楽しいブログ生活

日々感じた心の軌跡と手作りの品々のコレクション

文学書道館「芸術・文化を語る」

2010-11-06 21:34:54 | 日記

高校時代の同級生から標題の第4回(全4回の最後)講座が今日開催されるのだが、講師が同級生の作家「殿谷みな子」さんだからぜひ聞きに行こうとお誘いを受けた。
演題は「徳島という土地と私の小説」というもので、以前このブログでも触れた彼女の最新の作品「私の祖父の息子」周辺の話が中心であったろうか。
多分作家というのは作品で勝負するもので、話芸に秀でるというのはまた別の才能が必要になってくるのだろうと感じたが、内容にはいくつか興味深いものが散りばめられていた。
ひとつ、彼女は鷲敷町丹生の生まれなのだが、丹生は水銀朱という鉱物の産地で丹は掘り下げる穴を表しているらしいということ。(チリ鉱山の事故が記憶に新しいところですが・・・)
ひとつ、夫君(作家の石川好氏)に伴い秋田で生活していた際にはカルチャーショックを受けたという。
例えば、かの地では神棚のすぐ下に仏壇があること、徳島では山は緑だが、かの地では秋ともなると全山が紅葉する・・・
そういう原風景を持つ人間はそれとは違う原風景を持つ人間とは当然感性が違ってくるだろうといった話。
それとちょっとびっくりしたのが、川端康成(かわばたやすなり)をかわばたこうせいと言ってたこと。
えっ?「こうせい」と言ったりもするんですか。講演後30分ほど質問コーナーがあった時、聞けば良かったんだけど、その時はピンときてなかったんですね。
「山の音」の作者ということで、(ああ、かわばたやすなりか)とぼんやりが合点がいった有様だったので・・・。
で、彼女がしきりにその「山の音」を怖い作品だと言ってたので、帰りに羽ノ浦の図書館に寄って検索してもらい、あれば借りて読もうと思ったのですが、残念ながら羽ノ浦には在庫なし。
別の図書館でまた探してみます。
実はわたくし以外の主だった同級生たち(ほとんどが男性陣)は彼女を囲む飲み会へと移行していったようなので、後日談で面白いネタが手に入れば、またご紹介します。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする