田舎へ行ってご/見てご!

二地域居住(田舎暮らし)、花・写真、古民家めぐり、カード収集、旅、日々のあれこれなど。

冬:枯れ尾花

2023年12月21日 | 花さんぽ・花めぐり

'231214「枯れ尾花」といえば「幽霊の正体見たり枯れ尾花」という諺を思い浮かべます。

'231214 この尾花は枯れたススキ(薄)のこと。

12月になると枯れすすきの穂が夕陽を浴びて怪しく光っています。

ということで今回は秋の七草の一つ「ススキ(薄)」(Miscanthus sinensis)です。

イネ科ススキ属の多年草。日本(北海道~琉球)・朝鮮・中国に分布

日当たりの良い平地から山地に生え、株立ちになります。

高さ1~2.5m。葉は線形で縁はざらついて、注意しないと肌を切ってしまう。

'050904 花期:9~10月 花序は長さ20~30cm。

'231214 ススキが紅葉していることも。

'081012 郷土玩具のススキミミズク(穂を束ねて作られたみみずくの人形)

'091031 なお、茅葺屋根の「茅」は、ススキ、チガヤ、スゲ、イネ、ヨシなどの植物の総称です。

 

'041024 葉が幅5mm前後とたいへん細いススキの品種「イトススキ(糸薄)」(M. sinensis  f. gracillimus

草丈は標準的なススキの半分〜2/3ほど。

'041024 日本(北海道~沖縄)・朝鮮・中国・台湾に分布 花期:9~11月

 

'210916 葉の中央に白斑が入るイトススキの斑入り品種「ススキ’モーニング・ライト’」(M. sinensis 'Morning Light')

'221110 秋には赤みを帯びた穂がでる。花期:夏~秋

'231214

'230119 すっかり枯れ尾花に。

 

ムニンススキ(無人薄)」(M. sinensis var. longiaxis) 花期:9~10月

'201015 別名:オガサワラススキ(小笠原薄) 常緑多年草 小笠原諸島固有種

 

'210714 葉に縞模様のような淡黄色の虎斑が入るススキの品種「タカノハススキ(鷹の葉薄)」(M.  sinensis 'Zebrinus'

'050724 別名:ヤハズススキ(矢筈薄) 花期:8~9月

Zebrinus」は「シマウマのような模様がある」という意味。

 

'210714 タカノハススキの小型種「ヒメタカノハススキ’ナイアガラムーン’(姫鷹の葉薄)

緑色の葉にクリームイエローの横縞の斑が入る細い葉で、草丈は花穂も含めて1m前後

 

'210915 葉に白い縞斑が入るススキの品種「シマススキ(縞薄)」(M.  sinensis 'Variegatus')

'100703 高さ1m前後で倒れにくい。花期:9~10月

 

'221227 ススキに似た「ハチジョウススキ(八丈薄)」(M. condensatus

'201020 本州・四国・九州・琉球・小笠原の海岸に分布

'220914 大型で、葉はときに幅広く、3cmになり、葉の縁のざらつきが少なくて、裏面が白っぽい。

 

'230812 こちらもススキに似た「カリヤス(刈安)」(M.  tinctorius

本州中部の山地の草原や林縁に分布。日本固有種

'230924 草丈50〜100cmと低い。花期:8~10月 

穂は枝(総と呼ばれる)の数が5本前後でススキより少なく、毛(芒)がないので見た目がかなり異なる。

平安時代頃は、”黄色”といえば本種で染めた色を指していたとされます。

滋賀県の伊吹山のカリヤスが有名で「近江刈安」と呼ばれる。

 

 


スミシアンサ’ジュンコ’

2023年12月20日 | 花さんぽ・花めぐり

昨日(19日)は、「一粒万倍日」と「大安」が重なり、縁起が良いとされる日。

「一粒万倍日」とは文字通り一粒の籾が一万倍になってかえってくるという意味とのことです。

昼過ぎのニュースを見ていたら、西銀座のチャンスセンター1番窓口に「年末ジャンボ宝くじ」を求める人達の長蛇の列ができていた。

1等は前後賞を合わせて10億円。くじを購入するまで多い日には6時間待ちにもなるそうです。

初見の花です。ジギタリスに似た花を咲かせる「スミチアンタ’ジュンコ’(ラテン語読み)」(Smithiantha ’Junko’)

英語読み:スミシアンサ’ジュンコ’(こちらの呼び方が一般的) 英名:Temple bells

'231214 つくば植物園熱帯資源温室

イワタバコ科スミシアンサ属の常緑多年草 林内に生え、高さ45~60㎝ほど。

原種は南米(メキシコ~グアテマラ)原産。19世紀からイギリスで改良が始まり、多くの園芸品種が作出されている。

 

葉は暗緑色で鋸歯があり、卵形~楕円形で対生する。

花期:10~12月、総状花序を出し、外側が橙赤色、内側が白い筒状から釣鐘状の花を咲かせる。

 


シナカマツカの紅葉と赤い実

2023年12月19日 | 花さんぽ・花めぐり

最近、”思い立ったら吉日とばかりに、なにも考えず行動に移してしまうことがあります。

ところが、”思い立ったら休日”でした。

曜日を確認せず、行ってみてからその日が月曜日で定休日だと気づく。

今日は何日?、今日は何曜日? 毎日が日曜日。

'231214 オレンジ色に紅葉した「シナカマツカ(支那鎌柄)」(Photinia beauverdiana)です。

判りづらいですが、上の方に赤い実がたくさん生っています。

'220413 バラ科カナメモチ属の落葉低木 中国原産 ※「カマツカ(鎌柄)」はカマツカ属

花期:4~5月 半球状の花序に白い小さな花が密生します。 

'231214 葉の表面に光沢があり、葉脈が目立つ。

'210420 葉は互生につき、長さ5~15㎝ほどの楕円形または卵形で、縁に細かな鋸歯があり、先端は尖る。

 


今が旬のコールラビ

2023年12月18日 | 花さんぽ・花めぐり

一昨日、フルハウスで落ち葉掃きなどをしていましたが、12月だというのに気温25℃。

少し動いただけで暑くて閉口しました。

夜なかには強風が吹き、せっかく掃き集めた落ち葉が散らばり、元の木阿弥状態。ガックシ!

懸案の雨戸や戸袋などの掃除は何とかやり切りましたが、古家は掃除が大変です。

まあ、なんとか新年を迎えることができるくらいにはなりました。

'231214 カブ(蕪)から葉が生えたようなユニークな形の野菜「コールラビ」(Brassica oleracea var. gongylodes

今が旬です。名前は、ドイツ語のコール(kohl:キャベツ)とラビ(rabi:かぶ)が由来。

和名は「カブカンラン(蕪甘藍)」や「キュウケイカンラン(球茎甘藍)」など。(※甘藍=キャベツ)

キャベツやブロッコリーの仲間で茎を食べます。茎は緑色系と紫色系。

'220327 アブラナ科アブラナ属の越年草 地中海沿岸原産で、日本には明治時代に渡来。

茎は径5 ~10㎝ ほどで偏球形。旬は年に2回、6〜7月と11〜12月

食べたことがありまぜんが、ブロッコリーの茎のような食感で、仄かな甘みがあるそうです。

生食ではサクサクしていて、加熱すると柔らかく滑らかでおいしく食べられるそうです。 


サワシバの枝に残る果穂

2023年12月17日 | 花さんぽ・花めぐり

サワシバ(沢柴)」(Carpinus cordata)枝に茶色の果穂がぶら下がっています。別名:サワシデ

「クマシデ」、「アカシデ」、「イヌシデ」の仲間で、よく似ているが、これらのシデと違い、葉の基部が明確な心形をしているのが特徴。

カバノキ科クマシデ属の落葉高木 分布:日本(北~九)、朝鮮、中国、ウスリー

山地の沢沿いの斜面など湿った場所に多く生える。

樹高:10~15m。樹皮は菱形で鱗状の褐色の浅い裂け目ができる。

葉は互生し、卵状長楕円形から卵形、長さ7~14cm、先端は急に尖る。

側脈は14~22対。葉の縁には重鋸歯がある。

花期:4~5月、雌雄同種。雌雄別々に尾状の花序を、新芽の展開と同時に開く。

 

'050423 若い果穂 8〜10月に堅果が熟す。