2月29日

日々の思いつき及び読書の感想

我慢をガマン、自粛をガマン

2011-03-30 23:37:59 | Weblog
被災者のみなさんには、今のところは、「我慢をガマン」して、欲しいもの・ことなどをはっきり言ってほしい。残念ながら、被災者以外はそれらがわからないから。 また、被災者以外の人は、「自粛をガマン」しよう。無駄な電気を使うのはよくないが、そうでなければ、なるべく通常の生活を送ることに心がけよう。そうしないと、お金がうまく流れずに、被災地の経済に更なるダメージを与えることになるかもしれないから。 . . . 本文を読む

読書 田中三彦著『原発はなぜ危険か 元設計技師の証言』(岩波新書)

2011-03-30 23:08:09 | 読書
図書館で借りてきた原発関連シリーズの2冊目。 著者は1970年前半から後半にかけて原発の設計技師であった。本書では、著者もかかわった福島第一原発第4号機の原子炉圧力容器のゆがみ矯正の事実を告発し、運転中の原発の安全性への疑問を呈し(古い原発を最新の安全基準で見直さない、老朽化)、最後に原発が象徴するものを提示している。 日本の原発は、「廃棄物処理(あるいは核燃料サイクル)」、「廃炉技術」及び「 . . . 本文を読む

読書 高木仁三郎著『原発事故 日本では?』(岩波ブックレット)

2011-03-30 00:05:01 | 読書
こんなときだから、基本的な知識の整理のため、図書館で借りてきた1冊。1986年12月出版。同じ年の4月にチェルノブイリ原発事故があったので、出版されたのだと思います。 本書で、今回事故を起こした福島第一原発と同じ沸騰水型原子炉が「原子炉の中を通る一次冷却水が格納容器を出てタービンにまで行っているため、炉心から外部へ事故時に直接大量の放射能がもれる可能性を禁じえない」(51頁)と高木さんはいってい . . . 本文を読む

読書 茨木のり子著『うたの心に生きた人々』(ちくま文庫)

2011-03-29 23:19:46 | 読書
茨木さんが選んだ、明治以降の4人の詩人の生涯を綴っています。4人の詩人とは、与謝野晶子、高村光太郎、山之口獏及び金子光晴である。後2名の詩人のことは全く知らなかった。 金子光晴さんは、戦争中に子どもを徴兵で取られそうになると、いろいろな方法でぜんそく発作を起こさせて、子どもを徴兵から守ったという話があり、茨木さんは「こうした行為を、エゴイズム、ひきょうと思う人もあるかもしれません。けれど金子光晴 . . . 本文を読む

小宮山書店と岩波ブックセンター

2011-03-29 20:40:03 | 読書
震災後、神保町にある小宮山書店と岩波ブックセンターに行った。小宮山書店の中2階の新書と文庫本の本棚のうち、窓側にあった新書の棚が無くなっていた(多分地震の影響)。一方の岩波ブックセンターはそのようなことがなかった。 . . . 本文を読む

読書 小田実著『中流の復興』(生活人新書)

2011-03-29 06:51:59 | 読書
いかなる戦争にも正義がないこと、市民の政治のための政策提言能力の育成などが主張されている。 「軽挙妄動しないで、自分たちのあり方をちゃんとしていくこと」が大切で、「次から次へと問題が出て来」るから「絶望しても、仕方ない」(173頁)という言葉は、こんな時だからこそ、より一層重く感じる。 . . . 本文を読む

東日本と西日本とは別の国のようだ

2011-03-28 19:08:19 | Weblog
週末岐阜県に行ったが、計画停電及び比較的高い濃度の放射性物質の飛散はない、ミネラルウォーター及びパンは豊富にあるようだった。 西日本は多分、震災前後でも、さほど生活の変化は少ないのだろう。だから、そこから東日本に戻ると、そのギャップに感覚的に戸惑う。 それだけに、被災者の一時避難場所は西日本がよい。精神的及び肉体的に回復したところで戻ってもらうということにすれば、その避難に同意する人が多くなると思 . . . 本文を読む

原発についての信頼できる情報源

2011-03-27 23:39:51 | 社会(政治経済等)
福島原発事故についてどこの情報が正しいのかを判断するのは難しい。しかし、「保守的に」考えるのであれば、原発を批判してきた原子力資料情報室のHPが信頼すべきと思う。 http://www.cnic.jp/ . . . 本文を読む

空いていた東名高速の下り線

2011-03-27 10:22:28 | Weblog
昨日の土曜日に、春休みであるため、妻の実家のある岐阜県まで高速道路を利用したが、首都高及び東名高速の下りの横浜町田の辺りがいずれも空いていた。震災で遠出をする人が少ないということだろう。観光業界は大変な状況下にあると思う。 . . . 本文を読む

読書 高木徹著『ドキュメント 戦争広告代理店 情報操作とボスニア紛争』(講談社文庫)

2011-03-25 19:00:19 | 読書
1990年前半のボスニア紛争(旧ユーゴスラビアから独立したボスニア・ヘルツェゴビナ共和国内のセルビア人とモスレム人との間の内戦)における情報戦を共和国政府(モスレム人)側に立った米国のPR会社幹部ジム・ハーフを軸に描いている。 この紛争では、モスレム人が「善玉」でセルビア人が「悪玉」と国際的な評価がなされたが、実際のところは両陣営とも同じような酷い行為を行っていた。それは、前者にはプロのPR会社が . . . 本文を読む