goo blog サービス終了のお知らせ 

田舎へ行ってご/見てご!

二地域居住(田舎暮らし)、花・写真、古民家めぐり、カード収集、旅、日々のあれこれなど。

姫猩々椰子&猩々椰子

2022年02月23日 | 花さんぽ・花めぐり

キルトスタキス属は東南アジアに12種ほどが分布しています。

中でも「ヒメショウジョウヤシ(姫猩々椰子)」(Cyrtostachys lakka)は、世界で最も美しいヤシとして知られています。

ヤシ科ショウジョウヤシ(キルトスタキス)属の常緑小高木 ボルネオ原産 

美しい株立ち性で、株元でよく分けつする。葉柄(葉鞘)や葉軸が鮮明な緋赤色の観賞価値の高いヤシです。

また、葉が落ちた跡が竹の節に似た美しい環状紋になります。

樹高は5mほどで、羽状葉となり、長さ1.5m程度でアーチ状に湾曲します。

2月頃に葉腋から長さ30~60㎝で分枝した穂状の花序を出し、白い花をつけます。

原産地では高温多湿の湿地帯に自生地しているため、耐寒性が弱く、水切れにも弱い。

栽培には最低15℃程度必要なため難しいそうです。

日本では植物園で栽培されているだけ?です。

ショウジョウヤシ(猩々椰子)」( C.  renda) スマトラ原産

昔、中国で封印に使われていた赤い蝋の色に似ているため、英名で「Red sealing wax palm(レッド・シーリング・ワックスパーム)」と言います。

単に「ワックスパーム」や「リップスティックパーム」(Lipstick palm)とも呼ばれます。

幹は高さ約10mとなり、株立ちし主幹だけ大きく伸びます。葉柄(葉鞘)や葉軸は、淡橙赤色(朱色)

和名の由来は、葉柄や葉軸の色が中国の想像上の怪獣「猩々」の毛の朱紅色に似ていることから付けられました。

こちらはTDRにもあるようです。露地に置いてありますが、鉢植えで冬は室内に移動しているのかな?。

写真:上~中2~4:川口グリーンセンター

   中5~中6:夢の島熱帯植物館

   下:つくば植物園

 


甘蕉’仙人蕉’

2022年02月22日 | 花さんぽ・花めぐり

バナナは栄養が豊富で1年を通して手頃な価格で食べられるとても優れた果物。

私が小学生の頃はまだ高級果物でした。

日本に輸入されているバナナはフィリピン産の「ジャイアント・キャベンディッシュ」という品種が8割を占めるそうです。

輸入バナナは青いうちに収穫し、エチレンという植物ホルモンで追熟させることによって黄色くさせます。

バナナにはナトリウムの排出を促して血圧の上昇を抑える効果のあるカリウムが豊富に含まれています。

そのため脳梗塞や心筋梗塞などの予防に効果が期待できるそうです。

以前「夏の花:バナナ&バショウ('200630)」と「千成甘蕉('210220)」で数種UPしました。そちらもどうぞ。

'220213「バナナ’センニンショウ’(甘蕉’仙人蕉)」(Musa x paradisiaca `Senninshou′) 台湾原産

別名:タイワンバナナタイワンバショウエディブルバナナ(edible banana)

花期は8月~10月ですが、温室では今が見頃です。草丈:3~4m 

三尺バナナ」は本種の矮性種です。

本種は「フィリピンバナナ」に比べると果実が少し短めでやや太く、果肉は緻密でねっとりとした舌触り。

香りが強く、甘くて濃厚な味わい。ただ、台湾産は流通量が全体の1%程度しかなく、価格も若干高めとのことです。

'220205 2週間前はこんな感じでした。

バナナの花も大変栄養価が高く、バニラのような甘い香りとまろやかな味がするそうです。

'220818<追録>

'220817

 


カランコエ(多肉植物)

2022年02月21日 | 花さんぽ・花めぐり

ベンケイソウ科リュウキュウベンケイ(カランコエ)属は約140種の原種と数多くの園芸品種があります。

種類によって姿・形が全く異なり、個性的です。

アフリカ(マダガスカルを含む)、中東、アジア原産の常緑低木(多年草) 花期:11~6月

葉に※不定芽を生じさせるものが多い。※通常芽は形成されない葉、茎の節間、根などの器官から分化する芽

’041211 カランコエ’モリー’」 園芸品種

大別すると「花を楽しむタイプ(草花)」↑と、「多肉質の葉を楽しむタイプ(多肉植物)」↓に分かれます。

写真の鉢↑には、手前に「月兎耳」、「仙人の舞」。奥には「クラッスラ・ゴーラム」などが入っています。

今回は「多肉植物」として楽しまれている「カランコエ」(Kalanchoe)です。

①「カランコエ・オルギアリス」(K. orgyalis)マダガスカル原産

園芸名:センニンノマイ(仙人の舞) 高さ1m位になる常緑低木。

'220217 褐色とシルバーリーフのツートンカラー 

②’220128「カランコエ・ベハレンシス」(K.  beharensis

園芸名:センニョノマイ(仙女の舞) 常緑低木

'220209 うねるような幹は木質化し堅く、高さは3mほどになる大型に育つ原種

ベンケイソウ科のなかでは、もっとも大きくなる多肉植物。

'201105 大きな葉は三角形で、フェルト状の白毛が密生

春から夏にかけて、小さな黄色い花を咲かせます。

仙女の舞には、ファング↑やミニマなど、複数の品種が流通する。

➂'21110「カランコエ・トメントーサ」(K. tomentosa

園芸名:ツキトジ(月兎耳) 常緑多年草

ウサギ(兎)の耳を思わせるビロード状の白い毛が生える。

葉の先端縁の褐色の斑点模様が特徴。

'210128 同じ仲間に「フクトジ(福兎耳)」↑、「クロトジ(黒兎耳)」などのうさぎシリーズがあります。

④'210623「カランコエ・ロンギフローラ・コッキネア」(K.  longiflora var. coccinea)

’220217 園芸名:シュレン(朱蓮) 常緑多年草

寒くなると紅葉する葉が特徴。

12~1月頃、長い花茎を出し、散房花序を作り、長い花筒があり先端が4裂した黄色い花を多数咲かせる。

➄'220217「カランコエ・プロリフェラ」(K. prolifica)マダガスカル原産

淡黄花の地味な花が咲いていました。四角の茎が特徴

園芸名:ゴセチノマイ(五節舞) 常緑多年草

※五節の舞(ごせのまい)とは、日本の雅楽では唯一、女性が演じる舞

⑥'220217「カランコエ・チルシフロラ(ティルシフロラ)」(K. thyrsiflora)

南アフリカ(ケープ地方)原産

名:デザートローズ、園芸名:トウイン(唐印) 常緑多年草

'210415 扇状の葉が重なり、全体が白い粉を帯びて美しい。
 
カランコエとしては珍しく葉挿しができない。
 
斑入り品種(唐印錦)や低温時に紅葉する品種も流通する。
 
 
⑦「カランコエ・ロンボピローサ」(K.  rhombopilosa)マダガスカル原産
 
園芸名:センジャク(扇雀)、ヒメミヤ(姫宮) 常緑多年草
 
 
マダガスカル原産の小型種。高さは15~20cmほど。春に黄色の花が咲く。
 
先端が波打つ銀葉には、白地に黒い点々の模様が入る。
 
 
➇「カランコエ・ガストニスボニエリ」(K. gastonis-bonnieri.)マダガスカル原産
 
 
'211007 表面には白い綿毛が密生しており、模様の入り美しい。
 
 
'211212 花はあまり美しくありません。
 
コダカラベンケイソウ(ハカラメ)のように葉の縁に不定芽をつけてふえます。
 
 
➈「カランコエ・ツビフローラ」(K. tubiflora=Bryophyllum tubiflorum) マダガスカル原産
 
ブリオフィルム属に分類されることも。園芸名:キンチョウ(錦蝶) 常緑多年草
 

高さは1m以上になります。冬にオレンジ色~赤色のベル型の美しい花を咲かせます。

細長い赤褐色の斑紋入りの葉の先端近くに不定芽をつけてふえます。

⑩’110417「カランコエ・プミラ」(K. pumila) マダガスカル原産

園芸名:シロガネノマイ(白銀の舞) 常緑多年草 1~2月頃、赤紫色の花を咲かせます。

’210220 白い粉を振ったような銀葉が魅力で、葉縁に細かい切れ込みが入る。

⑪’210218「カランコエ・ピンナタ」(K.  pinnata= Bryophyllum pinnatum) 南アフリカ原産

常緑多年草 日本では沖縄や小笠原諸島に帰化

’060211 別名:セイロンベンケイ(ソウ)トウロウソウ(灯籠草)マザーリーフの名前で流通することも。

葉から簡単に不定芽を成長させ、葉から芽が出るその性質から「ハカラメ(葉から芽)」とも呼ばれる。

’210218 葉が親株に付いている状態で子株が芽を出すことはあまりなく、葉を切り離してしばらく置いておくと、子株が生じる。

草丈2m以上になり、1~4月にかけて、釣り鐘形の花を咲かせます。

コダカラソウ(子宝草)」は、親株に付いた状態の葉に子株がたくさんつくが、子株がぽろぽろと落ちやすい。


魅惑的なランの世界⑥

2022年02月20日 | 花さんぽ・花めぐり

ラン科は約25,000種からなる植物界最大の科とのことです。

つくば植物園は研究と保全のため約3,000種のランを育てていて、世界有数のラン科研究施設として知られています。

1月末~2月中旬に温室で咲いていたランです。

デンドロビウム・パルペブラエ」ぶどう房咲き 

バングラディッシュ~ベトナム原産

デンドロビウム・ペンドゥルム」 インド~ミャンマー、タイ、中国原産

デンドロビウム・ポリアンツム」 ヒマラヤ~中国南部 

ブルボフィルム(バルボフィラム)・マンディブラレ」  ボルネオ原産

マクシラリア・バリアビリス  ’ナナ’」 メキシコ~パナマ原産

デンドロビウム・ヘテロカルプム」ヒマラヤ、スリランカ~東南アジア、中国南部

デンドロビウム・スペキオスム・ペドゥンクラツム」  オーストラリア原産

デンドロビウム・タンゲリヌム」 ニューギニア島原産


魅惑的なランの世界➄

2022年02月19日 | 花さんぽ・花めぐり

一昨日の午前、3回目のワクチン接種をいつもの病院でしてきました。

夜、注射した部分が痛みましたがそれ以外には特に副反応はありませんでした。

3回共、ファイザー社製ワクチンで、副反応は1~2回目とほぼ同じです。

かみさんも昨日の夕方、接種しました。

川口市立グリーンセンター(GC)」の観賞温室では、一年を通じて洋ランが展示されています。

ラン以外のスティフティア・クリサンタなどの珍しい花もしばしば展示され興味深いものでした。

今年は「GCと洋ラン」を展示テーマに「2022洋蘭展」が2/14日まで開催されました。

GCは再整備に伴い現観賞温室及び熱帯温室(S42開設)が閉館になるので、閉館前の最後の洋蘭展です。

デンドロキルム・ウェンツェリー」「川口愛蘭会」のランや「新宿御苑」のラン↑も展示

その中から個人的に魅力を感じたランを数種UPします。

観賞温室入口付近の「シンビジウム’フクムスメ(福娘)’」(Cymbidium  Fuku  Musume)

淡いピンクと濃いピンクのグラデーションが美しい。

ブラッシア・ヒビヤ・スター」(Brs Hibiya Star 'Spider Spilit')

別名:スパイダーオーキッド(蜘蛛蘭)非常にインパクトのある花色です。

ブルボフィルム(バルボフィラム)・プラチルハキス」(Bulb. platyrhachis

一般名:メガクリニウム・プラティラキスMgm. platyrhachis) 別名:コブラオーキッド

花茎は直立し、扁平で捩じれる。花茎の下段に内向きに咲いてるのが花。

レリオカトレア・キャンディコーン  ’バターティプス’」(Lc. Candy Corn 'Butter Tips' )

カトレア・クラウン・プリンセス  ’ミチコ’」(C.Crown Princess 'Michiko')

現・上皇后美智子様のご成婚を記念して名付けられた品種のようです。

リンコレリオカトレア・クラウン・プリンセス・マサコ」 

Rlc. (旧Blc.) Crown Princess Masako) 皇后陛下雅子様に因んだカトレア。

ブラソレリオカトレア・プリンセス・キコ  ’ホホエミ’

Blc.Princess Kiko 'Hohoemi')文仁親王妃紀子様に因んだカトレア。

ポチナラ・マジック・オブ・グラナダ  ’トルゥー・オレンジ’

Pot. Masic of Granada 'True Orange')

プレウロタリス・パリオラタ」(Pleurothallis  palliolata

花茎が短いので花が葉の上に乗っているように咲く

カトレアンセ・フロリック ‘スイート・リサ’」(Ctt. (Slc) Frolic 'Sweet Lisa' )

セロジネ・メモリア・フクバ・シンジュク#3

Coel. Memoria Fukuba Shinjuku #3Coel Shinjuku × Coel cristata

大輪、乳白色のペタルに茶褐色のリップ 

デンドロキラム・グルマケウム」(Dendrochilum grumaceum

小さな地味花ですがミルクティのような甘い香りがします。

マキシラリア・ピクタ」(Maxillaria picta) ハチミツのような甘い香りがします。

緑系の「リカステ・ボブ・ウェルツ」(Lmc. Bob weltz (locusta × macrophylla))

なお、温室の閉館日や再整備後の新温室の開設日などはおってHPにUPするそうです。