日曜・・・・・夜からは、奈良・橿原ロイヤルホテル・ラウンジでの
「ご相談者さん」との打ち合わせ・・・・・。
昨年秋からいろいろな段階を経て相談中なのですが、
これからは「見える化」していく段階。
中古の住宅を使ってのリノベーション。
そこには可能性もありますし、今朝の「説法」の話ではありませんが、
そこにしかない・・・・・「可能性」と「価値」でつくり出せるものがあります・・・・・。
「古家」だから出来る価値がありますからね。
方法論もいろいろとありますが、
一つのキーワードで「土足」という使い方のできる部分・・・・・。
考え方をロジカルに、垂直方向に深く掘り下げつつも、
ラテラルに・・・・水平方向へも思考を広げていきますよ・・・・・・。
「場面」も使い方次第だということに気づけば
リノベーションが完成して、その段階からも
「広がり」と「場面での時間の流れ」はつくり出せます。
実は・・・・こちらの計画でも「魔法の壁」はあるのです・・・・「カタチ」を変えて、
「本質」は変えずに・・・・・。
朝から少しだけお休みをいただき、
住職の説法を拝聴させていただきました・・・・・・。
人間の2つの大きな欲求の事。
その欲求を総称して「価値」と呼びつつ、その「意味」と、
同じものでも見る人・聞く人・そのタイミングにより「異なるもの」になるという・・・・・。
人はその「情報」をどのように感じ取るのかで変わるのですよね。
「豊かさとは何か」、「価値とは何か」を普段から考えていますが、
今日はいつも考えている事より、もっと「深い部分」の話しを「心理」・・・・「茶道」で表現し、
教えていただきました・・・・・・。
計画中の住まい・・・CGにてシミュレーション中。
いろいろな段階を一歩一歩進むように同時にいろいろな準備も進めているところ。
その中の「大事な部分」を進めるための検討もしている最中。
特徴的な住まいですが、
その特徴を生かすことができるような検討を・・・・・。
一般的には「フォーカルポイント」と呼ばれる目線が集中する場所を
計画する場合は、一か所にしぼり、
狭さを解消したり、見せたくない場所や逆に見せたい場所に
視線を誘導するためにつくりだすのですが、
今回は一つのスペース・・・・LDKの「二か所」にフォーカルポイント。
目線を逆の意味でコントロールするように考えています。
その「間」を視線が抜けるような意識で「奥行き」をつくりだす、
ある意味窓近くで計画するような「額縁効果」をつくり出すような・・・・・・。
風景を切り取り、絵画のようなイメージで見せるもの。
そんな「錯覚」で感覚的な奥行きをつくりだすように計画していますよ。
階段部分がある意味・・・・「生まれる」ことにより、
物理的なスペースが狭くなるので、
それを補いつつも新しい価値を作り出せるように・・・・・・。
家具のレイアウトも工夫して、ポイントをつくり、壁を利用し、
床の見える面積を広く確保できるように。
階段手すりと壁の奥行きを計画的に考えることで、
「図書館」も作り出せるように・・・という計画。
そんな場所が生まれることで
「空間のつながり方」と「暮らし方」も変化が生まれますよ。
沢山の要素を様々な角度から観察して・・・・実践中。
手すりも「低さのある壁」としてとらえることができれば、
その価値の用い方も可能性がありますよ。
低い壁と高い壁の使い方でここにも・・・・・「魔法の壁」。
そして「明るさ」のコントロールで感覚的な「広さ」をつくる工夫。
住まいのプランの在り方には家族の暮らしそのものを
考える必要がありますよね・・・・・。
暮らしをしていくうえでの「住む」という行為そのもの。
そのあたりを「無視」して理想や憧れだけで考えてしまうことは
「不自由さ」を生み出す第一歩になってしまうこともありますからね・・・・・。
柔軟さを考えつつ、日常をそのまま持ち込めるような住まいに。
そして・・・・生活バランスとの調和。
そこは本当に大切な部分。
部屋別の収納と、集中的に設ける収納の使い分けで「暮らし」
にも余裕が生まれるように。
そんな計画でスタートしていますよ。
Yさんの住まいは・・・・・。
天井に隙間をつくりつつ、
壁面の収納にバランスを考えていますので・・・・・。
一つの案として「中庭」のようなスペースを設けて、
周囲に収納壁をつくりだす、そんなイメージです。
それだけで「使い方の自由度」はアップしますからね。
クッション的な収納と「壁」そして天井と壁の隙間を上手に使って
「余白」を生み出し、閉鎖的にならないように・・・・。
その「余白」部分に「ガラス」を使うか「空間だけ」で整えるかは、検討中ですよ。
「緩衝帯」としての「余白」・・・・・。
今日は一日移動での打ち合わせで、
住まいのプランや設計をする日ではなかったのですが・・・移動中もいろいろアイデアを
空き時間の間に考えていますよ・・・・・。
部屋の区切り方とかでも、いろいろと・・・・・。
ガラスを上手に使うことで広がりをつくりつつも、仕切ることができるように。
狭い空間や区域の場合、特に意識しますよね。
そうではない場合でも「位置関係」によって考えたり。
壁そのもので仕切ってしまうことによる「圧迫感」をなくす場合、
その手法としての「ガラス」での仕切り・・・・・。
ガラスの種類にもよりますが、
「半透明」だったり・・・ゆるく透ける感じでの「型板ガラス」と呼ばれるガラスなどで。
ガラスの仕切り・・・・向こう側をなんとなく「想像」させる
仕切りがあることで、広く感じますよ。
ある意味「格子」のような存在に。
今回はある住まいの計画でも用いる予定をしていますから・・・・・。
昔よくあった「シーン」を「現代的」につくりだすように。
その仕切りがあることで「区分」と「一体化」を同居させるように・・・・・。

おはようございます…今日は朝から奈良県庁へ書類の仕事…。
建築には、イロイロな流れで手続きがありますからね。
奈良公園付近は…春の風景です。
住まいづくり、いろいろな案を考えますが、
その計画敷地や家族の暮らし方、生活の環境は世帯構成・・・・趣味嗜好などにより、
家そのものは異なってきます。
近隣のロケーションという要素も多いですね。
二世帯住宅という計画の中でもそういう部分はあります。
狭小地や採光が期待できそうにないロケーションや二世帯住宅の場合などで、
二階部分や場合によっては三階部分にキッチンスペースをつくったりします。
使い勝手もそうですが、
目に見えない問題を解決することも忘れてはいけないですよね・・・・・。
たとえばですが、調理中にでる「ゴミ」や飲料水やお酒などの空き瓶、空き缶。
そのまま置いておくと「におい」が気になりますよね。
特に「オープン」なキッチンの場合は・・・・・。
男性目線で考えると気づかないことは多いですよ。
気を付けたいところ。
小さくても少し「ストック」のきくスペースや、勝手口の代わりにサービス的なバルコニーなど。
収納や冷蔵庫との位置関係も、調理や片付けの「流れ」・・・・作業動線を考慮しておくことで、
日ごろの調理もスムーズになりますし、
広さだけが使いやすさに直結するわけではありませんからね。
料理や日常の動きをシミュレーションしておくことが大切ですよ。
ゴミ置き場までの動きも・・・・・。
一階ならばまた方法も変わりますけどね。
勝手口との位置関係に・・・・・・。
おはようございます・・・・・・今朝の奈良吉野は少し曇り空・・・時々晴れていますが、
今日は暖かくしてお越しくださいね・・・吉野へ。
夜はまだまだ冷えるので油断できませんね。
気持ちは毎日温かくしていたいものです・・・・・。
さて、昨日の夜は住まい手さんのご自宅へお邪魔させていただき、
住まいの新築打ち合わせを・・・・・。
Yさんの住まい。
(仮称)光の路とポップのある店舗併用住宅新築工事の計画。
前回のプレゼンテーションや打ち合わせの際に、
手渡していた「プラン」とプレゼンテーション資料の空いたスペースの部分に、
住まい手奥様が一生懸命「伝えたい想い」を絵にしてくださっていました。
計画ではLDKの一部に造り付けの「造作」としてデザインする
テレビボードをつくりのですが、
プレゼンテーションで作成した「室内パース」・・・内観完成予想図を参考に、
一生懸命手書きでイメージを伝えようとして。
散らからない「収納スペース」としての計画。
テレビを置く部分だけを凹ませて、その他の部分は張りをつくり、
奥行き感をだして、その部分に扉を付けて収納可能なスペースに・・・・・。
リビングで使う雑貨や家事で使うちょっとした文具などもしっかりと収納できるように。
なるべく「物を置いた状態」にならない工夫として「隠す壁」。
そういうイメージですね。
但し、そんな引き出しがこの壁にあることが望ましいというだけで、
「本質の部分は先生にお任せしますのでデザインをよろしく願します」ということでのご相談。
動線を考えた機能的な配置として、
ダイニングスペースでの家事のプラスになるように、
そして「壁面」だからできることを考えて・・・・・。
可動棚という仕掛けをつくり、空間を無駄なく使いつつ、
使いやすく、片付けしやすいような工夫を考え中。
勿論デザインも・・・・・。
高低差を上手に利用できる工夫を盛り込みますよ・・・そして「空間」としての役目も
キチンと持たすことができる工夫を・・・・・・。
間接照明を使い、奥行きをデザインとしても取り入れつつ、
家具を置かずに空間を上手に使うことができるように。
「幅を決めること」と「ラインを上手に活用する」ことがポイントになりそうです。