【新統合軍マウント・プレザント基地】
アンサーズはフォークランド・エリア.マウント・プレザント基地の滑走路から離陸した。
各小隊事に離陸していき、各小隊事に展開を始める。
それに続き・・・・・・
アム「EC-33BDディスクセンサー改か・・・・・こんな物に乗せられるとはね。」
アムが乗るEC-33BDディスクセンサー改が離陸する。
今回、乗るのはアムだけではなく夢華.カゴメ.美弥の3人も乗る事になる。
ここから護衛部隊の司令塔として・・・・
それだけではなく早期警戒部隊全機も同行する。
劉夢華「いよいよ私達の出番のようね。」
カゴメ「そうそう、今まで雑用と戦闘に巻き込まれてばっかりだったからね。」
相沢美弥「やっと仕事できる喜びに感謝しましょう。」
3人は今回、ディスクセンサー改から護衛部隊を管制する仕事にはかなり喜んでいる。
なんたってフォークランド諸島に来てからいい目に遭った事はないし。
むしろ、酷い目ばっかりに遭わされている。
下手すれば本職を全うできないまま戦死してしまう危険性があったのである。
そしてようやく、アムと一緒のディスクセンサー改に搭乗し護衛部隊を管制するのは嬉しい。
こうした事もあり、3人は笑顔である。
桐原少佐「各小隊、配置についたな・・・・・・(そのまま南米軍管区司令部まで向かい任務を果たし・・・・第29飛行小隊と共にフォークランドに戻りそして宇宙に帰るか・・・ハードだな・・・)」
各小隊や早期警戒部隊そして低空の第29飛行小隊が配置についた事を確認した茂人・・
それと同時に今回の任務のスケジュールを確認した。
一回、新統合軍南米軍管区司令部まで行きアムとファントムⅢを送り届ける。
それが終わったらすぐさま、第29飛行小隊と共にフォークランド・エリアに戻り。
数日、訓練した後に宇宙に戻ると・・・・・・
こうして見るとかなりハードなスケジュールである。
このハードなスケジュールに茂人は悩むのだが・・・・・・・・・
一方で・・・・・
吉野大樹「どうだ・・・ラウラ・・・・地上・・・・地球の空気は?」
ラウラ「今更それ?・・・・・惑星エデンと変わらずにいい風しているわ。流石、大樹達の故郷ね、気にいったわ。」
吉野大樹「そう言ってくれるのはありがたいもんだな。」
ラウラと大樹はいつも通りの会話をしている・・・・・が・・・・・
実際はオルガの言われた自由アルゼンチン軍のSv-56部隊を警戒していた。
早期警戒部隊が反応するだろうが・・・早期警戒部隊が気付いた否や・・・
数秒もしないで展開すれば、すぐに最悪の事態へのリスクを軽減する事ができる。
最悪な事態へのリスクは早いうちに取り除いた方が何かと有利だから・・・・
ラウラ「それにしても・・・・・かなりデカイ・マトね・・・・」
吉野大樹「ディスクセンサー改をデカイ・マトとか言うな、これでもかなり優秀な航空機なんだぞ。」
ラウラ「し.....失礼しました。」
ラウラはアムが乗るディスクセンサーをデカイマトと呼んだ。
編隊の中ではかなり大きい部類に入るため、ラウラはそう呼んでいる。
そんな事を言うラウラに対し大樹は優秀な航空機だと反論する。
ディスクセンサーはカムジンがリン・ミンメイとリン・カイフンを人質にとった時に。
奪還制圧部隊の拠点としても活躍しており、レドームも搭載しているので索敵能力も優れている。
大樹は軍隊経験上、何度もディスクセンサーと共闘した事があるので....
今のラウラの発言に待ったと言ったのである。
ラウラ「まぁそうだよね、ごめん。」
吉野大樹「分かればいいんだ、分かれば。」
ラウラは大樹のディスクセンサーの擁護発言を聞いても謝った。
夢華.カゴメ.美弥が乗っている航空機だし、更にアムまで乗っている。
それをマト扱いし、見下していた事を気がつき流石に言い過ぎたと思った。
大樹はラウラの謝罪を聞いて、別にいいよと言う反応する。
確かにディスクセンサーは護衛対処としては大きすぎるし。
作戦行動をしても、あまりにも大きい巨体上に敵に襲われやすく。
最優先で守らないといけない意識が芽生える。
ラウラの発言は口は悪いが、ディスクセンサーの悲惨な事実である。
吉野大樹「神楽少尉ちょっといいか・・・・・・・」
神楽少尉「なんでしょうか?」
吉野大樹「もし飛行中に・・・・・・敵が来た場合は俺とラウラと力合わせてくれ・・・いいな。」
神楽少尉「了解しました。」
大樹は何も知らない神楽に敵が来た場合、自分とラウラに力を合わせるようにと命令した。
神楽はその命令に素直に従う・・・・・神楽も道中・・・安心して飛行する事ができないと悟っており。
いずれは大樹から何か指示があるのだろうと思っていた。
その指示が大樹から伝えられたといなや、命令には素直に従った。
不測の事態に備えられるなら・・・・・・・ばと・・・・
一方・・・・・・・・・・・・・・場面変わって・・・・・
劉夢華「各哨戒機、現状の報告どうぞ。」
『各チームデータ、集計・・・・現時点以上なし』
劉夢華「了解、引き続き警戒せよ!」
『ハッ』
ディスクセンサー改の中では、夢華達が早期警戒機を相手にオペレートしていた。
現在の所は異常なしで敵影は見えず・・・・・・・・・
今の所平穏であった・・・・・
アム「現在の所はどうかしら?」
劉夢華「今の所以上ありません・・・・・それと・・・・まもなくブエノス・アイレスとモンテビデオ付近防空圏に入ります。」
アム「そう・・・・・ご苦労様。」
定期確認が終わると・・・・夢華はやってきたアムと会話を交わすが、特に仲がいい感じではなかった。
ただ・・・・・・仕事での会話の雰囲気。
笑顔を浮かべているが、それが仕事上の関係でしかないと感じたアムは少し寂しそうに席に戻る。
とはいえ・・・・・・・・・・
夢華の顔には何処か別の理由がある・・・・・
その別な理由は・・・・・・・・・・・
カゴメ「新星インダストリー社の社員に話しかけられた感想は?」
劉夢華「緊張した・・・・・あんな大企業の社員に話しかけられるの緊張して正常にオペレートできなさそうなったわ。」
カゴメ「それほどに・・・・?」
劉夢華「それほどによ。」
新星インダストリー社の社員であった事。
新統合軍のお得意様である新星インダストリー社の社員であるアムとは喋りづらい。
下手に喋って信頼関係を損なうような事になれば、統合軍にとって大惨事である。
だから、アムに話しかけられた時・・・・・・真面目な会話しかできなかった。
相沢美弥「でも格好的には社員には見えないわね・・・・・」
カゴメ「そうよね、案外ラウラと同じかもね。」
劉夢華「人は見かけにはよらないと言うでしょ、油断できないわ。」
相沢美弥「それはそうだけどさぁぁ」
他の面々はそれほどアムに対し苦手意識はない。
なんたって何処かラウラに似ているから。・・・・・・・・・
そうした事もあってか、カゴメと美弥はアムが話しかけてきたら普通に接しようと思っている。
それを聞いた夢華は・・・・・・・・・
劉夢華「私も話しかけられてきたら、そうしよう。」
カゴメ「そうした方がいいわ。」
アムが今度話しかけられてきたらラウラと同じように接しようと思った。
さっきは緊張してしまったけど・・・・・・・ラウラと同じならば緊張しない・・・・・
そうした事もあり・・・・夢華は・・・・・さっきの態度、なんか馬鹿みたい・・・・・と思った。
【ブエノスアイエス陸軍基地】
南米軍管区所属の新統合軍ブエノスアイレス陸軍基地。
アムを乗せた輸送機護衛隊の飛行ルートにある新統合軍の基地である。
かつてはアルゼンチンの首都が置いてあったが、大戦後の荒廃で・・・・
数百人規模の都市になり、主に基地の軍人家族だけの街になっている。
そんなブエノスアイエス基地は・・・・
対岸のモンテ・ビデオ空軍基地と連動して輸送機護衛隊を支援する。
「司令、まもなく来ますね。」
「あぁモンテビデオ空軍基地の方は?」
「ばっちりとの事であります。」
基地司令部では近隣の共有長距離レーダーサイトからの情報を見ながら・・・・
モンテビデオ空軍基地と連動した支援活動の準備に入る。
基地幹部らはずっとレーダーのデータを見て護衛隊が防空圏に入るのを見続ける。
護衛部隊が防空圏に入ると・・・・・・・・
「デストロイド部隊スクランブル、対空戦車部隊出撃せよ!」
と基地司令の号令で・・・・
基地に所属しているデストロイド部隊やバトルロイド部隊・・・
対空戦車部隊がどんどん出撃し始める。
市街地には不審な人物がいないか歩兵部隊が出動。
歩兵部隊だけではなく、軍用犬までも出てきている。
カール「ゼノビア・・・・反応は・・・・」
ゼノビア「友軍部隊多数確認、VA-2による2個飛行隊確認。」
カール「以外に反応が早いな・・・・・」
早期警戒部隊の中でアルタミラ組の古参、カールとゼノビアは両基地の動きを確認した。
確認したのはVA-2の飛行隊だけであったが、南米大陸に近づく程陸軍機の動きが分かってきた。
当分は安心して飛行できる・・・・・・・
カール「とんでもない護衛の数だな。」
ゼノビア「そうですね。」
基地の規模はフォークランドエリアよりも劣るが・・・・
護衛部隊からすればかなりの大部隊である。
これだけの支援してくれる事は感謝の極みである・・・・・
吉野大樹「大部隊だな・・・・」
ラウラ「今後も支援あるんでしょうか?」
吉野大樹「小規模基地が支援する予定らしいが・・・・・期待するだけ無駄だろうな。」
ラウラ「そうね・・・・」
ラウラと大樹も両基地の支援活動を見たが、この後の心配をするようになる。
この基地の防空圏から出れば当分、友軍の支援活動なんて存在しない。
まだ南米軍管区司令部までにいくつかの小規模の基地と街があるが・・・・・・・
どれも支援してくれて感謝するほどのレベルではない。
ここからが修羅の世界に入るだろう・・・・・・・・
南米は戦後の自然復興の一環で、ジャングルが蘇っていた。
南米司令部はそれを利用し、戦後から生き残った施設を草木で隠した。
いくつかのトーチカや擬装した対空施設がそれを守る形になっているが。
それを考えている事は反統合勢力や裏社会そして抵抗を続けるゼントラーディ勢力も同じであり。
南米の森林を利用して上手く潜伏活動をして、統合軍鎮圧部隊を悩ませていた。
ラウラ「でなんだけど、ブエノスアイレスはモンテビデオの部隊はいつまで護衛するのかね?」
吉野大樹「普通に考えて防空圏内は支援してくれるだろう。」
ラウラ「そうよね、ありがとう教えてくれて。」
いつまでブエノスアイレス基地とモンテビデオ基地の支援が続くのか・・・・・
それは分からない・・・・
連中はいつに護衛部隊を襲撃してくるのか・・・・・・・・
そして両基地の支援圏内を越えて、南米軍管区司令部に向かう・・・・・・
「あれが同志が戦った新統合軍部隊か・・・・」
「奴らめ・・・物資を横流ししながら都合が悪くなると消すか・・・所詮は統合政府の犬か・・・・・・」
南米のジャングルで、オルガがラウラと大樹が発言した部隊がトラックで移動しながら潜んでいた。
ザースロン機関も彼らの様子を追っていたが、姿を発見できずに消えた。
オルガ「何、追跡できなかった?」
『ハッ消息絶ちました』
オルガ「分かった気を付けて・・・・・・・・・・くそ!!」
残党を負っていたオルガ達はラウラ達を支援していたが・・・
結局残党を見失い支援ができない・・・・
オルガが捜索できないまま・・・・・・・・・
「目標の飛行隊確認・・・・・」
「Sv-56の準備をしろ!」
「ハッ・・・・・・・」
「ゼロゼロ発進だ・・・・・・・・奴らの度肝を抜いてやれ!!」
自由アルゼンチン軍はオルガが自分たちを探している事を知らないうちに行動を開始する。
行動はSv-56の起動・・・・・・・・・・・
護衛部隊が気がつかないまま・・・・Sv-56にパイロットが乗り込み。
襲おうと動き出す・・・・・・・・・・
◆臨時編成
桐原茂人.少佐
【臨時第1小隊】
吉野大樹.大尉
神楽賢二郎.少尉
ラウラ・ベルタリア.准尉
【臨時第2小隊】
本多義輝.中尉
李愛羅.少尉
エリック・ランスロード.准尉
カレント・バーガー.准尉
【臨時第3小隊】
エミリー・ニクソン.中尉
アリサ・バレンタイン.准尉
ロザ・べサーズ.准尉
クリス・マクドナルド.准尉
【臨時第4小隊】
ガブラ・ノーボレス.中尉
ロバート・ハーラン.少尉
曹涼.少尉
ヘルベルト・シュタインザー.准尉
アンサーズはフォークランド・エリア.マウント・プレザント基地の滑走路から離陸した。
各小隊事に離陸していき、各小隊事に展開を始める。
それに続き・・・・・・
アム「EC-33BDディスクセンサー改か・・・・・こんな物に乗せられるとはね。」
アムが乗るEC-33BDディスクセンサー改が離陸する。
今回、乗るのはアムだけではなく夢華.カゴメ.美弥の3人も乗る事になる。
ここから護衛部隊の司令塔として・・・・
それだけではなく早期警戒部隊全機も同行する。
劉夢華「いよいよ私達の出番のようね。」
カゴメ「そうそう、今まで雑用と戦闘に巻き込まれてばっかりだったからね。」
相沢美弥「やっと仕事できる喜びに感謝しましょう。」
3人は今回、ディスクセンサー改から護衛部隊を管制する仕事にはかなり喜んでいる。
なんたってフォークランド諸島に来てからいい目に遭った事はないし。
むしろ、酷い目ばっかりに遭わされている。
下手すれば本職を全うできないまま戦死してしまう危険性があったのである。
そしてようやく、アムと一緒のディスクセンサー改に搭乗し護衛部隊を管制するのは嬉しい。
こうした事もあり、3人は笑顔である。
桐原少佐「各小隊、配置についたな・・・・・・(そのまま南米軍管区司令部まで向かい任務を果たし・・・・第29飛行小隊と共にフォークランドに戻りそして宇宙に帰るか・・・ハードだな・・・)」
各小隊や早期警戒部隊そして低空の第29飛行小隊が配置についた事を確認した茂人・・
それと同時に今回の任務のスケジュールを確認した。
一回、新統合軍南米軍管区司令部まで行きアムとファントムⅢを送り届ける。
それが終わったらすぐさま、第29飛行小隊と共にフォークランド・エリアに戻り。
数日、訓練した後に宇宙に戻ると・・・・・・
こうして見るとかなりハードなスケジュールである。
このハードなスケジュールに茂人は悩むのだが・・・・・・・・・
一方で・・・・・
吉野大樹「どうだ・・・ラウラ・・・・地上・・・・地球の空気は?」
ラウラ「今更それ?・・・・・惑星エデンと変わらずにいい風しているわ。流石、大樹達の故郷ね、気にいったわ。」
吉野大樹「そう言ってくれるのはありがたいもんだな。」
ラウラと大樹はいつも通りの会話をしている・・・・・が・・・・・
実際はオルガの言われた自由アルゼンチン軍のSv-56部隊を警戒していた。
早期警戒部隊が反応するだろうが・・・早期警戒部隊が気付いた否や・・・
数秒もしないで展開すれば、すぐに最悪の事態へのリスクを軽減する事ができる。
最悪な事態へのリスクは早いうちに取り除いた方が何かと有利だから・・・・
ラウラ「それにしても・・・・・かなりデカイ・マトね・・・・」
吉野大樹「ディスクセンサー改をデカイ・マトとか言うな、これでもかなり優秀な航空機なんだぞ。」
ラウラ「し.....失礼しました。」
ラウラはアムが乗るディスクセンサーをデカイマトと呼んだ。
編隊の中ではかなり大きい部類に入るため、ラウラはそう呼んでいる。
そんな事を言うラウラに対し大樹は優秀な航空機だと反論する。
ディスクセンサーはカムジンがリン・ミンメイとリン・カイフンを人質にとった時に。
奪還制圧部隊の拠点としても活躍しており、レドームも搭載しているので索敵能力も優れている。
大樹は軍隊経験上、何度もディスクセンサーと共闘した事があるので....
今のラウラの発言に待ったと言ったのである。
ラウラ「まぁそうだよね、ごめん。」
吉野大樹「分かればいいんだ、分かれば。」
ラウラは大樹のディスクセンサーの擁護発言を聞いても謝った。
夢華.カゴメ.美弥が乗っている航空機だし、更にアムまで乗っている。
それをマト扱いし、見下していた事を気がつき流石に言い過ぎたと思った。
大樹はラウラの謝罪を聞いて、別にいいよと言う反応する。
確かにディスクセンサーは護衛対処としては大きすぎるし。
作戦行動をしても、あまりにも大きい巨体上に敵に襲われやすく。
最優先で守らないといけない意識が芽生える。
ラウラの発言は口は悪いが、ディスクセンサーの悲惨な事実である。
吉野大樹「神楽少尉ちょっといいか・・・・・・・」
神楽少尉「なんでしょうか?」
吉野大樹「もし飛行中に・・・・・・敵が来た場合は俺とラウラと力合わせてくれ・・・いいな。」
神楽少尉「了解しました。」
大樹は何も知らない神楽に敵が来た場合、自分とラウラに力を合わせるようにと命令した。
神楽はその命令に素直に従う・・・・・神楽も道中・・・安心して飛行する事ができないと悟っており。
いずれは大樹から何か指示があるのだろうと思っていた。
その指示が大樹から伝えられたといなや、命令には素直に従った。
不測の事態に備えられるなら・・・・・・・ばと・・・・
一方・・・・・・・・・・・・・・場面変わって・・・・・
劉夢華「各哨戒機、現状の報告どうぞ。」
『各チームデータ、集計・・・・現時点以上なし』
劉夢華「了解、引き続き警戒せよ!」
『ハッ』
ディスクセンサー改の中では、夢華達が早期警戒機を相手にオペレートしていた。
現在の所は異常なしで敵影は見えず・・・・・・・・・
今の所平穏であった・・・・・
アム「現在の所はどうかしら?」
劉夢華「今の所以上ありません・・・・・それと・・・・まもなくブエノス・アイレスとモンテビデオ付近防空圏に入ります。」
アム「そう・・・・・ご苦労様。」
定期確認が終わると・・・・夢華はやってきたアムと会話を交わすが、特に仲がいい感じではなかった。
ただ・・・・・・仕事での会話の雰囲気。
笑顔を浮かべているが、それが仕事上の関係でしかないと感じたアムは少し寂しそうに席に戻る。
とはいえ・・・・・・・・・・
夢華の顔には何処か別の理由がある・・・・・
その別な理由は・・・・・・・・・・・
カゴメ「新星インダストリー社の社員に話しかけられた感想は?」
劉夢華「緊張した・・・・・あんな大企業の社員に話しかけられるの緊張して正常にオペレートできなさそうなったわ。」
カゴメ「それほどに・・・・?」
劉夢華「それほどによ。」
新星インダストリー社の社員であった事。
新統合軍のお得意様である新星インダストリー社の社員であるアムとは喋りづらい。
下手に喋って信頼関係を損なうような事になれば、統合軍にとって大惨事である。
だから、アムに話しかけられた時・・・・・・真面目な会話しかできなかった。
相沢美弥「でも格好的には社員には見えないわね・・・・・」
カゴメ「そうよね、案外ラウラと同じかもね。」
劉夢華「人は見かけにはよらないと言うでしょ、油断できないわ。」
相沢美弥「それはそうだけどさぁぁ」
他の面々はそれほどアムに対し苦手意識はない。
なんたって何処かラウラに似ているから。・・・・・・・・・
そうした事もあってか、カゴメと美弥はアムが話しかけてきたら普通に接しようと思っている。
それを聞いた夢華は・・・・・・・・・
劉夢華「私も話しかけられてきたら、そうしよう。」
カゴメ「そうした方がいいわ。」
アムが今度話しかけられてきたらラウラと同じように接しようと思った。
さっきは緊張してしまったけど・・・・・・・ラウラと同じならば緊張しない・・・・・
そうした事もあり・・・・夢華は・・・・・さっきの態度、なんか馬鹿みたい・・・・・と思った。
【ブエノスアイエス陸軍基地】
南米軍管区所属の新統合軍ブエノスアイレス陸軍基地。
アムを乗せた輸送機護衛隊の飛行ルートにある新統合軍の基地である。
かつてはアルゼンチンの首都が置いてあったが、大戦後の荒廃で・・・・
数百人規模の都市になり、主に基地の軍人家族だけの街になっている。
そんなブエノスアイエス基地は・・・・
対岸のモンテ・ビデオ空軍基地と連動して輸送機護衛隊を支援する。
「司令、まもなく来ますね。」
「あぁモンテビデオ空軍基地の方は?」
「ばっちりとの事であります。」
基地司令部では近隣の共有長距離レーダーサイトからの情報を見ながら・・・・
モンテビデオ空軍基地と連動した支援活動の準備に入る。
基地幹部らはずっとレーダーのデータを見て護衛隊が防空圏に入るのを見続ける。
護衛部隊が防空圏に入ると・・・・・・・・
「デストロイド部隊スクランブル、対空戦車部隊出撃せよ!」
と基地司令の号令で・・・・
基地に所属しているデストロイド部隊やバトルロイド部隊・・・
対空戦車部隊がどんどん出撃し始める。
市街地には不審な人物がいないか歩兵部隊が出動。
歩兵部隊だけではなく、軍用犬までも出てきている。
カール「ゼノビア・・・・反応は・・・・」
ゼノビア「友軍部隊多数確認、VA-2による2個飛行隊確認。」
カール「以外に反応が早いな・・・・・」
早期警戒部隊の中でアルタミラ組の古参、カールとゼノビアは両基地の動きを確認した。
確認したのはVA-2の飛行隊だけであったが、南米大陸に近づく程陸軍機の動きが分かってきた。
当分は安心して飛行できる・・・・・・・
カール「とんでもない護衛の数だな。」
ゼノビア「そうですね。」
基地の規模はフォークランドエリアよりも劣るが・・・・
護衛部隊からすればかなりの大部隊である。
これだけの支援してくれる事は感謝の極みである・・・・・
吉野大樹「大部隊だな・・・・」
ラウラ「今後も支援あるんでしょうか?」
吉野大樹「小規模基地が支援する予定らしいが・・・・・期待するだけ無駄だろうな。」
ラウラ「そうね・・・・」
ラウラと大樹も両基地の支援活動を見たが、この後の心配をするようになる。
この基地の防空圏から出れば当分、友軍の支援活動なんて存在しない。
まだ南米軍管区司令部までにいくつかの小規模の基地と街があるが・・・・・・・
どれも支援してくれて感謝するほどのレベルではない。
ここからが修羅の世界に入るだろう・・・・・・・・
南米は戦後の自然復興の一環で、ジャングルが蘇っていた。
南米司令部はそれを利用し、戦後から生き残った施設を草木で隠した。
いくつかのトーチカや擬装した対空施設がそれを守る形になっているが。
それを考えている事は反統合勢力や裏社会そして抵抗を続けるゼントラーディ勢力も同じであり。
南米の森林を利用して上手く潜伏活動をして、統合軍鎮圧部隊を悩ませていた。
ラウラ「でなんだけど、ブエノスアイレスはモンテビデオの部隊はいつまで護衛するのかね?」
吉野大樹「普通に考えて防空圏内は支援してくれるだろう。」
ラウラ「そうよね、ありがとう教えてくれて。」
いつまでブエノスアイレス基地とモンテビデオ基地の支援が続くのか・・・・・
それは分からない・・・・
連中はいつに護衛部隊を襲撃してくるのか・・・・・・・・
そして両基地の支援圏内を越えて、南米軍管区司令部に向かう・・・・・・
「あれが同志が戦った新統合軍部隊か・・・・」
「奴らめ・・・物資を横流ししながら都合が悪くなると消すか・・・所詮は統合政府の犬か・・・・・・」
南米のジャングルで、オルガがラウラと大樹が発言した部隊がトラックで移動しながら潜んでいた。
ザースロン機関も彼らの様子を追っていたが、姿を発見できずに消えた。
オルガ「何、追跡できなかった?」
『ハッ消息絶ちました』
オルガ「分かった気を付けて・・・・・・・・・・くそ!!」
残党を負っていたオルガ達はラウラ達を支援していたが・・・
結局残党を見失い支援ができない・・・・
オルガが捜索できないまま・・・・・・・・・
「目標の飛行隊確認・・・・・」
「Sv-56の準備をしろ!」
「ハッ・・・・・・・」
「ゼロゼロ発進だ・・・・・・・・奴らの度肝を抜いてやれ!!」
自由アルゼンチン軍はオルガが自分たちを探している事を知らないうちに行動を開始する。
行動はSv-56の起動・・・・・・・・・・・
護衛部隊が気がつかないまま・・・・Sv-56にパイロットが乗り込み。
襲おうと動き出す・・・・・・・・・・
◆臨時編成
桐原茂人.少佐
【臨時第1小隊】
吉野大樹.大尉
神楽賢二郎.少尉
ラウラ・ベルタリア.准尉
【臨時第2小隊】
本多義輝.中尉
李愛羅.少尉
エリック・ランスロード.准尉
カレント・バーガー.准尉
【臨時第3小隊】
エミリー・ニクソン.中尉
アリサ・バレンタイン.准尉
ロザ・べサーズ.准尉
クリス・マクドナルド.准尉
【臨時第4小隊】
ガブラ・ノーボレス.中尉
ロバート・ハーラン.少尉
曹涼.少尉
ヘルベルト・シュタインザー.准尉