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※2階納戸兼ウォークインクローゼットの事例
※2階納戸兼ウォークインクローゼットの事例
実は間取りづくりで生活環境を整える為の
大切な「コツ」があります・・・・・。
そのコツのひとつが「収納」。
※一階納戸の事例(家族納戸部屋)
クローゼットや押入れと同じ
収納スペースでも、
間取りに「納戸」があると
物の出し入れはとても便利になります。
そもそも「納戸」とはなんなのか?
同じ収納スペースなのに
ネーミングが違うのはなぜなのか?
こんな疑問ありませんか?
納戸の役割や便利な使い方、
間取りづくりに役立つ「つくり方」色々と。
納戸は同じ収納スペースなのに
なんで名前が「収納」扱いで
考えないのか?
「納戸」と聞くと、
収納スペースとイメージされると思います。
もちろん間違いでは無いのですが、
納戸の他にも押入れやクローゼット、
床下収納、多目的ですが
ロフトも収納スペースです。
では、同じ収納スペースなのに
なんで間取りに書かれている部屋名は
「納戸」という別の名前で
あえて使い分けのように書くのか・・・・・。
その理由は、
納戸はクローゼットや押入れなどの
同じ収納スペースでも
広さや役割が少し違ってくるからです。
まず、収納というものを考えてみると、
収納とは使うための物を「一時的」に
しまう場所のことですが、
この「使う物」がポイント。
納戸の役割について詳しく・・・・・。
納戸の役割とは?
納戸とはなにか?
それは上記で書いた通りに「使う物」が違うという事。
「使う物」は
「頻繁に使用し日常的に出し入れする物」と
「季節的な物でそう頻繁に出さない物」に分けられます。
頻繁に出し入れしない物とは
どんな品々か・・・・・。
例としては下記のようなものがあると思います。
【頻繁に出し入れしない物】
季節ごとに使い分ける冷暖房機器
- 家具
- スポーツ・レジャー用品
- 年中行事に使う品々
- 客用の布団
- 座布団
- 装飾・美術用品の類
- いただき物でいつか使いたいと思っている品々
など、どこの家庭にもある物で、
これらは「たまに使う物」。
先に書いてしまうと、
納戸はこれら「たまに使う物」を
収納する場所に最適なスペース。
普段使う物を収納する場所に
これらの「たまに使う物」を置いてしまうと、
普段の出し入れが大変で
基本的に使い勝手が悪くなってしまいます。
また、収納する物も増えてしまうので
「どこにしまったのか忘れてしまった」
という不都合が起きる可能性もあります。
このように納戸の役割は、
季節的な品々や
記念品・思い出の品々など、
どうしても捨てられない物や
頻繁に出し入れしない
保管場所としてとても有効な
場所となります。
「日常的には使わないけどとても大切なもの」
を収納するのが納戸・・・・・。
そうなったときに「納戸」は
家の間取りを考える際に
どこにプランニングするのが最適か?。
勿論各家庭の内容によって
それらは随分異なりますが、
家に納戸があるととても便利。
でも・・・使いやすいかどうかは
どこに納戸をプランニングするかが
重要になってきますよ。
例えば、家の隅に
納戸を配置してしまうと、
アクセスが悪いことから
一旦物を収納してしまえば
出すのが面倒でしまいっ放しに、
なんてことになりますよね・・・・・。
納戸は便利な位置にある必要はありませんが、
家族共有の物を置くので
廊下など共有のスペースから
出入りできる位置にプランニングすると
理屈的には・・・・・最適。
また、可能なら1階と2階両方に
納戸があると便利です。
ただし、階によって
置く物を分けておくことが大切。
では、1階に置くと良い物、
2階の納戸で良い物について・・・・・・。
納戸は1階と2階で
置く物を分割するように考える事が大切。
1階と2階の両方に
納戸を設けている家なら
置く物を分けると
使い勝手がよく便利なスペースとなります。
では「階数によってどんな物を置けばいいか」?。
どの階数にどんな品を置くか
見分けるポイントとして
「季節によって周期的に使うことが決まっている物」と
「使うかどうか分からず出すタイミングが決まっていない物」で
分けるのが一般的かと・・・・・。
周期的に出す物を
2階に置いてしまうと、
その品を1階で使う場合は
下の階に下ろす手間が余計に
出てきてしまうので、
そういう品々は1階の納戸に
置くことをおすすめします。
間取り決めのときは
納戸の広さについてよく考えるべきで
納戸はどれくらいの広さが良いかというと、
実際には収納する物の量によって違ってきますよね。
しかし、あまりにも納戸が
狭くなるようならば、
無理して納戸にするのではなく、
他の部屋を広くとる方が暮らしやすくなります。
目安として、
納戸は物理的には3畳以上は欲しいところです。
2畳ほどの広さでは
納戸としては使いにくい広さです。
その理由としては、
物量によりますが
その広さでは物を出し入れする際に
人が通れるスペースの確保が難しいからです。
納戸として使える広さを考えるときは
「物を置くスペース」と「人が通るスペース」の
両方を考えなければいけませんから。
では、必要な納戸の広さ
やつくり方について・・・・・。
納戸の広さは狭すぎてはいけない、
ということを先に書きましたけど
寸法的な考え方を少し・・・・・。
納戸の寸法は
(幅)2,730mm×(奥行き)2,275mm×(高さ)2,300mmが
先ず一つの考え方・・・・・。
納戸に設ける棚は、
座布団置き場など
高所スペースを無駄なく使うために
吊り戸棚くらいにしておくように。
納戸のスペースは
細かく造り付けしないで
元々持っているタンスや本棚を
利用すれば十分だったり・・・・・・。
収納する物によっては
湿気に弱いのもあるので、
物が痛まないように
窓や換気扇の設置も視野に・・・・・。
また、窓や出入口の扉の配置には
気を付けるように。
タンスで窓を塞いでしまうような場所や
物を置きがちな部屋の隅には
窓を配置するのは避けた方がいいですよ。
これは出入口となる扉も
同じ考え方なので、
間取りづくりのときは
窓と扉の位置に注意が重要・・・・・・。
実際「ここのところ」は
住まい手さんの意識の中にも
結構気づかないところですので、
家が完成して初めて
気づくなんてことがないように
レイアウトをきちんと考えておく事が大切。
押入れもつくり方に一工夫すれば
使い勝手の良い収納に納戸ではなく、
変型したバージョンの
押入れをつくるというのも一つの方法です。
ただし、押入れをつくるときは、
従来の押入れのように「天袋」を
つくらずに襖を開けたときに
上や奥まで見渡せるようにつくるべきで、
天袋をなくす理由は、
天袋に置いた物が取り出しにくいため、
そのまま使わずに放置してしまう品を
生みやすくなるからです。
従来の押入れは
元々布団をしまうことを基準に
つくられていたために、
他のものが収納しにくいデメリットがあり
「押入れ用の収納グッズを使って対応する」
なんてことはありませんでしたか?。
ですから、押入れをつくるときは
物の出し入れがしやすいように、
襖を開けたときに
上や奥まで見渡せることができる
そんな「つくり」にしておくことが重要。
収納の違いと押入れの寸法で
押入れの天袋をなくすことにより
物の出し入れがしやすくなることを
書きましたけど、
ここで気を付けていただきたいのが「枕棚」。
天袋と枕棚はどちらも
収納スペースの上段に設ける棚ですが、
棚そのものが違います。
この天袋と枕棚は同じものと
混同されやすいですが、
天袋は奥行きが深く、
枕棚は奥行きが浅いものとなっているので、
この二つはまったくの
別物として理解してください・・・・・。
奥行きの浅い枕棚であれば、
押入れに設けても
上や奥まで見渡すことができるので、
上段に収納スペースをつくる場合は
天袋ではなく奥行きが浅い
枕棚を設置するように。
一般的に採用されやすい押入れの寸法は
下記のものがあります。
(幅)1,820mm×(奥行き)910mm×(高さ)2,300mm
(幅)1,365mm×(奥行き)910mm×(高さ)2,300mm
(幅)910mm×(奥行き)910mm×(高さ)2,300mm
※柱芯(柱の中心から計測した寸法)での寸法
※高さは天井高によって異なってきます。
真ん中に設置してある棚を「中段」といい、
床から約800mmの高さに設置、
中段から枕棚下までの高さを
約900mmにする事が多く、
下のスペースは床から中段下までの高さを
約800mmしてあると良い以下と思います。
物の置き方は
「よく使う物を押入れの手前に置く」
「普段使わない物は下段の奥や枕棚に置く」と
ある程度の共通ルールを決めておくように。
そうする事で「収納の整理整頓」が出来やすくなり
日頃の出し入れも便利で簡単になりますから。
納戸はクローゼットや押入れなどと同じ
収納スペースですが、
役割が少し変わってきます。
納戸の役割をしっかりと把握して
間取りの中で自分達の暮らし方を
イメージして検討すれば、
物の出し入れのときの苦労も
随分減らすことが出来て
整理整頓も簡単になり
生活感のイメージもシンプルにスッキリと
使い勝手よく変化しやすくなりますよ・・・・・。
収納のイメージをきちんと持つだけで
暮らしのレベルも随分改善されますからね。
意識のデザインを丁寧に大切に。
どんな暮らしの場面を
皆さんは意識しますか?
大切だと思いますよ、
日々の暮らしにも
そういう視野と感性と認識が・・・・・。
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