冬の今、木の枝をよく見ると、硬い皮に包まれた冬芽がついています。
クロモジの冬芽。とがっているのがの葉芽で、丸いのが花芽です。
古くから楊枝の材料に使われてきた「クロモジ(黒文字)」(Lindera umbellata var. umbellata)
名前の由来は、樹皮にできる黒い斑点を文字のように見立てたことからと言われています。
古くから若皮の一部をつけて作る手製の楊枝は、樹皮に黒い斑点があって体裁がよく、仄かな良い芳香があるので、和菓子や料理に添えられる高級爪楊枝として今でも愛用されています。楊枝自体も黒文字と呼ばれる。
よい香りのもとは”クロモジ油”と呼ばれ、枝葉からは精油をとって、香水・石鹸・化粧品などの香料に用いる。
クスノキ科クロモジ属の落葉低木 樹高:2~6m。分布:本州~、中国
3~4月、葉の展開と同時に、葉腋から出た散形花序をつけ淡黄緑色の小さな6弁花を多数つけます。
枝は若いうちは緑色、古くなると灰色になる。
葉は枝先に集まってつき、長さは4~9cmで薄い洋紙質。秋には黄葉します。
果実は液果、光沢のある球形で直径5~6mm、9~10月に黒熟する。雌雄異株。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます