012-05-11 00:10:11 | 読書
下巻は、大手経済新聞会社である東京経済産業新聞の社長が中心に役員などを、自分がひいきにしているクラブに週に何度も行き、その代金は会社の交際費で落としていたりしていたのを内部告発されたこと、子会社を舞台とした架空取引及び大量の手形振出により数十億円損失などにより、ワンマン社長が辞任することとなったこと、大手銀行三行の合併スクープなどが書かれている。 . . . 本文を読む