マクロス外伝大本営 新統合軍極東太平洋軍管区司令部

マクロスやロボット大好きなブログです。二次創作などを主にやります。

公式ではなく非公式です。

第217話 Sv-56 VS VF-X-8

2018-07-16 23:53:29 | マクロス外伝蒼い髪のメルトラン(再編成中)
ラウラはファントムⅢに搭乗しフォークランド上空を飛んだ。
上空に到達すると、Svー54や旧型の戦闘機が友軍の新統合軍の部隊と戦っていた。
Suー27スホーイなどの東側の戦闘機の姿が見える。

見た所、旧時代の古みを感じない。
新造された物だろう・・・・・・・・・

中身も完全に新品にした・・・・

Suー27スホーイを見たラウラはそう思うが、一つ何かが違う事が分かった。

「ぐあぁぁぁぁぁぁ」

ラウラ「!?変形した・・・・・・・・スホーイじゃない!!」

変形した・・・・・
自分がSuー27スホーイだと思った戦闘機が変形した。
新造品かと思われたが、実は可変戦闘機であった。

頭部は何処か新統合軍が開発した可変戦闘機のバトロイド形態のようである。
一体こいつは・・・・・・

ラウラ「この!!」

ラウラは以前、自分と戦い苦戦したファントムⅢを駆り可変戦闘機Suー27に挑む。
Suー27スホーイは旧ソビエト連邦時代に開発した戦闘機であるが・・・・
見た目は古い機体に見えるが、可変戦闘機として設定された最新鋭機・・・・・

新しい機体ならばかなり優秀な性能を持っている。

ならば何処の誰が横流ししたか分からないが、新品は私が撃墜してやる。
そうラウラは意気込むが・・・・・・・

ラウラ「うっ背後につかれた!!」

背後に旧型の大戦時を生き抜いたと思われるミラージュ5とSv-54が背後についていた。
まるでいつでも背後から狙い撃墜するぞアピールをしているかのように・・・・・

初物を攻撃する前に自分がやられてしまう・・・・・・・
上手くファントムⅢを生かせないで・・・・・・・

と重い感じな感情を持つようになるが・・・・・・

ラウラ「ほいや!!」

ガウォーク形態になり、2機が自分を追い抜かせた。
これをしたのは、敵が背後に突かれた場合に使う基本的な作戦。

背後を突かれていた自分がガウォーク形態に変形して背後をついたのは・・・・・・
追撃してきた2機を撃墜するため・・・・・・

「馬鹿な背後を突かれたぞ!!」

ラウラ「死ね!!死んでしまえ!!」

「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

ガンポッドを放ち、2機を撃墜する。
機種転換センターで訓練して以降、ラウラの実力は向上している。

どんどんエースの才能を発揮してきており、ちゃっかりファントムⅢを使いこなしている。
とは言え、背後に敵を確認できなかったとは失敗だった。
よく確認しないのはラウラの悪い癖。

なんとしても治さないといけない。
そうラウラは自覚した。

ラウラ「しかし、あいつは何処へ行った?」

ラウラは変形できるスホーイを探した。
今まで見たことのない相手、ラウラのゼントラーディ人としての好奇心から必死になって探す。
一体どのようなテクノロジーを使われているか含めて。

ラウラ「!?」

「お前か・・・・俺を追いかけている統合政府の犬は?」

ラウラ「背後を突かれた、こいつ・・・・・・・・・」

スホーイに類似した可変戦闘機がラウラの背後に突いた。
ファイター形態で背後から狙いを付けながら・・・・・

ラウラは先ほどと同じ戦術で対処したいと考えていたが・・・・・
その考えは撤回した。
なんたってこいつはただ者ではない、同じ手をやろうとしてもなんらかの手を打つから危険。

今回は単純に戦うことは出来ない。
そうした事もあってか、ゼントラーディ人としての勘が言っている。

「薄汚れた新統合軍の犬が、誇り高き我々に勝てると思うなよ!このSv-56に勝てると思うなよ!」

ラウラ「攻撃が激しい、こいつ..........やはりただ者ではない。」

未確認機いやSv-56がラウラの背後から攻撃し始める。
回避してもギリギリ当たるかのような攻撃をしてくる・・・・いい腕前・・・・・

最新型のSvを使っていると言う事は自由アルゼンチン軍から信頼されている。

凄い腕前を持つパイロットが乗っているであろう、Sv-56を見てラウラはそう確信した。

一方のSv-56のパイロットは自由アルゼンチン軍の正義を強く狂信的に信じていた。
新統合政府の犬と・・・・前方にいるラウラにそう言いながら。
誇り高き自由アルゼンチン軍に勝てるわけがないと言いながら・・・・・・・

ラウラ「でも軍歴の長い私から見ればお坊ちゃんなんだよね!!ホラッ!!」

「背後に突かれただと!?流石相手もVF-X-8を使うだけある・・・・やるな!!」

ラウラ「撃墜するにはいかないか・・・・・」

銃弾を喰らわせてやったが、撃墜するのには至らなかった。
Sv-56は防弾性が優れており、そう簡単に墜ちない設計となっている。
機動性は優れていない分、防御率は優れていたようである。

しばらくラウラとSv-56の空中におけるドックファイトを繰り広げていたが・・・

「地上戦はどうだ!!」

Sv-56が地上に降下し、市街地演習場の中に入り姿を消す。
狙いはラウラに対しゲリラ戦をしかける事。

自身がゲリラ戦が得意なのか・・・・それとも罠をしかけるつもりなのか?

ラウラ「取りあえず私も降りるか・・・・・・」

ガウォーク形態に変形し市街地演習場に入る。

市街地演習場は死角が多く、いつ何処から敵が出てもおかしくない状況である。
ラウラは市街地演習場の中に入るとさっそく、敵を探すため当たりを見回す。

自分の目だけではなく、レーダーもちゃんと見て。

ラウラ「ん!?おわっ!?」

ラウラが走行していていると敵の大型攻撃機が墜落して来た。
それに気がついたラウラは咄嗟に横に回避し、墜落に巻き込まれずに済んだ。

巻き込まれないで回避に成功した事を受けてラウラは安心した・・・・

一瞬の隙ではあるが、回避して危険が去った事は嬉しい。
以前はそんな真似はしなかったのに・・・・・・・・・

取りあえずバトロイド形態に変形し動き始める。

油断しきっているラウラであるが・・・・・・・・・

ラウラ「うっ!?」

「油断しきっているなお前・・・・・・・・・」

脅威はすぐそばにいた・・・・・・・
ラウラが退避した先にSv-56が潜んでいた。

この事実にラウラはヤバいと思った。
ゼントラーディ軍時代ではしなかったミス、それを犯してしまった。

数秒で動かなければ自分は・・・・・・・・・

そう思ったのかラウラは操縦桿を強く握った。

「くそ!!流石は最新型か!!」

ラウラ「危ない、数秒遅れていたら自分は死んでいたかもしれない。」

操縦桿を強く握り、後方へ急スピードでバックする。
急バックをしたラウラとファントムⅢを見たSv-56のパイロットは舌打ちをする。

今の攻撃は確実に撃墜で来たはず・・・・・・・・・・

それが避けられてしまい、仕損じてしまった。
その事はSv-56のパイロットは凄腕かつ優秀な機体だと思う。
普通であれば確実に・・・・・・・・・

「統合政府の犬がぁぁぁぁぁぁぁ」

Sv-56のパイロットは叫びながらラウラに対し突撃する。
突撃は捨て身の攻撃かに見える程早く、ラウラに迫った。

まるで死を本気で覚悟をした最強の戦士かと思うほどに・・・・・・・

ラウラ「くそっ!!」

「何!?」

ラウラは突撃してくるSv-56にガンポッドを向けた。
時間は少ない、時間をきちんと把握しなければ死ぬのは自分・・・・

ガンポッドをSv-56に向けてたまま・・・・・・・・・・・

ラウラ「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

と大きな声で叫びガンポッドのトリガーを引いた。
銃弾は勢いよく飛び出していきSv-56に向かっていく。

銃弾はそのままSv-56に命中。
ガクンと膝をついて、動かなくなる・・・・・・・・
あっけなく、撃墜・・・・・・・ラウラは震えながらSv-56の姿を見る。

ラウラ「やったのか・・・・・・・」

震えながら膝をついて動かなくなったSv-56の姿を見る。
Sv-56の姿はまるでゾンビかのようにボロボロであった・・・・・・
本当にこれで撃墜できたのか?

ラウラは恐る恐る近づく・・・・・・・・

正直、不安しかない。
その不安は黒か白なのかどちらなのか・・・・・・・・

直ぐ近くまで近づき、生きているか死んでいるかの確認を始めようとする。

その時・・・・・・

ラウラ「うっ何・・・・・・・・・・」

突然破壊されているはずのSv-56が動き始めた。
まるでゾンビ映画のゾンビかのように。

ゾンビのように動きだしたSv-56を見て恐怖した。
ゼントラーディ軍時代でも壊れてもなお動き出す敵は見た事はない。
あまりにもおぞましい程の恐怖が・・・・・・・・

何故ここまでして戦う事が出来るのか・・・・・・・・・

ラウラ「何故ここまで戦う事が出来る、お前は一体・・・・・・・・・・」

「死ぬな・・・・・・・・きざまを・・・・道連れ・・・・・・・・にぎぃぃぃ」

ラウラ「あぁぁ・・・・」

Sv-56のパイロットは致命傷を負いながらも生きていた。
自分に向けて銃弾を放ったラウラの姿を見て恨めしそうに見ながら迫ってくる。

パイロットの声はラウラには聞こえない。

だが・・・・・・・・・・・

ラウラに向けて発せられる憎悪によるオーラは伝わってくる。
貴様を殺してやりたい、貴様を呪い殺してやりたい。
そんなオーラがラウラを・・・・・・・・・・・

そのオーラのせいでラウラは動けなくなる。

早く反撃して撃破してやりたいが、何故かその意識を削いでいく。

ラウラ「この・・・・・・・く・・・来るな・・・・・・」

不気味かつ恐ろしき亡霊・・・・
スホーイにて美しかったSv-56の面影は今はなく。
ただ恐ろしいだけの存在でしかなくなった。

自分を殺した相手を恨むだけの何かを・・・・・・・・・・

このままやられてしまうのか・・・・・・・・・・ラウラはそれを考えながら・・・
迫るSv-56の亡霊の姿を見続ける。

「ぐぁぁぁぁぁぁ」

ラウラ「あっ・・・・・・・・・・・・」

見続けていたが、突然銃撃がSv-56に命中。
今の攻撃で致命傷を負ったのか、爆発し消えてしまった。

一体何が起こったのであろうか、一体誰が自分を助けたのであろうか・・・・

ラウラは周囲を見渡すと・・・・・・・・・

吉野大樹「ラウラ無事か?」

ラウラ「大樹・・・・・・・・・無事よ。」

吉野大樹「無事でよかったな、その機体はあの時の・・・・・・・」

ラウラ「ファントムⅢよ・・・・・・・・・・新星インダストリー社から借りたの・・・」

吉野大樹「そうか、取りあえずアンサーズは集結命令が出ている。隊長達と合流するぞ!」

ラウラ「了解しました。」

助けてくれたのは大樹であった。
それだけではない、神楽少尉やロザなどのある程度の面々が揃っている。

大樹達の姿を見たラウラはとりあず安心した。
あのSvー56を見続けていたら気が狂いそうだったから。

それにしても致命傷を負ってまで戦う程の神経普通じゃない。

ゼントラーディ軍でもあれほどの攻撃を受けても戦えないし。
監察軍でもそこまで戦える奴など・・・・・・・・・

ラウラ「ねぇ・・・・」

吉野大樹「なんだ?」

ラウラ「致命傷まで負ってまで戦える奴なんているのかな・・・・・・・・」

ラウラはその疑問が残ったので、大樹に聞いて見る事にした。
地球人ならば何か分かるはず、分からない可能性はあるけど。

何故あの敵があそこまで戦おうとするのか・・・・・・・・・・
そんなラウラの問いに・・・・・・・・・

吉野大樹「執念だよ。」

ラウラ「執念・・・・?」

吉野大樹「執念があれば致命傷を負っていようが戦う、俺の生まれた国日本の歴史には多くの致命傷を負いながらも最後まで奮戦した奴が結構いたのさ。しまいには立ったまま死んだ場合もな・・・・・・・」

ラウラ「た・・・立ったまま・・・・・・・・・ヤック・デ・カルチャー」

執念・・・・・・・
執念こそが致命傷を負っても戦う・・・・・・・・・・・

なんて恐ろしい事が・・・・・・・・
大樹の返答を聞いてラウラは青ざめる・・・・・
知っていたとは言え、地球人がこれほどまでに恐ろしい存在だったと・・・・・

以後、ラウラはこの出来事を生涯忘れる事はなかった。
地球人の恐ろしさを知った貴重な出来事として・・・・
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする