日本の河川では外来種のブルーギルやバスの増殖で頭を悩ませていますが、アメリカでは逆にアジアから来た魚が釣り人を悩ませているという話です。
【邪魔だぜ このコイ~跳躍するシルバーカープ、釣り人悩ます】
ミズーリ川流域で繁殖したアジアン・シルバーカープが、モーターボートで移動する釣り人の脅威となっている。エンジン音などに反応して、水面から最高8フィートも跳び上がる習性があるからだ。
ウォール・ストリート・ジャーナルによると、シルバーカープは1960年代に米国に輸入され、強い繁殖力で生息数が大幅に増えた。体重20ポンド程度にまで成長し、ボートを出すたびに魚の飛び込み、跳び越しに悩まされるという連邦地質調査所の魚類学者デュアン・チャップマン氏は、シルバーカープを「泥だらけのボウリング球」と形容する。
米魚類野生動物局は、「モーターボートに飛び込んで乗員にけがをさせ、設備に損傷を与える」との理由でシルバーカープの輸入禁止を提案している。しかしチャップマン氏ら魚類生物学者は、そんな対策は生ぬるいとして、国民にシルバーカープを食べさせて生息数を減らすよう勧めている。
シルバーカープはえさを見つけるのがうまく、米国産の魚より早く繁殖する。この魚を長年研究してきたチャップマン氏は、その生命力の強さと、釣り針はもちろん網にも容易にかからない賢さに舌を巻く。一方でその危険性も身をもって認識しており、「一瞬にして全米のシルバーカープを殺せる方法があるなら、迷わずにそうするよ」と語った。
調理法にもよるが、シルバーカープはフライドチキンに似た味が楽しめるという。チャップマン氏の同僚で中国出身の生物学者ニン・ワン氏は、「中国人は頭からしっぽまで食べてしまうほどこの魚が好き」と説明した。チャップマン氏も、食べてみたらナマズよりおいしかったという。
しかし、シルバーカープは簡単には米国の食卓に並びそうにない。米国では、1800年代から生息しているほかのコイ科の魚ですら、食べる人は少ない。さらにシルバーカープには全身に骨が多いため、下準備を嫌がる人も多い。
それでも、アーカンソー大学が最近行った調査では、缶詰にしたシルバーカープの評判はツナやサケよりも上々で、すり身にして商品化するための工場の運営を計画し、投資家を待っている人もいる。
【邪魔だぜ このコイ~跳躍するシルバーカープ、釣り人悩ます】
ミズーリ川流域で繁殖したアジアン・シルバーカープが、モーターボートで移動する釣り人の脅威となっている。エンジン音などに反応して、水面から最高8フィートも跳び上がる習性があるからだ。
ウォール・ストリート・ジャーナルによると、シルバーカープは1960年代に米国に輸入され、強い繁殖力で生息数が大幅に増えた。体重20ポンド程度にまで成長し、ボートを出すたびに魚の飛び込み、跳び越しに悩まされるという連邦地質調査所の魚類学者デュアン・チャップマン氏は、シルバーカープを「泥だらけのボウリング球」と形容する。
米魚類野生動物局は、「モーターボートに飛び込んで乗員にけがをさせ、設備に損傷を与える」との理由でシルバーカープの輸入禁止を提案している。しかしチャップマン氏ら魚類生物学者は、そんな対策は生ぬるいとして、国民にシルバーカープを食べさせて生息数を減らすよう勧めている。
シルバーカープはえさを見つけるのがうまく、米国産の魚より早く繁殖する。この魚を長年研究してきたチャップマン氏は、その生命力の強さと、釣り針はもちろん網にも容易にかからない賢さに舌を巻く。一方でその危険性も身をもって認識しており、「一瞬にして全米のシルバーカープを殺せる方法があるなら、迷わずにそうするよ」と語った。
調理法にもよるが、シルバーカープはフライドチキンに似た味が楽しめるという。チャップマン氏の同僚で中国出身の生物学者ニン・ワン氏は、「中国人は頭からしっぽまで食べてしまうほどこの魚が好き」と説明した。チャップマン氏も、食べてみたらナマズよりおいしかったという。
しかし、シルバーカープは簡単には米国の食卓に並びそうにない。米国では、1800年代から生息しているほかのコイ科の魚ですら、食べる人は少ない。さらにシルバーカープには全身に骨が多いため、下準備を嫌がる人も多い。
それでも、アーカンソー大学が最近行った調査では、缶詰にしたシルバーカープの評判はツナやサケよりも上々で、すり身にして商品化するための工場の運営を計画し、投資家を待っている人もいる。