バールナで酒に酔い暴れていた二人の少尉を止めた大樹を見たラウラは・・・
警務官からの事情聴取を終えた大樹に近づいた。
近づいてくるラウラに大樹は不思議そうな表情を浮かべ・・・・
ー俺に一体何のようなんだ?
と思った。
大樹からしたらごく普通の副隊長であり特に珍しい存在じゃない
まさか惚れて好きですとの告白?と思ったが・:・・
自身に限ってそれはないとすぐに否定した
ラウラは大樹の目の前に立ち・・・・
ラウラ「よろしかったら、一緒に食事しませんか?」
と大樹を食事に誘った。
食事に誘われた大樹はまさか惚れられたのかと・・・
顔を赤くしたが、すぐにそんなわけないと否定し・・・・
真顔に戻り、ラウラに真意を聞こうとした
吉野大樹「食事?何故初対面の私と?」
ラウラ「気になる事があるからです、ぜひお話を・・・」
吉野大樹「気になることが、何が気になるか分からねぇけど。まぁいいかこの騒動だし、別の店でもいいなら」
ラウラ「もちろん、お会計済ませ別の店で・・・」
大樹から何故食事に誘うのかと聞かれたラウラは・・・・
副隊長と言う立場にいたり、階級が大尉など気になる事があるから
是非これを機会に話がしたいと答えた
ラウラから返ってきた答えに大樹は少しショックを受けつつも驚いた
自分に気になる事があると・・・・
驚いている大樹にラウラは・・・
ラウラ「私はまだ機種転換中の訓練生なので、現役の可変戦闘機パイロットなおかつ副隊長の立場にいる方に話聞ければと」
吉野大樹「訓練生ねぇ、まぁいいや。俺でよければ」
機種転換中の訓練生だと告白し、何故話を大樹に伝えた
ラウラが機種転換中の訓練生と知った大樹は・・・
朴念仁な自分が役に立つ機会が出来たと喜び食事の誘いを改めてOKした
それに・・・・
大樹自身もラウラに気になってた事があったと言う事もあり
お互いの利害が一致する形になった。
その後、ラウラが会計を済ませ大樹と共に別のレストランに向かった。
吉野大樹「しかし、日系人が多いから日本食の料理屋多いな。懐かし〜」
ラウラ「日本食ですか?」
吉野大樹「日本食.テストパイロットやってる時食えなかったからさ〜って曹長は日本食を食べた事は?」
ラウラ「ありません」
レストランに向かう最中、日本食の話題が出た。
大樹がクラビウス基地内のレストランが日本食店が多い事に気がつき
中々日本食を食べる機会がなかった為、懐かしと呟いた。
ラウラは大樹の日本食を懐かしむ声に食いついた。
日本食はまだラウラが食べたない分野の料理であり・・・・
これを機会に食べてみたいと思った。
ラウラ「もし大尉がよろしければ、日本料理屋で」
吉野大樹「そうだな、二人っきりで食べるから牛鍋をつつくか」
ラウラ「牛鍋?」
吉野大樹「まぁ任せろって」
ラウラは大樹に間接的ではあるが日本料理を食べたいと言った。
日本料理を食べた事のないラウラの心は好奇心で一杯であり・・・
本人は控え目に言ったつもりだが、誰がどう見ても食べたいとしか見えない
そんな食べる気満々のラウラを見た大樹は牛鍋屋に行く事をお勧めした。
大樹から牛鍋を進められたラウラは牛鍋と言うのを知らなかったが・・・・・
牛鍋と言う未知の料理に興味を持ち、大樹に進められるまま牛鍋に向かった
ラウラ「牛鍋って美味しい、紹介してくれてありがとうございます」
吉野大樹「いいって事よ、久しぶりに日本食を食べれてよかったよ」
牛鍋屋富士篠で牛鍋をつついたラウラと大樹は大満足をしていた。
初めての牛鍋の味と日本酒の味にラウラは気に入り・・・・・
日本酒を何杯も頼むほどであった。
大樹の方は、久しぶりに日本食を食べれて大満足であった
それだけでなく、誰かと食事して孤独を紛らわす事もでき・・・・
楽しく食事を出来て大満足だ・・・・・
食事がある程度進むと・・・・
ラウラ「大尉殿、実は相談がありまして」
吉野大樹「ん?なんだ相談って、あぁ例の相談ことか。」
ラウラ「はい、集団戦についてお聞きしたいんです。どうしたらいいのか分からなくて」
吉野大樹「どうしたらいいのかね・・・・・・か」
ラウラは大樹を食事に誘った本当の目的、集団戦に関する相談事。
副隊長である大樹は集団戦とは何かを教わりたいと思っていた。
大樹の個人的な強さも気になっていたが、集団戦の方が知りたい・・・
今回見逃したら、学べる機会は二度とないかもしれない
そう考えたラウラは真剣なまなざしで大樹を見た
吉野大樹「難しい話じゃない、フォーメーションをきちんと意識していれば普通に出来る」
ラウラ「フォーメーションですか」
吉野大樹「学んでいると思うけどこの調子じゃ理解しきれてないな、まぁ説明するか」
ラウラは大樹から集団戦は難しい話じゃないと言われ困惑した。
難しい話じゃないなら今まで苦労する事はなかったと大樹を睨むが・・・・
大樹は気にする事なく、集団戦=フォーメーションについて説明を行った
お酒を飲みながらラウラは大樹から集団戦について以下の事を説明された
集団戦は軍人だけでなく、スポーツ選手だけでなく各分野にも用いられ・・・・・・・
かつ戦闘において安全を確保し、柔軟かつ迅速な対応を可能にし
戦闘力を最大限に発揮し・・・戦場で相手陣営に対し大きく優位に立つ・・・・・・
自分の立ち位置はどんな役割を持っているか、または味方がどんな立ち位置にいるのか把握し
自身の弱点を味方の弱点をお互いカバーし、鉄壁の強さを持つ
大樹はラウラに説明した
更に
吉野大樹「個人がエースで、他は凡人だからと見下し独断行動をすれば例えエースだろうと集団戦を乱す奴は戦力じゃない」
ラウラ「どうしてですか?戦力的にも十分・・・・・・・」
吉野大樹「確かに戦力的に大きいだろうが、結局戦場においては独断行動は戦力的にマイナスだ。味方が弱くとも連携さえできればエースの価値は上がるんだよ」
ラウラ「なるほど」
吉野大樹「まぁエースが同じ部隊に集まれば強力な集団になる、軍全体からしたら切り札的存在になる」
一人のエースパイロットが己の腕を過信し独断行動をして集団の輪を乱すのは・・・・
部隊全体からしたら戦力じゃないと大樹は説明した。
ラウラは大樹の言っている意味は最初分からなかったが・・・・・
説明を聞いていくうちに大樹の言っている事を理解し始めた。
大樹曰く、独断行動をして集団を乱す事は部隊全体の作戦行動を乱し・・・
敵に対して大きな隙を見せる事になり、それを突かれ・・
部隊が総崩れになり、最終的に勝てる戦いですら勝てなくなる・・・・
エースはしばらく奮戦するが、次第に敵に包囲され討ち取られる
吉野大樹「曹長、大日本帝国海軍第三四三海軍航空隊を知ってるか?」
ラウラ「菅野直大尉や鴛淵孝大尉、武藤金義少尉らがいた部隊ですよね?」
吉野大樹「ん?君はゼントラーディ人なのによく知ってるな」
ラウラ「はい私なりに調べてます」
吉野大樹「なら話が早いな、第いや剣部隊の組織の強さを話すか」
大樹は大日本帝国海軍第三四三海軍航空隊.剣部隊の組織の強さを語り始めた。
剣部隊はエースパイロット豊富な部隊でありラウラはパイロット複数人言えるなど
ある程度の知識を有しており、どんな機材を保有していたかを知っていた
だが、ラウラは大樹から語られる言葉に自分の知識の浅さを知ることになる
吉野大樹「第三四三は4機一個編隊、乱戦になっても二機の編隊ロッテは維持されてた」
ラウラ「それに関しては私も実戦済みです、ですが」
吉野大樹「言いたい事は分かるが、連絡は密にしてたのか?」
ラウラ「いえ」
吉野大樹「連絡は常に取れるようにせんとな、基本中の基本だ」
大樹は第三四三の強さを力説した
第三四三の強さは精鋭パイロット、優秀な機体だけでなく
四機一個小隊、乱戦の中においても最低二機一組によるロッテ戦術
レーダー.補給所などの後方組織の充実
偵察機による情報収集による、初動の優位を保つ
ラウラは大樹の話す第三四三の話に釘付けになった
吉野大樹「戦闘機部隊は飛行隊の中でメインディッシュだが、偵察部隊.早期警戒部隊とのサイドディッシュとの連携で更に強力な部隊になる」
ラウラ「なるほど」
吉野大樹「うちの部隊の組織は第三四三をベースにしてるが、空母所属なので全部は・・・・ってどうした?」
ラウラ「知らない情報ばかり、頭パンクしちゃいそう」
吉野大樹「まぁ、そんなもんだからな。」
ラウラは熱心に部隊の組織や第三四三の事を語る大樹の話を聞いてたが・・・
情報量が多すぎて頭がパンクしそうになってしまった。
自分が知っている第三四三の情報、組織戦に関する事
知らない事ばかりかつ、覚えなくてはいけない情報ばかりで
頭が痛くなり、どこをどう覚えればいいのか分からなかった
そんな頭を悩ませるラウラに大樹はそんな問題と言った
更に・・・
ラウラ「そんなもんで済まされる話なんですかね?」
吉野大樹「まぁな。今すぐ全部覚える必要はない、少しずつやっていけばいい。」
ラウラ「少しずつ・・・か・・・・」
吉野大樹「完璧よりもまずは終わらせろ、終わらせてから何かを求めよ。まぁ曹長の求める人物像かな」
今すぐ覚えず、まず小さな目標を終わらせて積み重ね・・・・
自分が求める人材に近づけようと、ラウラは大樹に言われた。
一度に急に詰め込んでも覚える事が出来ない
一度に急に物事を成す事が出来ない
今のラウラは焦りすぎて、大きな失敗をしてしまう
副隊長の職に就く大樹はそれを危惧してラウラにアドバイスを送った
吉野大樹「覚えることは大事だが、少しずつでいい。」
ラウラ「少しずつですか?」
吉野大樹「少しずつだな、と言っても俺は話しすぎた.すまん」
ラウラ「あ.謝らなくても大丈夫ですよ」
覚えることに焦るラウラにアドバイスを送った大樹だが・・・・
熱心に語る事ばかり考えて喋った結果、ラウラが困惑した原因を作ったのは自身であり
少しずつ覚えればいいとアドバイスしたけど、人に物を言えないことをしたので
ラウラに一応謝り、自身の過ちを恥じた。
大樹から謝られたラウラだったが、気にしておらず
謝らなくてもいいよと、大樹に言った。
ただ
きちんと誠意に謝ったり、情熱的に熱心に話す姿の大樹は・・・
今まで出会ってきたタイプの人間とは違う
接してみて悪い感じはしないむしろ心地いいくらいだ
「お待たせしました、生ビールです。」
吉野大樹「ビールが来たようだな、まぁさっきの話はここまでにして飲もうか」
ラウラ「それもいいかもしれませんね」
そんな中、二人の元に生ビールが来た
真面目な話をしていたラウラと大樹だがビールが来た事により
二人の表情は和らぎ、目の前のビールを飲む事にした。
ビールを飲みながらラウラは大樹を見てある事を思った
ーこの人と一緒にいると何処か安心を覚える
ーもし実戦部隊で一緒になれば、上手く連携して戦えそう
など考えた
そんなラウラに大樹が
吉野大樹「うちの中隊に曹長のような方が配属されたら頼もしいな」
ラウラ「えっ」
吉野大樹「あっ・・・・すまん、独り言・・・・今のは聞かなかったことで」
うちの部隊に配属されたら頼もしいと言う発言をした。
大樹の発言に思わずラウラは顔を赤くした。
まさか大樹から自分が頼もしいと言われるとは・・・・・・
なんか嬉しいような恥ずかしいような・・・・
でも
こうして言われるのも悪くないし
大樹が初対面である私自身を頼りになると言われて嬉しい
ラウラは大樹の発言に対し好意的に受け止めた
もし自身が機種転換の訓練を終え可変戦闘機部隊に配属される事になったら
叶うのであれば大樹の部隊に配属されたい
目の前にいる大樹の姿を見てラウラは卒業後の夢を抱くようになった。
卒業したらラウラの希望に沿うような結果になるとは限らないが・・・・・
上官である茂人がラウラが大樹のいるアンサーズ中隊に配属させる前提で・・
訓練生であるラウラを育てている事実はこの時、二人は知る由もなかった
警務官からの事情聴取を終えた大樹に近づいた。
近づいてくるラウラに大樹は不思議そうな表情を浮かべ・・・・
ー俺に一体何のようなんだ?
と思った。
大樹からしたらごく普通の副隊長であり特に珍しい存在じゃない
まさか惚れて好きですとの告白?と思ったが・:・・
自身に限ってそれはないとすぐに否定した
ラウラは大樹の目の前に立ち・・・・
ラウラ「よろしかったら、一緒に食事しませんか?」
と大樹を食事に誘った。
食事に誘われた大樹はまさか惚れられたのかと・・・
顔を赤くしたが、すぐにそんなわけないと否定し・・・・
真顔に戻り、ラウラに真意を聞こうとした
吉野大樹「食事?何故初対面の私と?」
ラウラ「気になる事があるからです、ぜひお話を・・・」
吉野大樹「気になることが、何が気になるか分からねぇけど。まぁいいかこの騒動だし、別の店でもいいなら」
ラウラ「もちろん、お会計済ませ別の店で・・・」
大樹から何故食事に誘うのかと聞かれたラウラは・・・・
副隊長と言う立場にいたり、階級が大尉など気になる事があるから
是非これを機会に話がしたいと答えた
ラウラから返ってきた答えに大樹は少しショックを受けつつも驚いた
自分に気になる事があると・・・・
驚いている大樹にラウラは・・・
ラウラ「私はまだ機種転換中の訓練生なので、現役の可変戦闘機パイロットなおかつ副隊長の立場にいる方に話聞ければと」
吉野大樹「訓練生ねぇ、まぁいいや。俺でよければ」
機種転換中の訓練生だと告白し、何故話を大樹に伝えた
ラウラが機種転換中の訓練生と知った大樹は・・・
朴念仁な自分が役に立つ機会が出来たと喜び食事の誘いを改めてOKした
それに・・・・
大樹自身もラウラに気になってた事があったと言う事もあり
お互いの利害が一致する形になった。
その後、ラウラが会計を済ませ大樹と共に別のレストランに向かった。
吉野大樹「しかし、日系人が多いから日本食の料理屋多いな。懐かし〜」
ラウラ「日本食ですか?」
吉野大樹「日本食.テストパイロットやってる時食えなかったからさ〜って曹長は日本食を食べた事は?」
ラウラ「ありません」
レストランに向かう最中、日本食の話題が出た。
大樹がクラビウス基地内のレストランが日本食店が多い事に気がつき
中々日本食を食べる機会がなかった為、懐かしと呟いた。
ラウラは大樹の日本食を懐かしむ声に食いついた。
日本食はまだラウラが食べたない分野の料理であり・・・・
これを機会に食べてみたいと思った。
ラウラ「もし大尉がよろしければ、日本料理屋で」
吉野大樹「そうだな、二人っきりで食べるから牛鍋をつつくか」
ラウラ「牛鍋?」
吉野大樹「まぁ任せろって」
ラウラは大樹に間接的ではあるが日本料理を食べたいと言った。
日本料理を食べた事のないラウラの心は好奇心で一杯であり・・・
本人は控え目に言ったつもりだが、誰がどう見ても食べたいとしか見えない
そんな食べる気満々のラウラを見た大樹は牛鍋屋に行く事をお勧めした。
大樹から牛鍋を進められたラウラは牛鍋と言うのを知らなかったが・・・・・
牛鍋と言う未知の料理に興味を持ち、大樹に進められるまま牛鍋に向かった
ラウラ「牛鍋って美味しい、紹介してくれてありがとうございます」
吉野大樹「いいって事よ、久しぶりに日本食を食べれてよかったよ」
牛鍋屋富士篠で牛鍋をつついたラウラと大樹は大満足をしていた。
初めての牛鍋の味と日本酒の味にラウラは気に入り・・・・・
日本酒を何杯も頼むほどであった。
大樹の方は、久しぶりに日本食を食べれて大満足であった
それだけでなく、誰かと食事して孤独を紛らわす事もでき・・・・
楽しく食事を出来て大満足だ・・・・・
食事がある程度進むと・・・・
ラウラ「大尉殿、実は相談がありまして」
吉野大樹「ん?なんだ相談って、あぁ例の相談ことか。」
ラウラ「はい、集団戦についてお聞きしたいんです。どうしたらいいのか分からなくて」
吉野大樹「どうしたらいいのかね・・・・・・か」
ラウラは大樹を食事に誘った本当の目的、集団戦に関する相談事。
副隊長である大樹は集団戦とは何かを教わりたいと思っていた。
大樹の個人的な強さも気になっていたが、集団戦の方が知りたい・・・
今回見逃したら、学べる機会は二度とないかもしれない
そう考えたラウラは真剣なまなざしで大樹を見た
吉野大樹「難しい話じゃない、フォーメーションをきちんと意識していれば普通に出来る」
ラウラ「フォーメーションですか」
吉野大樹「学んでいると思うけどこの調子じゃ理解しきれてないな、まぁ説明するか」
ラウラは大樹から集団戦は難しい話じゃないと言われ困惑した。
難しい話じゃないなら今まで苦労する事はなかったと大樹を睨むが・・・・
大樹は気にする事なく、集団戦=フォーメーションについて説明を行った
お酒を飲みながらラウラは大樹から集団戦について以下の事を説明された
集団戦は軍人だけでなく、スポーツ選手だけでなく各分野にも用いられ・・・・・・・
かつ戦闘において安全を確保し、柔軟かつ迅速な対応を可能にし
戦闘力を最大限に発揮し・・・戦場で相手陣営に対し大きく優位に立つ・・・・・・
自分の立ち位置はどんな役割を持っているか、または味方がどんな立ち位置にいるのか把握し
自身の弱点を味方の弱点をお互いカバーし、鉄壁の強さを持つ
大樹はラウラに説明した
更に
吉野大樹「個人がエースで、他は凡人だからと見下し独断行動をすれば例えエースだろうと集団戦を乱す奴は戦力じゃない」
ラウラ「どうしてですか?戦力的にも十分・・・・・・・」
吉野大樹「確かに戦力的に大きいだろうが、結局戦場においては独断行動は戦力的にマイナスだ。味方が弱くとも連携さえできればエースの価値は上がるんだよ」
ラウラ「なるほど」
吉野大樹「まぁエースが同じ部隊に集まれば強力な集団になる、軍全体からしたら切り札的存在になる」
一人のエースパイロットが己の腕を過信し独断行動をして集団の輪を乱すのは・・・・
部隊全体からしたら戦力じゃないと大樹は説明した。
ラウラは大樹の言っている意味は最初分からなかったが・・・・・
説明を聞いていくうちに大樹の言っている事を理解し始めた。
大樹曰く、独断行動をして集団を乱す事は部隊全体の作戦行動を乱し・・・
敵に対して大きな隙を見せる事になり、それを突かれ・・
部隊が総崩れになり、最終的に勝てる戦いですら勝てなくなる・・・・
エースはしばらく奮戦するが、次第に敵に包囲され討ち取られる
吉野大樹「曹長、大日本帝国海軍第三四三海軍航空隊を知ってるか?」
ラウラ「菅野直大尉や鴛淵孝大尉、武藤金義少尉らがいた部隊ですよね?」
吉野大樹「ん?君はゼントラーディ人なのによく知ってるな」
ラウラ「はい私なりに調べてます」
吉野大樹「なら話が早いな、第いや剣部隊の組織の強さを話すか」
大樹は大日本帝国海軍第三四三海軍航空隊.剣部隊の組織の強さを語り始めた。
剣部隊はエースパイロット豊富な部隊でありラウラはパイロット複数人言えるなど
ある程度の知識を有しており、どんな機材を保有していたかを知っていた
だが、ラウラは大樹から語られる言葉に自分の知識の浅さを知ることになる
吉野大樹「第三四三は4機一個編隊、乱戦になっても二機の編隊ロッテは維持されてた」
ラウラ「それに関しては私も実戦済みです、ですが」
吉野大樹「言いたい事は分かるが、連絡は密にしてたのか?」
ラウラ「いえ」
吉野大樹「連絡は常に取れるようにせんとな、基本中の基本だ」
大樹は第三四三の強さを力説した
第三四三の強さは精鋭パイロット、優秀な機体だけでなく
四機一個小隊、乱戦の中においても最低二機一組によるロッテ戦術
レーダー.補給所などの後方組織の充実
偵察機による情報収集による、初動の優位を保つ
ラウラは大樹の話す第三四三の話に釘付けになった
吉野大樹「戦闘機部隊は飛行隊の中でメインディッシュだが、偵察部隊.早期警戒部隊とのサイドディッシュとの連携で更に強力な部隊になる」
ラウラ「なるほど」
吉野大樹「うちの部隊の組織は第三四三をベースにしてるが、空母所属なので全部は・・・・ってどうした?」
ラウラ「知らない情報ばかり、頭パンクしちゃいそう」
吉野大樹「まぁ、そんなもんだからな。」
ラウラは熱心に部隊の組織や第三四三の事を語る大樹の話を聞いてたが・・・
情報量が多すぎて頭がパンクしそうになってしまった。
自分が知っている第三四三の情報、組織戦に関する事
知らない事ばかりかつ、覚えなくてはいけない情報ばかりで
頭が痛くなり、どこをどう覚えればいいのか分からなかった
そんな頭を悩ませるラウラに大樹はそんな問題と言った
更に・・・
ラウラ「そんなもんで済まされる話なんですかね?」
吉野大樹「まぁな。今すぐ全部覚える必要はない、少しずつやっていけばいい。」
ラウラ「少しずつ・・・か・・・・」
吉野大樹「完璧よりもまずは終わらせろ、終わらせてから何かを求めよ。まぁ曹長の求める人物像かな」
今すぐ覚えず、まず小さな目標を終わらせて積み重ね・・・・
自分が求める人材に近づけようと、ラウラは大樹に言われた。
一度に急に詰め込んでも覚える事が出来ない
一度に急に物事を成す事が出来ない
今のラウラは焦りすぎて、大きな失敗をしてしまう
副隊長の職に就く大樹はそれを危惧してラウラにアドバイスを送った
吉野大樹「覚えることは大事だが、少しずつでいい。」
ラウラ「少しずつですか?」
吉野大樹「少しずつだな、と言っても俺は話しすぎた.すまん」
ラウラ「あ.謝らなくても大丈夫ですよ」
覚えることに焦るラウラにアドバイスを送った大樹だが・・・・
熱心に語る事ばかり考えて喋った結果、ラウラが困惑した原因を作ったのは自身であり
少しずつ覚えればいいとアドバイスしたけど、人に物を言えないことをしたので
ラウラに一応謝り、自身の過ちを恥じた。
大樹から謝られたラウラだったが、気にしておらず
謝らなくてもいいよと、大樹に言った。
ただ
きちんと誠意に謝ったり、情熱的に熱心に話す姿の大樹は・・・
今まで出会ってきたタイプの人間とは違う
接してみて悪い感じはしないむしろ心地いいくらいだ
「お待たせしました、生ビールです。」
吉野大樹「ビールが来たようだな、まぁさっきの話はここまでにして飲もうか」
ラウラ「それもいいかもしれませんね」
そんな中、二人の元に生ビールが来た
真面目な話をしていたラウラと大樹だがビールが来た事により
二人の表情は和らぎ、目の前のビールを飲む事にした。
ビールを飲みながらラウラは大樹を見てある事を思った
ーこの人と一緒にいると何処か安心を覚える
ーもし実戦部隊で一緒になれば、上手く連携して戦えそう
など考えた
そんなラウラに大樹が
吉野大樹「うちの中隊に曹長のような方が配属されたら頼もしいな」
ラウラ「えっ」
吉野大樹「あっ・・・・すまん、独り言・・・・今のは聞かなかったことで」
うちの部隊に配属されたら頼もしいと言う発言をした。
大樹の発言に思わずラウラは顔を赤くした。
まさか大樹から自分が頼もしいと言われるとは・・・・・・
なんか嬉しいような恥ずかしいような・・・・
でも
こうして言われるのも悪くないし
大樹が初対面である私自身を頼りになると言われて嬉しい
ラウラは大樹の発言に対し好意的に受け止めた
もし自身が機種転換の訓練を終え可変戦闘機部隊に配属される事になったら
叶うのであれば大樹の部隊に配属されたい
目の前にいる大樹の姿を見てラウラは卒業後の夢を抱くようになった。
卒業したらラウラの希望に沿うような結果になるとは限らないが・・・・・
上官である茂人がラウラが大樹のいるアンサーズ中隊に配属させる前提で・・
訓練生であるラウラを育てている事実はこの時、二人は知る由もなかった