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昭和の釜

2018年02月04日 | 古民具っていいなぁ。
古い鉄製の「羽釜」です。重さは判りませんが大変重い物です。17~20Kgはあるでしょうか?
竈(かまど)にかけるために、まわりにつばをつけた飯炊き釜のことです。
羽釜の「羽」の文字はお釜の「つば」を指します。
鉄製が多いようですがアルミニウム製などもあります。

今では全くと言っていいほど使われず、昭和の遺物になってしまいました。
私が子供のころはどの家庭でも羽釜でご飯を炊いて、羽釜を置いた竈の下に薪を入れて火を着け、
竹の棒(火吹竹)から息を吹き込んで火力を調節しながらお米を炊いていました。
羽釜は熱伝導率が高いので、火力が弱くても全体に火のまわりが早く、ふっくらとした美味しいご飯を炊くことができました。

今新品の鋳鉄製の羽釜を購入しようと思うと、同じくらいの大きさ物で8~9万円くらいはすると思います。
更に木製釜蓋(かまふた)が1万円近くすると思います。

最大の炊飯容量は7~8升位ですが、冠婚葬祭の時の飯炊きに使用したのでしょうか?
つばよりも下に、ご飯が炊きあがるようにすると熱がうまく通り、美味しいご飯が炊けるそうです。
サイズは口径51.5m、つば外径60cm、深さ39cmです。


こちらはアルミの「平釜」です。底が浅く口が広い形状の釜。

さつま揚げなどの揚げ物、佃煮、麺茹でなどに使われます。 筍を煮るのにちょうどよさそうです。

新品を買うと1万円以上するようです。(釜蓋の厚みは3㎝で、材はアラスカヒノキ)

サイズは外寸57.5cm、深さ20cm、胴内寸47cmです。

作りは良いとは言えませんが木蓋もあります。


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