奈良県の建築家が日々思う設計事務所の家づくり日記、住まいの設計や住宅設計、注文住宅、注文建築、暮らしの事、収納の事

住宅の設計・リフォーム、暮らしのデザイン提案を家具や生活習慣まで丁寧に考えています。

インテリアの効能を考えながら暮らしを丁寧に感じる空間の提案構成に灯りの存在をイメージする事、ルイスポールセンの程よい灯りを感じながら過ごす人の感度を上質に設計するデザインの奥深さ。

2024年10月23日 | 建築家 設計の仕事 監理の仕事

ルイスポールセンの

程よい灯りを味わいながら

奥深さを感じる暮らしの提案。

※インテリアセレクトショップにて

 

ルイスポールセンとは

1874年に設立した

デンマークデザインの

高級照明ブランドです。

※インテリアセレクトショップにて

 

卓越した照明を提供するように

デザインされたランプは

高品質の材料から製造され

生涯にわたり

利用できるように

作られています。

※実際の採用事例

 

インテリアや

ドラマがお好きな方であれば、

見たり聞いたりした事は

あるのではないでしょうか?。

 

デンマークは

ヨーロッパの中北部に位置し

スカンジナビア半島の南端で

大小約500からなる小さな国です。

 

観光旅行や

インテリアでも人気の

北欧4ヵ国の中で最小の国です。

 

面積は日本の九州とほぼ同じ

約4万3k㎡で、

人口は約570万人(兵庫県で約545万人)。

 

首都はコペンハーゲンで

色鮮やかな

美しい建造物が

街並みをデザインしています。

 

有名な童話のマッチ売りの少女や

裸の王様、

組み立てブロックの

レゴでも知られ、

世界中の人々から「おとぎの国」と

言わる自然溢れる豊かな国です。

 

そんな魅力ある国で

144年間も愛され続けた

照明ブランド

「ルイスポールセン」の照明についても

インテリアのご相談を

いただく事も多いので

このブログでもよく紹介していますが

先週は3組から

ルイスポールセンの照明につて

インテリアの新規ご相談をいただいたので

再度「ルイスポールセン」の照明について

書いてみたいと思います。 

 

Louis Poulsen(ルイスポールセン)とは

1874年に創業した

デンマークの照明ブランド。

 

ルイスポールセンの

デザイン手法は

形態は機能に従うという

北欧・デザインの

伝統にもとづく製品づくりで

行っています。

 

単に照明器具を

デザインするのではなく、

光を通じて

人にとっての居心地の良さを

追求しています。

 

既製品の多くは

建築プロジェクトの中で

誕生したものがあります。

 

それぞれの空間のシーンに合わせ

デンマークの

著名なデザイナーや

建築家とコラボレーションし

名作が作られています。

 

Louis Poulsen(ルイスポールセン)の魅力

ルイスポールセンの魅力は3つ

・シンプルで普遍的な美しいデザイン

・高品質な材料

・上質な光をつくりと心地よい空間を生み出す

 

ルイスポールセン社の

照明に共通するものは、

シンプルで

北欧の柔らかなデザイン。

 

洗練された

存在感を放ちつつ

自然と空間に

馴染むように作られているのが

特徴です。

 

素材の品質が

光の質に影響を与える考えから

すべて厳選された

高品質の素材を使用して

製造されており

国内製造施設で

慎重に製品管理されています。

 

デザインの裏には

光の出方を計算し

美しい光の中で最も

障害となるグレア(まぶしさ)が

直接見えないよう

計算された構造になっています。

 

そんな考えを提唱したのが

デザイナーの

ポール・ヘニングセンです。

 

出典:ルイスポールセンPH

近代照明の父と呼ばれた

ポール・ヘニングセンは

1894年生まれの

デンマーク・コペンハーゲン出身の

建築家兼照明デザイナーです。

 

伝統的な機能主義建築を

キャリアのスタートとした後、

彼の興味は

照明分野に移っていきました。

 

ルイスポールセンとの協働は

1925年に始まり、

後の「PH5」は1958年発売以来、

時代を超えて

世界中の人々に愛され続けます。

 

ルイスポールセンのデザインポリシー

ルイスポールセンは

形態は機能に従うという

スカンディナビア・デザインの

伝統にもとづく

製品づくりを実践しています。

 

シカゴの建築家、

ルイス・サリヴァンが説いた後の

モダニズムの元となる

考え方です。

 

これは機能の側面が満足されれば、

美しさは自然に

そして必然的についてくるということを

意味しています。

 

世界のポルシェの

デザインポリシーにもなっています。

 

まさに

移り変わる流行を追うよりも、

普遍的な美しいスタイルということです。

 

ルイスポールセンの代表作

PH5

 

ポール・ヘニングセンは

対数螺旋を用いて

PHシリーズをデザインします。

 

対数螺旋とは、

貝殻など自然界でも多く見られる

カーブのことで

建築や芸術でも

実は数多く取り入れられています。

 

独特のカーブを採用したシェードと

内部の反射板を

精巧に組み合わせた

デザインになっています。

 

中心に「光源」を置くことで

効率よく光を反射して、

ライト全体が

光っているように見えます。

 

ヘニングセンは

PH5の開発にあたって

光の色にも着目しました。

 

器具の内部と

リフレクターを赤と青で彩色し、

白熱球の光の色味を

補正することで、

温かさと爽やかさを

同時に演出することに成功しています。

 

見た目の美しさと

実用性を兼ね備えた照明として

大変評価されています。

 

PH5の仕様

サイズ・重量・色の展開について

サイズ(mm):500(幅)×267(高さ)/質量1.8㎏

PH5の5は直径500mmということです。

色は17色展開しています。

 

テーブル面からの高さは、

個々の好みや

空間の質などにもより

異なりますが

大凡600が平均値かと思います。

※推奨されています

 

PH5よりも

少し小さい『PH5MINI』もあります。

 

PH5に対応できる

テーブルのサイズは1500mm~1600mmと

言われています。

 

最近では

空間のニーズが変わり

リビングを大きく取る方も

増えて来ている為、

それ合わせて

テーブルサイズも1800mm~2000サイズが

一般的になっています。

 

デンマークでは

手元を明るくする考えがあり

キッチンでは

ペンダントライトを吊るすケースが

多くみられます。

 

スポットライトの感覚。

 

アイランドキッチンに

PH5MINIを2つ吊ると

空間も可愛くなります。

 

照明の存在はすごく大きくて

僕自身もインテリアコーディネートを兼ねながら

間取りの提案設計を行うため

要素として照明の意味を

事前にいろいろな角度から

ご提案させていただくように

していましす。

 

トルボー220

 

「トルボー220」は、

シンプルで洗練されたデザインと、

優れた光の

拡散能力を持っています。

 

その円筒形のデザインは、

どんな空間にも

自然に溶け込むと同時に、

空間にアクセントを加える

存在感を放っています。

 

高い品質の材料と

絶妙なバランスの取れたデザインにより、

長く愛用されることが

保証されています。

ルイスポールセンの「トルボー220」は、

モダンでありながら

時代を超えた

普遍的な美しさを持つ

照明器具です。

 

そのシンプルながらも

存在感のあるデザインは、

どんなインテリアにもマッチして、

長く愛されています。

 

トルボー220の仕様

サイズ・重量の展開について

サイズ(mm):220(幅)×375(高さ)/質量1.5㎏

220も直径ということです。

 

トルボーもPH5と同じで

少し小さいトルボー

150があります。

 

 

ルイスポールセンのスタンド照明

※インテリアとして整えるスタンド照明の配置デザイン

 

スタンド照明は

特に注目される

カテゴリとなっていて、

これらの照明は、

その独自のデザイン哲学と

高い機能性によって、

世界中の多くの家庭や

施設で利用されています。

 

ルイスポールセンのスタンド照明は、

シンプルで

洗練されたデザインが特徴。

 

しかし、

そのシンプルさの中にも、

細部にまでこだわった

デザインが詰め込まれています。

 

独特の形状や曲線は、

空間に繊細な影を作り出し、

部屋全体の雰囲気を高めます。

 

ルイスポールセンの

スタンド照明は、

一つ一つが独立した

アートワークのような存在です。

 

例えば、

ルイスポールセンの

代表的なスタンド照明である

PH 3/2は、

三層のシェードが特徴的で、

光を均一に拡散することで暖かく、

かつ柔らかい照明を生み出します。

 

このような独自の光の取り入れ方は、

ルイスポールセンの

デザインの一貫性を示しています。

 

また、

ルイスポールセンのスタンド照明は、

耐久性や

メンテナンスの容易さも

考慮されて設計されています。

 

質の高い材料と

洗練されたデザインが

組み合わさることで、

長く使用することができる

耐久性を持ち合わせています。

 

ルイスポールセンの

スタンド照明も

ペンダントライトと同じく

独特のデザイン哲学と

高い機能性を併せ持つことから、

世界中の多くの人々に

愛され続けています。

 

これらの作品は、

照明としての役割だけでなく、

インテリアの一部としても

空間を魅力的に彩っています。

 

他にもAJシリーズも

人気なスタンド照明です。

 

照明と言えば、

建築に付随しているイメージかもしれません。

 

しかし、

スタンド照明という存在も

すごく良いと思います。

 

北欧と日本の食文化の

違いから考える照明計画。

 

北欧では食卓の明かりは

50ルクス~100ルクスと

言われています。

 

一方日本の食卓では

300ルクス~500ルクス以上で

照明計画を行います。

 

そうすることで

食材は美味しく見える

とされています。

 

※ルクスとは明るさを表す指標で、

数値が大きいほど明るいとされています。

 

 

ルイスポールセンPH5の

リプロダクト品の存在。

 

リプロダクトとは、

デザインに関する

権利の期限が切れた製品を

正規品に近い形で

デザインされた

復刻・再生産することを言います。

 

そのような商品は

ジェネリック家具とも

いわれていますが

リプロダクトの普及で、

より多くの人が

気軽にデザイナーズ家具を

楽しめるようになりました。

 

リプロダクト品のメリット

・安価でデザイナーズ家具を楽しめる

・販売店が数多く存在

・国内生産のものが多い

しかし、

ジェネリック家具が普及すると

デメリットも出てきます。

 

 リプロダクト品のデメリット

・作品自体の価値が下がる

・ディテール部分は本物に劣る

・耐久性が落ちることがある

・粗悪品も紛れている

 

リプロダクト品の特徴や

メリットデメリットもありますが、

やはりデザイナーが手掛けた名作は

素材や技術だけではなく、

作り手の想いや

物語がいっぱい詰まっています。

 

作品がもつ本来の価値は、

価格には代えられません。

 

それは本物を長く愛用し

愛着が溢れ初めて

気づくことかもしれません。

 

一時的なものでは無くて

普遍的な美しさは

どの時代でも愛され続け

長く使われます。

 

料理を美しくみせ

家族を照らす役割を担う

照明は

家族を温かく包み込むような

役割を果たします。

 

明るさだけではなくて

雰囲気による濃淡も照明と空間の

効能によるものです。

 

良いと感じる過ごすシーンを

思い浮かべてください。

 

どんなシーンにどのような明るさが

心地良いですか?。

 

明かるさだけではなくて

灯りの効能は本当に

様々なシーンで大切なものです。

 

住宅を新築したり

リフォームを行う際には

照明器具の効能を思い浮かべて

空間をイメージする事も

大切な家造りの考え方だと思います。

 

暮らしのシーンに

灯りとの距離感も丁寧に。

 

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奈良県橿原市縄手町387-4(1階)
https://www.y-kenchiku.jp/
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