楽しいブログ生活

日々感じた心の軌跡と手作りの品々のコレクション

椿(あるいは花)のはなし

2010-04-03 12:24:10 | 季節の花

昨日、赤いシャクナゲが気になって仕事帰りに実家に寄ってみたら、当の花はまだ固そうな蕾でした。
代わりにあでやかに咲いていた大ぶりの紅い椿を撮ってきました。
地の上にもドキッとするような艶めかしさをかもして「落ち椿」がいくつか。
考えてみれば、花の種類によってその観賞のあり方には差が出てきますわね。
ぱっと咲いてぱっと散る潔い桜などは、風にあおられ、道を走る花びらの乱舞や風が凪いだ時に散り敷いたその花びらまでも日本人なら愛でているはず。
あるいは、朝には白い花が、午後になるとだんだんピンクにかわり、夕方から夜にかけてさらに赤くなり、翌朝にはしぼんでしまう酔芙蓉あたりは、酒飲みの顔がだんだん赤くなってくることにたとえて、「酔う芙蓉」とつけられた名前なんだとかも聞きますが、ロマンチックな友人はまるで女の一生を見るようだとも評してました。
概して花は女性に例えられるものですが、首ごと落ちる椿にしても、薄幸な女性のイメージと重ねてしまいがちで、なまじ美しいその色鮮やかさがかえって悲しみを想起させてしまうように思います。
いずれにしても「花の命は短い」故に愛さずにはいられない。
百花繚乱のこれからの季節といえどもその定めからは逃れられません。
ま、生きとし生けるものすべてに言えることではありましょうが。(なんちゃって)
コメント
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