突然、けたたましい着信音が私のスマホとあーちゃんの携帯で同時に鳴りました。
13日(日)午前9:10、BOSOへ向って車を走らせていました。運転中だったのでびっくりです。
「河川氾濫のおそれ、警戒レベル4相当」との国交省関東地方整備局からの緊急速報メール。こんなメールが届くんだということを初めて知りました。
内容は『利根川の「芽吹橋(野田市)」付近で水位が上昇し、避難勧告等の目安となる「氾濫危険水位」に到達しました』とのメールでした。
後で調べてみると「プッシュ型配信」と言って、受信者側が要求しなくても発信者側から氾濫危険情報(レベル4)及び氾濫発生情報(レベル5)情報が配信される仕組みとのこと。
多摩川や千曲川などが氾濫し、大変な事態になっているとの報道を目の当たりにして、ひょっとすると利根川もやばいかもと不安になりましたが、決壊せずに済んで一安心です。
14日(月)に帰宅し、利根川の様子を見に行ったら驚きの光景が広がっていました。
利根川(通称:坂東太朗)は日本最大の流域を持つ川で、大雨が降った直後よりも翌日あたり、水位が上昇し始めます。そして、時によっては、田中調節池の広大な田畑に越流堤を越えて利根川の水が一気に押し寄せます。
このようなことは過去に何度か起きているようですが、傍で見るは初めてです。
この写真の田んぼ(田中調整池)が水没。奥に見える堤防が利根川本川の堤防です。距離にして500m以上あると思います。(右の橋梁:つくばエクスプレス、左の橋梁:常磐自動車道)
洪水を一時的に貯留し、洪水の最大流量(ピーク流量)を減少させることにより、下流部の水位を下げ、氾濫を防止するものです。平成13年の洪水時には3つの調整池で下流(取手地点)の水位を約70cm低減することができたとのこと。
河川の水位が上昇すると、「越流堤」と呼ばれる高さの低い堤防を越えて水が「田中調節池」に流入する仕組みです。(左に見える橋梁はつくばエクスプレス)
普段は農地などとして利用されていて、大洪水の時だけ、灌水するようになっています。稲刈りが終わった後('19.9.5撮影)
「Tonerico Cafe」(柏市船戸)('19.1.14撮影)からの眺望。右岸、94.6km付近
今日のニュースでは、長野や宮城など7県の47河川66ヶ所で堤防の決壊が確認されたとのことです。
被災された皆様には心からお見舞い申し上げます。
≪利根川上流ではこんなことが≫
来春完成予定の利根川上流の吾妻川で試験貯水中の「八ツ場ダム(群馬県長野原町)」が12~13日にかけ、台風19号による記録的な大雨の影響により、一昼夜でほぼ満水になったそうです。水位は54m上昇。
今月1日からの「試験貯水」では3~4カ月で満水位まで水を貯める予定でしたが、天候次第であと数日で満水になる可能性があるとのこと。(八ッ場ダム上流側:’17.7.14撮影)