「カキ(柿)」の続きです。
<完全甘柿> 渋が元々少ない品種で樹になった状態で成熟とともに渋が抜けていくもの。
’オキツケイフユウ’(’興津系富有’) 主な産地:静岡県
味は良いが見た目が悪い「興津」と、甘柿の代表の「富有」との交配品種。
’ゴショ’(’御所’) 主な産地:奈良県 江戸時代初期頃、大和国御所にて突然変異で生まれた「完全甘柿」
それまで日本には渋柿しかなかったので大変重宝された。
’タイシュウ’(’太秋’) 「富有」に「IIiG-16」を交雑して育成した極大果の品種。
果実が320g程度と著しく大きく、果肉は柔軟・多汁で高食味を呈する。果皮色は鈍い橙色。
<不完全甘柿> 種子が多く入ると渋が抜けるもの。
’トヨオカ’(’豊岡’) 主な産地京都府、奈良県
隔年結実性ですが、多く果実をつける。
<不完全渋柿> 種子が入っても渋が一部に残るもの。
’ダモウバン’(’大磨盤) 中国の柿で磨盤とは石臼のこと。
果実の上部に窪みが一周あり、名前の通り石臼のように見える。
’ゼンジマル’(’禅師丸’) 主な産地:神奈川県 1214年代に王禅寺の山中で発見されたとされている。
その地域で盛んに栽培され、現在の地名「柿生」が生まれた。
<完全渋柿> 種子が入っても渋が抜けないもの。熟柿になれば渋は抜ける。
’アタゴ’(’愛宕’) 主な産地愛媛県 最も遅くに収穫できる最晩生の品種。
病気に強く、豊産性が高い品種。干し柿に適した品種。
’カガワゴバン’(’香川碁盤’) 香川県の讃岐で古くから栽培。
側面に4箇所の切れ込みが入り、碁盤の脚のように見えることから名づけられた。
’タクラ’(’田倉’) 大阪府で古くから栽培されている品種
’サイジョウ’(’西条’) 広島県の西条で13世紀頃につくられたと考えられている。
縦に4本の深い溝があり、それに沿って4つに切り分けてから、皮を剥く。
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