2月29日

日々の思いつき及び読書の感想

読書 鎌田慧著『日本列島を往く(3)』(岩波現代文庫)

2010-05-20 01:37:01 | 読書
副題に「海に生きるひとびと」とあるように、単に漁民だけでなく、海が近い地域のひとびとの生活を追った。
今回の対象地は、長崎県奈良尾町(まき網漁)、和歌山県太地町(捕鯨)、北海道猿払村(ホタテ漁)、大分県姫町(エビの養殖)及び高知県西土佐(カツオ節)である。
上記の町とは直接関係はないが、最近地球温暖化対策として注目されている原発と関連して、(原発から排水される温水によって)「繁茂していた海草を全滅させ、魚介類の卵、あるいはプランクトンを死滅させる。このような、自然破壊のプラントがいまだに公然と建設され、運転させれているのは、人類がいままでおこなった環境破壊から学ぶことが、いかにすくないかを示している」(vi)と鎌田さんは言う。
その文章を読んだときに、最近の高速増殖炉「もんじゅ」の運転再開が頭によぎった。
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