ラウラとメラルは一気に決着をつけようとした。
もうそろそろ戦いを終えて、この演習を終わらせねばならない。
ファイター形態を駆使しメラルはラウラに対し攻撃をしかける。
ファイター形態はクァドラン乗りのみならずゼントラーディ人が苦手にする形態。
メラルはなんとか頭で意識している知識を用いてラウラに抗う。
ラウラ「くっファイター形態でも強力、油断したか。」
抗った結果ラウラはメラルに苦戦した。
予想もしなかったファイター形態におけるメラルの善戦。
過小評価過ぎてしまい、メラルの戦闘力を図り間違えた。
その事実に意識改革する必要が判断した。
自身も上手くファイター形態を駆使して戦えないかと・・・・・・・・
ならば・・・・・・・
カール「ファイターに形態しただと!?」
ラウラはファイター形態に変形した。
その様子を見ていたカールはラウラの突然のファイター形態に変形した事を驚く。
一体何をするのかと・・・・・・・・・
ラウラ「マックス・インメルマン中尉・・が使った戦術・・・・使わせてもらいます。」
急に加速しメラルから離れる。
離れたかと思いきや直線に上昇し高高度に・・・・・・
カール「インメルマンターンか?」
自分の縁戚であるマックス・インメルマンの戦術を使ったラウラにカールは反応する。
このままインメルマンターンを実行すると思った。
が・・・・この後、ラウラはカールの予想を裏切ろうとしていた。
メラル「がっ・・・・・」
カール「なっ・・・・・・・」
ラウラが上空から急激にUターンしてメラルを銃撃し撃墜した。
明かにインメルマンターンとは違う・・・・・・・
いや、ラウラが何もいない上空にインメルマンターンしている時点でかなり違っていたが。
実際にラウラが使ったのはスプリットSと言う飛行である。
スプリットS・・・・・・・
マニューバの一つで1180度ロール、ピッチアップによる180度ループを順次に行ったり。
ピッチアップを連続的に行うことで、縦方向にUターンする空戦機動をする事である。
ラウラはインメルマンターンをした後、すぐさまスプリットSを実行しメラルを撃墜した。
メラル「そんな・・・・・・・・・」
ラウラ「これで攻略完了、さて残りを片づけよう!!」
ラウラの戦術にあっけなくやられたメラル。
その事実に喪失感で目から光が失われた。
なんでこんな事になったのか分からない。
これがラウラの実力なのか・・・・・認めたくないがこれが事実。
メラルは頭を抱えた。
吉野大樹「ラウラ無事か?」
ラウラ「なんとかねそっちは?」
吉野大樹「神楽が被弾したが損害機なし、相手は全滅した。それに演習は俺達の勝利で終わりだ!!」
ラウラ「終わり?」
吉野大樹「俺達が片づけて隊長も終わった、完全勝利さ。」
次の戦いを迎えようとしたラウラであるが。
通信してきた大樹から演習は自分たちの勝利で終わったと告げられた。
これからも戦いを継続しようと意気込んでいたラウラは落胆した。
もう少し遊べるのかと思ったのにと・・・・・・・
そしてラウラ達は演習が終わったので一旦基地へ帰還した。
だが・・・・・・・・・・・
桐原少佐「はいこれな。」
ラウラ「これは・・・・・・・・・」
桐原少佐「始末書に関する案件だ・・・・・・・いいな。」
ラウラはバルキリーとコマンチの殴り合いの件で始末書を書かされた。
その始末書を書かされるのはラウラだけではなくメラルも同じであった。
この殴り合いは整備班に余計な仕事を増やしてしまう事になり。
それの整備班の気持ちを考えた茂人とハルトはラウラとメラルに始末書を書かせ反省させた。
始末書の書き方に関しては既に教えている。
ラウラ「なんでこうなってしまったのかしらね。」
メラル「それはあんたがやったのが悪い・・・・・そうでもしなければあんな事に・・・・」
ラウラ「なんですって!?」
始末書をパソコンで書くのだが、始末書をラウラと一緒にやる事になったメラルは愚痴を言う。
愚痴の内容はラウラが殴り合いを始めたと言う物。
確かにこれはラウラが始めた事である、それを指摘されるとラウラは逆切れする。
とは言えお互い睨みあうが直ぐに熱が冷め大人しくなる。
ラウラ「睨み合っていても始末書を終わらせないと意味がないからね。」
メラル「それもそうね。」
結局睨み合っても始末書を集中して書くことが出来ず提出期限までに提出できなくなる。
二人は黙って始末書の編集に全力をあげる。
文章構成がおかしくないか、誤字脱字がないか確認しながら・・・・・・・・
しばらくして・・・・・・・・・・
ラウラ「ん・・・・・・・」
メラル「どうした?始末書に何か問題でもあったのか?」
ラウラ「何か気配を感じる。」
メラル「気配を感じる?誰の気配?」
ラウラ「分からない・・・・・・・・・・・・敵か味方なのか・・・・・・・・・」
ラウラは何かの気配を感じ取る。
誰なのかも、同僚であれば何かの意思を感じるが・・・・
今感じる気配には何かの意志を感じる事ができず、存在感しか残らない。
その結果敵か味方なのか・・・・・・・・・
一応敵であったらいけないので制服の拳銃入れから拳銃を取り出し、出口で止まる。
メラルはそんなラウラの姿を見て大げさだと思っているが、当の本人は真剣であった。
ラウラ「誰!!大人しく身分を明かしてもらえないかな?」
出口から出てラウラは気配を感じた場所に拳銃を向ける。
そこにいたのは赤いボブカットをした若い女性兵士であった。
拳銃を向けた先の若い女性兵士は何処かで見た事がある・・・・
その女性兵士はゆっくりと振り返り・・・・・
オルガ「久しぶりねラウラ・ベルタリア准尉」
ラウラ「お・・・オルガ!?」
そこにいたのは惑星エデンで一時的に行動を共にした。
新統合軍対テロ工作機関ザースロン機関工作員のオルガであった。
ラウラがオルガと会うのは惑星エデンでの統合軍病院以来の再会であり。
オルガの元気そうな姿を見たラウラは感極まり泣きそうな程喜んだ。
オルガ「まるで泣きそうね、それほどまで私に会いたかったわけ?」
ラウラ「そうです、元気な姿が見れて嬉しいです。」
ラウラの喜びようにオルガは感激した。
自分の事をここまで思っていたとは思ってもいなかったから。
メラル「なんだ・・・・・さっきの騒ぎは?」
ラウラとオルガの再会の騒ぎにメラルが出てきた。
メラルが出てきた事により、女学生のように再会した喜びに浸っていたラウラとメラルは大人しくなる。
ラウラ「紹介するわ、この人はオル・・・・げへ・・・」
オルガ「オルナ・プラーナ中尉です、オルナって呼んでください。」
メラル「あの・・・・メラルです・・・・・・よろしく・・・オルナ・・・・」
オルガ「こちらこそね・・・よろしくメラル」
ラウラ「今のは・・・・・酷い・・・・・・・・」
オルガの事を知らないメラルにラウラは紹介しようとするが・・・・
自分の本名を外部に流出する事を恐れたオルガがエルモでラウラを黙らせ。
工作員らしく偽名で自己紹介した。
いきなりエルモの被害にあったラウラは咳き込んだ。
ラウラ「いきなり・・・・・何をするんですか・・・・・・」
オルガ「困るのよ本名を外部にペラペラと・・・・それに私は今任務中だし、機密情報を容易に話されると後でいろいろと面倒なのよ。」
ラウラ「だからってエルモをするのは酷い・・・・・・・・・・・」
オルガ「ゼントラーディ人であるラウラにはそうでもしなきゃ黙らないでしょ。」
エルモされたラウラはオルガに抗議するが・・・・・・
オルガは任務があるためあえてエルモをしたと発言する・・・・・・
確かにラウラがオルガを紹介する際に本名という機密情報を容易に話そうとし。
かなり重大かつ面倒な事に発展しそうになった。
オルガがラウラから重大情報を隠そうとした行為は正しい事であるが、流石にやりすぎである。
もう少しましな手がないのかと・・・・・・・・
オルガ「少し話あるけど付き合える?」
ラウラ「始末書を書いているんですけど・・・・・・・・」
オルガ「例の模擬戦か・・・・・・・・始末書は後にして少し来てくれない?」
ラウラ「分かりました・・・・・」
少し話がある・・・・・
何かオルガがラウラに頼み事をする・・・・・・
何があったのか分からないが聞いてやらないわけにはいかない・・・・・・
ラウラ「メラル、席を外すから始末書書いて待っといで。」
メラル「えっ・・・・・・自分の始末書はどうするのよ?」
ラウラ「その辺は帰ってきたらやるわ。締め切り過ぎて桐原隊長にドヤされるのが嫌だからね。」
メラル「あぁ・・・・・・・ねぇ・・・・分かった、行ってらっしゃい。その間に私は始末書を書いているから。」
メラルから始末書は書かないのかと言われるが、ラウラは帰って来てからやると返す。
ラウラの言葉にメラルは呆れた表情としょうがないと言う表情が混ざり合った変な顔をするが。
行ってこいといい、ラウラの外出を許した。
悪い悪いとメラルの許しに対しラウラは申し訳ないと言う表情を浮かべた。
ラウラはオルガと共にとある倉庫の一角に来た。
オルガ「ここならば会話できるわね。」
ラウラ「オルガ・・・・一体何を話すつもり?任務?」
オルガ「賢いわね、よく分かったわね。」
ラウラ「いや・・・賢いとかじゃなくてオルガがここにいる事は何か任務でそれを手伝わそうと・・・・・・」
オルガ「賢いじゃない、私の性格を熟知していて流石だわ。」
ラウラ「はぁ」
やはり・・・・・オルガが話す内容は任務の事であったか。
分かっていたとは言え、何とも納得できない感しかない。
オルガの所属するザースロン機関がなんなのかを・・・・・
もっと説明すれば、ある程度変わるのに・・・・・・・
とは言え、話を聞いてみるとするか・・・・・・
ラウラ「VF-X-8ファントムⅢがここに配備されている!!」
オルガ「馬鹿・・・・・・声が大きい。」
ラウラ「ご・・・ごめん。」
VF-X-8ファントムⅢがフォークランドに配備されている。
その事実にラウラは思わず大声をあげようとしてオルガに注意される。
惑星エデンでレミアが乗っており自身を苦しめたあのファントムⅢがここに配備されている。
とても衝撃な事であり、ラウラの感情を沸騰させるのに十分であった。
とは言え、なんでこんな所に・・・・・・・・
ラウラ「なんでここに配備されているのですかね?」
オルガ「元々このエリアはVF-X-8ファントムⅢの試験飛行場の一つだったのよ、海軍と空軍向けのね。」
ラウラ「なるほどね・・・・・」
オルガ「でも試作された8機と予備機2機の計10機のうち宇宙軍向けの1機が反統合系に奪取され開発中止になった憂き目に遭っているけど。」
配備されていた理由は、VF-X-8ファントムⅢの試験飛行場であったから。
空軍向けと海軍向けの2機が配備されており、奇数日には試験飛行が行われていた。
ここにある人物が開発は順調にやっていると発言し。
上手くいけばロールアウトが完了するかと思われた。
しかし
宇宙軍向けの1機がゲラム一味のレミアにより奪われてしまう。
それによりファントムⅢは開発中止に追い込まれる事になる。
その結果、ファントムⅢは惑星エデン宙域にてラウラと戦う事になる。
オルガ「VF-X-8ファントムⅢを見ない?」
ラウラ「今からですか?」
オルガ「うん、今から。」
突然、オルガがファントムⅢを見ないかとラウラに聞いてきた。
行く時間は今だと言う・・・・・
流石にそれではまだ始末書を書き終えていないラウラからすれば面倒な事であった。
始末書は整備に遅れを出してしまった重大ミスが発生しており早く書かないと・・・
いろいろと面倒な事になってしまう。
ラウラは悩んでしまうが・・・・・・・・・
ラウラ「少しだけならいいですよ。」
オルガ「案外素直なのね。」
ラウラ「一度戦った事のあるファントムⅢが見たくて・・・・・」
結局見ると言う選択肢を取る。
少し時間が空くのであれば始末書を書く時間には間に合わうし・・・・
オルガ「それで後で任務の詳細のUSB渡すからマウスパッド渡すから見てね。」
ラウラ「分かった。」
ファントムⅢを見た後は任務内容の確認であった。
これは正式の軍の命令ではなくオルガからの命令であった。
一体何をやらせるのか分かったもんではない。
ラウラは深くため息をつきながらそう思うのであった。